徳ちゃん繁昌リポート

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【繁昌秘話】小さな婦人服店が生き残れる理由? 

2010年01月09日 | 仕事モード
熊本中心地からちょっと離れた町にある小さな婦人服専門店を紹介します。ここは顧客情報管理をやられている店で、名前などの属性始め情報カルテや購買履歴などを普段からアナログですがしっかりと記載しています。

ファッション大不況の折、この店の年末年始はちょっとした賑わいです。オリジナル福袋が好評なんですよ。客の注文は11月頃から始まり、12月初めには締め切ってしまいます。そして正月明けに客の手元に届くのです。
どういうことかと言うと、客の年代、サイズ、体の特徴もわかり、色やデザインやニーズも熟知していますから、個客ごとのオリジナルができるのです。2万円の福袋の中身はどれも定価5万円以上、ちなみにアパレル業界では12月下旬以降は完全売尽し期で、メーカーや問屋の出値はシーズン当初売価の半値(売価)の80%~70%(原価)が相場なのです。だから店としては利益もしっかりと取れてこの売りができるのです。ご主人と奥様で手分けして大阪や岐阜などの問屋、メーカーを回り、ひとりひとりのニーズに合った仕入れをされているそうです。そこで個客の顔を思い描いて婦人服や服飾小物、アクセサリー類を買われているんですね。さすがです。

婦人服専門店などが生き残れる理由はそこにあります。町の八百屋さんで顧客情報管理をしている店などありませんよね。しかし、この業種では可能な訳でして。
不特定多数の見えない客(マスマーケット)相手ではない、一人一人の顔の見える個客(ワントゥワン)の戦略です。今年も83袋完売だったそうです。小さな店にとっては約166万円もの売上高はまさしく福の神ですよね


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