愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

久慈市の水族館「もぐらんぴあ」再出発

2011年09月19日 | 災害の歴史・伝承
岩手県久慈市の水族館「もぐらんぴあ」(久慈地下水族科学館石油文化ホール)。

震災の津波で建物が壊滅的な状態となり、

その様子は震災直後から、スタッフブログで紹介されていました。

ミュージアム施設の津波被害をいち早く情報発信していた館です。

その惨状には目を覆うばかりで、

このブログでも岩手県の博物館関連施設の情報を流してはいましたが、

この「もぐらんぴあ」については意識的に、被害状況の紹介を控えていたところもありました。

震災直後の3月のスタッフブログがこちらです。

http://moguranpia.blog81.fc2.com/blog-date-201103.html




さて、この「もぐらんぴあ」。海岸沿いの建物はかなりの被害が出ていますが、

先月5日に、市街地の久慈駅前に仮移転のうえ、「もぐらんぴあ・まちなか水族館」として新規に出発しています。


http://citykuji-kougyou.com/moguranpia/index.html


上記のサイトの内容を一部引用しておきます。

2011年3月11日に発生した東日本大震災により、もぐらんぴあは壊滅的な被害を受け、日本初の久慈地下水族科学館は営業停止となってしまい、私たちも全員離職を余儀なくされました。

その後、行政から緊急雇用対策事業による支援を受けることができまして、委託という形で再スタートを切ることができました。現在、今年度(平成24年3月31日)までの期限付きではありますが、久慈市をはじめ、さかなクンや関係者の皆様のご支援、ファンの皆様のあたたかい声援をいただきながら、久慈駅前の旧中村家具店様をお借りし「もぐらんぴあ・まちなか水族館」として開館させていただきました。

宜しくお願いします。皆様のご来場をお待ちしております。

もぐらんぴあ・まちなか水族館スタッフ一同




展示コーナーでは、41種342点が展示されています。

1 さかなクンコーナー(自宅のフィッシュ・ハウスでの飼育魚) ハコフグ、カスザメ、アカエイ等・・21種42匹

2 震災を生き抜いた生き物 クサガメ(カメ太郎)・・1匹 カブトガニ・・6匹

3 クラゲコーナー(山形県加茂水族館より支援生物) パラオ産ミズクラゲ・・2種、日本で2ヶ所目展示・・4種30点

4 淡水魚コーナー 国産メダカ、ナマズの仲間、金魚等・・14種263匹前後

5 さかなクン・パネルコーナー(常設展示として借用) さかなクンが書いたイラスト、写真・・263点




もぐらんぴあ・まちなか水族館
岩手県久慈市中央2丁目9
http://citykuji-kougyou.com/moguranpia/