どうでもいいです、の話

「どうでもいい」トピックスを載っけていたり、公記事の保守をしたしするページです。

保守記事.194-23-2 おそロシア!

2016-08-31 11:30:42 | 記事保守

(@モスクワ)プーチン大統領の写真の謎

2016年8月30日00時00分

■特派員リポート 駒木明義(モスクワ支局長)

「プーチン大統領の9月1日までの日程を見ると、残念ながら休暇は見当たらない」

 大統領報道官の言葉通り、8月に入ってからもロシア大統領府の公式サイトには、プーチン氏の仕事の様子が毎日のように掲載されている。

 「写真1」は、8月22日に公表されたアルハンゲリスク州知事との面会の様子だ。場所はモスクワのクレムリンにある大統領の執務室。だがこの写真、見れば見るほど不思議な一枚なのだ。

 いや、この写真だけをいくら見ても分からない。「写真2」と「写真3」をご覧いただこう。「写真2」は8月18日に発表されたマガダン州知事との 面会。「写真3」は8月23日に発表されたスベルドロフスク州知事との面会の様子だ。3枚の写真を隅々まで見比べてみて欲しい。

 おわかりいただけただろうか。

 私がまず注目したのは、相対して座る2人の後方にある大統領の執務机に置かれている筆立てだ。左右二つあるうちの右の方。ロシアらしく緑色が鮮やかなクジャク石製で、鉛筆と様々な色鉛筆が立っている。問題はその並び方だ。

 「写真2」と「写真3」、つまり18日と23日は、同じ鉛筆が同じように並んでいるように見える。しかし、22日だけ様子が違うのだ。18日と23日の写真で一番目立つのは、右側に飛び出しているオレンジ色の鉛筆だが、22日の「写真1」ではこれが見当たらない。

 18日に並んでいた鉛筆が22日には一度乱れて、23日にまた元通りになったというのだろうか。

 おかしな点は、これだけではない。左の筆立ての横には、メモ用紙のようなものを束ねて立ててある。この部分をよく見てみよう。「写真2」と「写真3」では、メモ用紙の束のうち一番右の一枚だけ、少しずれて浮き上がっているが、「写真1」ではきちっとそろっている。

 18日にずれていた束が22日にそろえられて、23日に再び5日前と同じようにずれたのだろうか。

 問題の部分を拡大したのが「写真4」と「写真5」だ。「写真4」は筆立て。「写真5」はメモ用紙の束。「写真1」「写真2」「写真3」の3枚だけでなく、8月24日に発表されたモスクワ州知事との面会の様子も加えて、4日分を比較している。

 筆立てもメモ用紙も、18日、22日、23日、24日のうち、22日だけ様子が異なっているのが分かるだろう。

 さらに「写真6」では、プーチン氏の靴に注目してみた。靴の甲の縫い目のラインに注目すると、やはり22日だけ違う靴を履いているようだ。

 スペースの都合で載せられなかったが、8月17日に公式サイトに公表されたコミ共和国首長臨時代行との面会の写真でも、筆立て、メモ用紙、靴の3カ所の特徴がいずれも18日、23日、24日と一致していた。22日だけ別物なのだ。

 これはいったいどういうことだろう?

 真相はおそらくこうだ。

 プーチン氏はコミ共和国、マガダン州、スベルドロフスク州、モスクワ州の代表と、実は同じ日に会っていた。何日かはわからないが、17日以前だったのだろう。それを17日、18日、23日、24日の4日にばらして発表したのだ。4枚の写真でプーチン氏は違う柄のネクタイをしているが、これはおそらく面会のたびに取り換えていたのだ。

 22日の写真だけは、別の日に撮影されたものだろう。そう考えないと、この一枚だけ細部が違う理由の説明がつかない。

 実は、プーチン氏がクレムリンで集中的にこなした公務を、大統領府がいくつかの日付にばらして発表しているらしいことは、モスクワの外交関係者の間では以前から知られていた。

 日本の首相の場合、新聞・テレビ・通信社の担当記者が朝から晩まで張り付いてその動向を追っているから、こんなことはできない。しかし、ロシア大統領の場合、メディアの記者が立ち会わない行事が数多くある。知事や国営企業トップらとの面会はその典型だ。いつ本当に会ったのか、本人とその周辺以外に知る術は無い。

 実際、これまでも大統領府の発表の日付が事実では無かったことが明るみにでたことがあった。

 昨年3月11日。プーチン氏とカレリア共和国首長が面会したと発表された。しかし、地元カレリア共和国のネットメディアは、これに先立つ3月5日の時点で、2人の面会の記事を掲載していた。同じく、昨年の国際女性の日の3月8日、プーチン氏が各界で成功した若者の母親たちをクレムリンに招いて祝福したことが、写真と動画付きで発表された。しかし、実際にこの行事が行われたのは5日だったことが後になって判明した。

 今回ご紹介した写真の検証で、こうした実態が今も続いていることが確認できたと言えるだろう。

 ついでに、今年の5月までさかのぼって、最近4カ月間の写真を調べてみた。最大の注目点は筆立てだ。鉛筆と色鉛筆が並ぶ右側だけではない。左側の筆立てには、はさみが表れたり消えたりして、それも手がかりになる。

 別の日に発表されているのに撮影日は同じだったと思われる写真がいくつも見つかる。執務机がはっきり写っている写真は34枚。だが、撮影に要した日数は10~15日ぐらいだと思われる。

 なぜロシアの大統領府はこうした情報操作をしているのだろうか。その理由は分からない。ただ、細心の注意を払わないと足をすくわれる取材対象だということだけは間違いないだろう。

     ◇

 駒木明義(こまき・あきよし) モスクワ支局長。1990年入社、和歌山支局、長野支局、政治部、国際報道部などを経て2013年4月から現職。49歳。新聞連載に大幅加筆した「プーチンの実像」(共著)が朝日新聞出版から発売中

保守記事.194-23 おそロシア!



保守記事.461 地域活性化の起爆剤

2016-08-29 13:44:52 | 記事保守

「また佐賀県か!」 目立たない県のド派手なPR戦略

佐賀県職員 「サガプライズ!」プロジェクトリーダー 金子暖
2016年08月29日 05時20分
 

おそ「松」さんと「松原」。ただそれだけ

 7月下旬の平日、佐賀県北部の唐津市に、女性を中心に多くの観光客が 集まった。その数約1300人。彼女たちの目的は、佐賀県が人気アニメ「おそ松さん」とコラボレーションしたイベント「さが松り~佐賀も最 高!!!!!!~」だ。唐津市には松林「虹の松原」をはじめ、銘菓の松露饅頭(まんじゅう)や松原おこしなど、「松」の名がつく県産品や場所が多い。その「松」と、おそ松さんの「松」つながりで実現した企画だ。

 「おそ松さん」は、赤塚不二夫さん原作の「おそ松くん」 に登場する松野家の六つ子が大人に成長したという設定で、2015年10月から16年3月まで放送されたアニメ。「甘えん坊」「キザ」などのキャラクター の個性が話題となり、若い女性を中心に絶大な人気を集めている。

 今回の企画では、佐賀牛や呼子のイカなど、佐賀の名物の被(かぶ)り 物を六つ子が身にまとい、町中のいたるところに登場した。佐賀牛やからつバーガーなどのコラボメニューや、松露饅頭などのご当地商品に六つ子がプリントさ れた限定商品を販売したほか、唐津城や虹の松原をめぐるスタンプラリーを開催した。移動手段はオリジナルのラッピングバスという力の入れようだ。

 夏休み期間中ということもあり、開催から4週間で1万7000 人が訪れ、唐津市は大いに盛り上がった。東京や大阪など全国各地から足を運び、「佐賀県どころか九州も初めて!」という人たちもいたという。コラボ商品を 展開するお店の担当者も、「普段は訪れる観光客は年齢層が高く、若者が唐津に来るだけでありがたい」と話す。

 火付け役は、佐賀県の情報発信事業「サガプライズ!」。県内外の企業やブランドとコラボし、話題を生み出して佐賀県をアピールする事業だ。

 全国の自治体の魅力度を「地域ブランド」として、順位付けを 行っている「ブランド総合研究所」が発表した「47都道府県魅力度ランキング」では、佐賀県は46位に終わっている。佐賀牛や呼子のイカ、有田焼など魅力 ある観光資源や特産品に恵まれていながらも、全国的にはあまり知られていない県だ。

 全国の地方自治体の例にもれず、佐賀県も人口減少や高齢化が 止まらない。5年ごとに行われる国勢調査では、00年から4回連続で人口が減少しており、65歳以上が総人口に占める割合は10年時点で24.5%と、深 刻な状況にある。佐賀県はUターンやIターンを希望する人を積極的に採用したり、近隣の大都市からの移住を促進したりと、地方創生に力を入れている。

 ただ、佐賀県の地方創生はそれだけではない。サガプライズ!が行う、他県が考え付かない「異色のコラボ」の力で、県を積極的にPRする新しい地方創生に取り組んでいる。

異色コラボ連発! 人口の2倍が来訪

 サガプライズ!が手がけた企画は数多い。

 7月下旬には、東京の表参道で、佐賀県南部の「有明海」から直送した干潟の泥につかることができる「GATA-BAR(ガタバー)」を“開店”。干潟につかりながら、佐賀の地酒を飲み、ムツゴロウやワラスボなど、有明海の名産を食べられるイベントだ。

 東京のど真ん中に干潟が出現し、泥だらけになってお酒を飲む姿を見た通行人は「これ、何!?」と立ち止まる。中にはTシャツを買い、その場で泥につかる人もいたほどだ。有明海の干潟を東京都民に強くPRできた。

 

 ゲームとのコラボも話題だ。

 「ドラゴンクエストシリーズ」などを抱えるゲーム業界大手のスクウェア・エニックスの人気ゲーム「ロマンシングサガ」と、名前つながりのイベント「ロマンシング佐賀(さが)」を14年から毎年実施している。

 初年度は東京のみの開催だったが、翌年以降は佐賀県内だけで開催している。JR九州や有田焼の窯元(かまもと)などと協力し、ゲームのキャラクターをあしらったラッピング電車を走らせたり、ゲームのキャラクターを転写した1枚108万円、直径62センチの大皿を受注販売したりするなど、ありとあらゆる方向からゲームとコラボした。その甲斐(かい)あって佐賀駅には大勢のファンがつめかけた。

 15年冬には、全世界で400万本以上を販売した任天堂の人 気ゲーム「Splatoon(スプラトゥーン)」とのコラボ「Sagakeen(サガケーン)」を催した。ゲームの主人公が「イカ」であることから、唐津 市呼子町の特産品である「イカ」とタッグを組んだ。ゲームのキャラクターでラッピングした観光遊覧船を走らせ、呼子のイカなどの飲食や観光スポットを楽し むスタンプラリーを展開。2か月の開催期間中、人口4900人という小さな港町に、約1万3000人を超える観光客が全国から訪れた。

 来場者からは、「訪れたきっかけはコラボだけど、呼子町や佐賀県そのものが好きになった」「イベントが終了しても今度は家族で訪れたい」という声が多く寄せられた。

 今までのコラボが話題になったこともあってか、今では年間100件近い企業やブランド、団体からの問い合わせがある。県内だけをみても、100を超える企業や団体、市町自治体が「一緒にやろう」と、事業やコラボに賛同し参加している。

流行を察知し、素早くコラボ

 このように『サガプライズ!』は、佐賀の魅力発信・情報発信にとどまらず、「コラボ」という手法を用いて、佐賀の地方創生を実現しようと挑戦している。

 宝島社とコラボして生まれたご当地本『LOVE! 佐 賀』は、名産や名所などを紹介するガイドブック。このご当地本はその後、熊本県、福井県、千葉県の三つの自治体でも出版された。婚活支援サービス大手のゼ クシィ縁結びとコラボして行った広域婚活プロジェクトは、佐賀県以外にも複数の地域でも取り組まれている。

 大手のブランドやメーカーと県内企業や生産者がコラボすること で、企画終了後も、継続して県内企業が取引しているケースも多い。コラボする相手の企業やブランドの新しい活動になっていることや、県内事業者や生産者が 通常接点のないコラボ先とお付き合いすることで、イベント終了後もコラボ先の店舗で継続販売されるなど、独自のビジネスが始まっている。地方から日本中を 元気にすることに、地道だが着実につながっていることは、大変うれしい。

 こうした事業の中で最も重視していることは、生み出したコラボが話題となることだ。話題にならないコラボは誰にも届かないうえ、佐賀にフィードバックしても、地元の人も一緒になって盛り上がれない。とにかく、話題となることを狙っている。

 スタッフがインスタグラムやツイッターなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、ウェブニュースなどを毎日チェックし、流行をキャッチする。東京にオフィスを設けているのも、流行をいち早く察知するためだ。

 特に、おそ松さんやスプラトゥーンはスタッフが人気を見抜き、企業に提案を持ち込んで実現したものだ。「おそ『松』さんと虹の『松』原」、「スプラトゥーンの『イカ』と呼子の『イカ』」は、佐賀県を熟知したスタッフだからこそ、見つけることのできた共通点だ。

 コラボ先が意外であればあるほど、話題や反響となって返ってく る。特に、真面目な印象を持たれがちな自治体が、ゲームやアニメといったサブカルチャーコンテンツとコラボし、その効果は予想を超えたものになった。イン ターネット上では「また佐賀県が変わったことを始めるぞ」といった反応が目立つようになってきたように思える。

佐賀県との新しい接点を作る

 

 話題をきっかけに、佐賀県との新しい接点を持ち、「買って もらう、来てもらう、住んでもらう」という佐賀への消費行動につなげることこそ、サガプライズ!の真の目的だ。おそ松さんやスプラトゥーンのコラボの際に 参加者が語った、「佐賀県に初めて来ました」「イベントが終了しても今度は家族で訪れたい」という声が、佐賀県を盛り上げていくスタートになり得ると考え ている。イベントはあくまできっかけだ。

 イベントをきっかけに佐賀県との接点が生まれたら、次は「佐賀県の ものを買ってもらう」「佐賀県に来てもらう」ことも目指す。そのためには、イベントで物販を行うのはもちろん、訪れたファンが佐賀を満喫できるように、地 域全体でスタンプラリーを展開したりするなどの工夫をしている。そして最終的には、「佐賀県で就職してもらう」「佐賀県に住んでもらう」ことにつながるこ とを期待している。

 もう一つ大切なのは、イベントを実施することで、自治体が抱える課題を解決することだ。

 呼子町でのイベントの際は、「毎年冬に観光客が落ち込む傾向 がある」という呼子町の声を受け、あえてイベントを冬場に計画した。その結果、閑散期の売り上げの底上げに貢献した。唐津市のイベントでも、古墳時代に朝 鮮半島に出兵する恋人を見送ったとされる、佐用姫の悲恋の伝説をコラボのキャラクターのイラストに組み込むことで、新たな観光資源にすることをサポートし た。

 東京にいると、地方の悩みはどこも同じだと思われがちだ。ただ、地方の課題は、それぞれの土地で少しずつ異なっている。課題を一つひとつすくい上げ、話題としっかり組み合わせることで、一気に解決していく。

キーワードは「その県ならでは」

 筆者が県職員になる前の民間企業時代は、「自治体PRはよく似た手段 や手法が多いな」と感じたことがあった。ゆるキャラを作ってみたり、PRドラマを撮ったりと、手段はさまざまだ。しかし、ある自治体があるPRを成功させ ると、全国各地で同じようなPRが行われ、表現手法によっぽどのインパクトがないと、横並びになって埋もれてしまう。

 佐賀県で情報発信を設計するときに、この点を変えたかっ た。情報発信は、伝わること、届くことが大事なので、もちろん、成功している自治体のPRは参考にした。ただ、その成功はその自治体の目的に合致したPR 手段でしかない。佐賀県をPRするには、やはり「佐賀県ならでは」が大切になるのだ。

 面白さや魅力ある「地域が持つ本物の素材」を使い、いかにその 地域の課題をクリアし、ニーズに答えられるか。これについて、地域をリードする各自治体が真剣になって考える時代に突入したと感じている。佐賀県は佐賀県 に合ったPRを考え抜き、佐賀県の目的に沿ったPRを実施するべきだ。

 他自治体のPRも、「各自治体やその地域ならでは」をとても重視していると感じる。ここがぶれると、手段であるPRは何のために実施しているか、よく分からないものになってしまうからだろう。

PRで日本がもっと元気に

 

 十数年前、タレントのはなわさんが「SAGA佐賀」という歌 でブームを起こした。多くの人は、佐賀県のイメージはここで止まっていると思う。人によっては「がばいばあちゃん」や「甲子園での佐賀北高校の『がばい旋 風』」というイメージを持つかもしれない。このほかにも、佐賀県には「佐賀県ならでは」がたくさんある。

 虹の松原やイカ、有明海はもちろん、佐賀牛や和菓子、武雄温泉や嬉野温泉など、「佐賀ならでは」は数えきれない。これらをいかに話題に乗せて鋭く発信できるかがカギなのだ。具体的な名物や特産品のことをもっと知ってもらい、消費行動に結び付けていきたい。

 サガプライズ!に携わって感じたことは、消費者の行動が、今 まで地域に対して代表的な「ご当地のものを買う」という行動から、「実際にその地域に行く」「その地域に住み、働く」「その地域の人と結婚する」という行 動に移りつつあるということだ。コラボで佐賀県のことを知った人が、実際に佐賀県に移り住んだという例もある。つまり、自治体のPRが、人々をその自治体 に住まわせることも難しくはない時代になっているのだ。

 だからこそ、佐賀県はPRをより進化させる必要がある。全国 の自治体も、各地で地域PRを加速させていくだろう。そうすれば、情報の質や手段といった中身も、それぞれの地域ならではのPRが登場する。そのことで、 佐賀県だけでなく、日本全体がもっと元気になると信じている。

保守記事.131-3 地域は、必要なのか
保守記事.131-3-2 地域、とは?
保守記事.131-3-3 今こそ、地域!

保守記事.131-3-4 今こそ、地域!
保守記事.131-3-5 地域の活性、とは?
保守記事.131-3-6 地域の切り離し?
保守記事.131-3-7 地域の切り離し
保守記事.131-3-8 地域の切り離し
保守記事.131-3-9 地域の現状
保守記事.131-3-10 ほんとうに、必要なもの
保守記事.131-3-11 どうするつもり?
保守記事.131-3-12 ほんとうに、必要なもの
保守記事.131-3-14 とりあえず、地域
保守記事.131-3-15 地域再生の解決策ww
保守記事.131-3-16 失われ行くもの、守るもの
保守記事.131-3-17 失われ行くもの、守るもの
保守記事.131-3-18 地域は活性化されない
保守記事.131-3-19 がんばれ、田舎町
保守記事.131-3-20 がんばれ、田舎町発
保守記事.131-3-22 地元密着が大事!
保守記事.131-3-23 ネオとちぎ
保 守記事.131-3-24 ハコモノより大切なもの
保 守記事.131-3-25 とまらない、一極集中
保 守記事.131-3-26 そこまで格差を推し進めたいのか?
保 守記事.131-3-27 ハゲタカジャスコ
保 守記事.131-3-28 地域を押し下げるもの
保 守記事.131-3-29 山田、小島、ベイシア
保 守記事.131-3-30 春はまだ遠い
保 守記事.131-3-31 地域再生するつもりはあるのか?
保守記事.131-3-32 地域エゴ
保守記事.131-3-33 地域を生かすのは地域
保守記事.131-3-34 地域を生かすのは地域
保守記事.131-3-35 国の政策、地域を殺す

保守記事.131-3-36 これしか方法がないのかしら
保守記事.131-3-37 とりあえず、地域
保守記事.131-3-2 地域、とは?
保守記事.131-3-3 侵略!侵略!
保守記事.131-3-4 とかちつくちて!
保守記事.131-3-5 理由は、そこか!!


保守記事.460 フィリピンの本気

2016-08-23 17:40:49 | 記事保守

「自首しろ、さもなくば殺す」 フィリピン大統領が始めた前代未聞のドラッグ戦争

「麻薬密売人は自首しろ。さもなくば殺す」

これはギャングの言葉ではない。フィリピン大統領の公の場での発言だ。

6月に就任したばかりの、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領は麻薬撲滅を優先政策に掲げ、半年以内に違法薬物を一掃すると公言している。

確かに、フィリピンの違法薬物問題は深刻だ。常習者は大人だけではない。路上にはシンナーを吸いながらフラフラと歩く、裸足の子供の姿もある。

変死体で見つかった日本人留学生に覚せい剤使用疑惑が浮上したり、覚せい剤入りの液体を日本に密輸しようとした日本人が摘発されたり。日本人観光客でも、夜の繁華街で遊べば、違法麻薬への誘いをかけられることがある。

警察は麻薬密売の捜査を強化し、捜査段階で容疑者を次々と射殺している。政府の動きに呼応するように、違法薬物取引への関与を疑われる人物を殺す「自警団」も暗躍している。

8月中旬までに、警察と自警団は1500人以上を殺している。法的手続きを経ない「正義の鉄拳」で死んだ人の中には、無実の者も含まれているとの指摘がある。

だが、ドゥテルテ大統領が、麻薬組織への攻撃の手をゆるめる気配はない。批判を気にせず、犯罪組織との血なまぐさい戦いを続ける意向だ。

過激な方針に対して、国連や人権団体などから批判の声が上がっているが、フィリピンでは今でも高い支持率を保っている。

フィリピン国民は、なぜ強権的なドゥテルテ大統領に魅力を感じているのか。

自警団による殺害急増、国連の警告にも耳貸さず

ドゥテルテ大統領は、選挙期間中から一貫して、当選したら「麻薬組織や汚職した役人を一掃する」と公言してきた。過去に私刑団を率いて犯罪組織と対峙した「武勇伝」を明かしたこともあった。

一方、捜査段階で警官が容疑者を射殺することを容認するなど、人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチなどから非難されてきた。米国から「法の支配」を尊重するよう求められたこともある。

警官や自警団による容疑者射殺が急増したことを受け、国連は8月18日、法に基づかない殺人を容認しないよう警告した。人権理事会が任命した特別報告者は、麻薬組織との戦いを理由に違法な殺人を正当化してはならない、と自制を促した。

しかし、こういった周囲の言葉にドゥテルテ大統領が耳を貸す様子はない。

大統領は国連の警告に対して、「クソみたいな声明を発表するな」と反発。また、声明は正式に調査団を派遣した後に出すべきと国連批判を繰り返した。

地元紙インクワイアラーなどの報道によると、自身の政策を国連が非難し続けるならば、脱退も辞さないとの強硬姿勢を示しているという。

警察幹部らを「麻薬密売の黒幕」と名指しで批判

ドゥテルテ大統領は就任直後の7月初旬、麻薬取引を秘密裏に擁護しているとして、国家警察幹部5人を名指しで批判。刑事訴追はおろか行政処分すらされていない警察幹部を、大統領が「麻薬密売の黒幕」として暴露するのは異例だ。

さらに8月には、麻薬組織をかくまっているとされる公務員リストの公開に踏み切った。リストには全国各地の政治家、裁判官、自治体の首長、警官など計150人以上の実名が記載されており、地元メディアで大きく報じられた。

捜査段階で警察に殺された麻薬容疑者の人数は、ドゥテルテ大統領の就任以降に急増し、8月15日までに計1564人に達した。警察に自首する密売人や薬物常習者が殺到しているという。

さらに深刻なのは「自警団」の暗躍だ。容疑者殺害の急増は、麻薬組織や悪徳警官が密売の事情をよく知る人物を殺し、証拠隠滅を図っているからだとの指摘もある。

大統領を暗殺する計画の噂も流れたが、ドゥテルテ大統領は強硬姿勢を崩していない。今後、警察の取り締まりはさらに強化される見通しだ。

人気の背景に「国民の不満」と「行政手腕」

ドゥテルテ大統領の地元はフィリピン南部のダバオ市。元検事のドゥテルテ大統領は1980年代にダバオ市長に就任。以降、ダバオ市は大統領の一家が首長の座を堅持し、今では「ドゥテルテ王国」とも呼ばれている。

ダバオ市は犯罪率の高いマニラに比べ治安が良く、夜に街を出歩いても犯罪に巻き込まれる心配はない、といわれている。

また、犯罪対策だけでなく、警察に女性被害者専用の捜査課を設置したり、深夜のアルコール飲料販売を禁止するなど、住民生活の改善につながる政策を実施してきた実績がある。

ダバオ市は19世紀末から戦前にかけて、多くの日本人が移住した地域であり、今でも日系人コミュニティーが残っている。

フィリピン日系人連合会会長で日系3世のイネス・マリャリさん(45)もドゥテルテ大統領の支持者だ。

マリャリさんはBuzzFeed Japanの取材に「ドゥテルテ大統領は、混乱した社会の要因となる犯罪と麻薬を一掃してくれた」と話す。

大統領戦の序盤、ドゥテルテ政権誕生の可能性は低いとみられていた。フィリピン国内では名物市長だったが、国際的には無名で外交経験も乏しい。女性軽視発言を批判されたこともあった。

それでも、下馬評を覆して地滑り的な勝利を収めた背景には、従来のエリート層が先導してきた政府に対する国民の不満があった、といわれている。

フィリピンの民衆が立ち上がり、20年続いたマルコス元大統領による独裁政権が打倒されたのは、1986年。暴力に頼らず独裁者を追放した無血革命は当時、世界中の注目を集めた。

あれから30年が経過したが、違法麻薬は蔓延し続け、貧富の格差はなくならない。人口増に伴い、交通渋滞は悪化の一途をたどっている。

フィリピンで、何人ものドゥテルテ支持者に「なぜ彼を選んだのか」と聞いたことがある。

返って来る答えのパターンはいつも決まっていた。

「彼のような指導者でないと、この国は変わらない」

「犯罪集団と全面戦争する覚悟がなければ不正はなくならない」

人権軽視、過激発言の危うさや外交の経験不足を問題視する人は、少数だった。

ドゥテルテ大統領の任期は6年。抵抗勢力の妨害・反撃を排除し、麻薬撲滅を実現できるのか。フィリピンのドラッグ戦争は始まったばかりだ。

 

 


保守記事.459 決死の訴え

2016-08-23 17:28:23 | 記事保守

命懸けの抗議、共感広がる=民族弾圧訴えた五輪銀メダリスト-エチオピア〔五輪〕

 リオデジャネイロ五輪の男子マラソンで、出身民族を弾圧する母国エチオピアの政府への抗議を表現したポーズを掲げながら2位でゴールしたフェイサ・リレ サ選手(26)に対し、世界中で共感が広がっている。銀メダリストの英雄も、祖国に帰れば「殺されるか、投獄されるかもしれない」と恐れ、凱旋(がいせ ん)帰国もままならない。他国への亡命を検討するリレサ選手の支援を呼び掛けるインターネットのサイトには、23日午前(日本時間)時点で約6万ドル(約 600万円)の資金が集まり、今も増え続けている。

 エチオピアでは昨年来、最大民族オロモ人が伝統的に支配するオロミア州で、政府が土地収用を発表したのを契機に抗議行動が激化。人権団体の推計では、平 和的なデモにもかかわらず、これまでに市民500人以上が治安部隊に殺害されたとされる。自身もオロモ人のリレサ選手は21日のレース後、「エチオピア政 府は私の民族を殺している。親族も投獄された。私はどこにいようと、抗議を支持している」などと訴えていた。
 リレサ選手がゴールで掲げたのは、 頭上で両手を交差するバツ印。オロミア州などでの抗議の際にデモ隊が示すしぐさだという。この行動には「五輪での政治的、民族的な宣伝活動の禁止」を定め た五輪憲章50条に反すると批判もある一方、「声なき人々にとって誇り」「類いまれな勇敢な行為」とたたえる声も上がった。
 リレサ選手と家族を 窮状から救おうと、共感した支援者がネットで不特定多数から資金を募る「クラウドファンディング」のサイトを開設。当初目指した1万ドル(約100万円) はわずか1時間で到達し、その後引き上げた目標額2万5000ドル(約250万円)も数時間で達成した。
 エチオピアの政府報道官は22日、「五 輪で政治的な立場を示すのはあり得ないことだが、帰国すれば歓迎を受けるだろう」と述べ、リレサ選手に危害が加わることはないと強調した。ただ、エチオピ ア政府は、オロモ人のデモ鎮圧への批判は許さない。英BBC放送によれば、エチオピアの国営メディアはリレサ選手がゴールした際の写真は報じていないとい う。 (時事)(2016/08/23-06:00)

 

【過去記事】保守記事.16-4 日本でも、とりあげてね
保守記事.16-4-2 どうにかならんのかねぇ
保守記事.16-4-3 どうにかなりませんか?
保守記事.16-4-4 紛争を呼ぶ紛争
保守記事.16-4-5 思惑と人命
保守記事.16-4-6 一応、平定、なの、これ?
 保守記事.16-4-7 最悪のパターンの悪寒
保守記事.16-4-8 終わらない。。。。
保守記事.16-4-9 終わらない。。。。
保守記事.16-4-10 終わらない。。。。
保守記事.16-4-11 終わらない。。。。
保守記事.16-4-12 終わらない。。。。
保守記事.16-4-13 終わらない。。。。
保守記事.16-4-14 更に悪化している。。。。
保守記事.16-4-14-2 予想できた事態
保守記事.16-4-14-3 非道な将軍様
保守記事.16-4-14-4 将軍様におこられるぅ~
保守記事.16-4-15 またか!
保守記事.16-4-16 真の修羅場
保守記事.16-4-17 バカがタンクでやってくる
保守記事.16-4-18 はにーとらっぷ
保守記事.16-4-19 風雲急を告げる
保守記事.16-4-20 ファイナルアンサー?
保守記事.16-4-21 だれも介入できない。。。。

保守記事.16-9-2 海外に目を向けている国