生まれた時から住み続けている福博を知らなさすぎる?全国各地の古きを訪ね旅してきたが灯台下暗しだった。もし海外や他県に住んでいたら旅費使ってでも福岡に来た筈!そこに思い付いた夫婦、カネも掛からぬ地元巡りを始めることにした。
大博通り沿いの東長寺は弘法大師(空海)創建の日本最古の寺、秘宝の空海筆「千字文」の特別拝観がこの日だった。九州国立博物館以来の公開、平安時代の三筆の一人で直筆の文字に驚愕した。また、この東長寺には「福岡大仏」なるものがあり大仏の台座の後ろには地獄極楽めぐり、善光寺の真っ暗な迷路ほどではないが怖ろしくも有難味を感じた。境内には鮮やかな朱色の五重塔や六角堂、黒田家の墓もあった。
今まで気付くこともなかった神社仏閣に足を踏み入れ、まるでよそ者みたいに地元の歴史探訪。旅費も宿泊も掛からず、ちょっとした旅の気分になれるのもいい。一応、この企画は妻がナビゲーター、情報もいろいろと集めているらしく次はどこに行こうか帰り道の会話も弾んだ。