大阪市東住吉区の鈴木琉聖ちゃん(1)とみられる遺体が車のトランクから見つかった事件で、死体遺棄の疑いで逮捕された母親鈴木玲奈容疑者(24)らが、児童相談所への出頭を指定された日から自宅を離れ、約3キロ北西のホテルに宿泊していたことが25日、捜査関係者などへの取材で分かった。
大阪市南部こども相談センター(児童相談所)は、11~22日に家庭訪問を計28回実施したが、1度しか会えず、21日に出頭するよう要請。出頭せずに自宅にいた場合、度重なる訪問や立ち入り調査を受ける可能性があり、大阪府警捜査1課は事件の発覚を恐れてホテルに移ったとみている。
男児遺棄容疑の母、突然の育児放棄か 保育所へ通わせず
2016年11月24日19時36分
大阪市で鈴木琉聖(りゅうせい)ちゃん(1)とみられる遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された母親の無職鈴木玲奈(れな)容疑者(24)が3月に突然、琉聖ちゃんを保育所に通わせなくなっていたことが、関係者への取材で分かった。それまでは健診を受けさせるなど問題はなかった。遺体は低栄養状態で、府警は、3~4月に育児態度が急変してネグレクト(育児放棄)状態になった可能性があるとみている。
鈴木容疑者らが8月に大阪市に転入するまで住んでいた和歌山県みなべ町などによると、鈴木容疑者は3月、急に「やめる」と言い、同13日から琉聖ちゃんと姉の長女(3)が保育所に来なくなった。大阪市に転居後は、長女だけが保育所に通っていたという。
琉聖ちゃんは昨年12月にみなべ町で10カ月健診を受け、「異常なし」と判断された。今年2月には水ぼうそうなどの予防接種を受けていた。保育所にも通っており、地元の紀南児童相談所は「通報もなく、問題のある家庭という情報はなかった」としている。
琉聖ちゃんとみられる遺体は司法解剖の結果、胸の筋肉の発達不良や腹の脂肪量の低下がみられ、栄養が不十分な状態だった。鈴木容疑者は「4月に息子を残して車を離れ、戻ったら死んでいた」などと供述。府警は、3~4月に何らかの理由でネグレクト状態になっていた可能性もあるとみて、鈴木容疑者から当時の状況を聴いている。
「息子の発育問題ない」と虚偽説明か 男児遺棄容疑の母
2016年11月24日13時26分
大阪市で鈴木琉聖(りゅうせい)ちゃん(1)とみられる遺体が見つかった事件で、大阪府警に死体遺棄容疑で逮捕された母親の鈴木玲奈(れな)容疑者(24)が8月に同市東住吉区に転入した際、琉聖ちゃんについて「発育は問題ない」と区役所に説明していたことが、捜査関係者らへの取材でわかった。鈴木容疑者は琉聖ちゃんが4月に死亡したと供述しており、府警は発覚を恐れて虚偽の説明をしたとみている。
鈴木容疑者は8月19日に和歌山県みなべ町から同区に転入。同月22日、区役所での未就学児の親向けの面接で、家族は長女(3)と長男琉聖ちゃんの3人家族と申告し、琉聖ちゃんについて「ちゃんと歩けて、言葉もしゃべる。食事もできている」と答えたという。
一方、今月22日に府警に死体遺棄容疑で逮捕された際には「4月に息子を残して車を離れ、戻ったら死んでいた。虐待を疑われて逮捕されると思って車に隠した」と説明。司法解剖で琉聖ちゃんは4月に死亡していたとしても矛盾はないとされたことから、府警は区の面接で、死亡の事実を隠したものとみている。
府警によると鈴木容疑者と、同容疑で逮捕された内縁の夫の大島祐太容疑者(22)は21日から、自宅の北西約3キロにあるビジネスホテルに滞在していた。
大阪市南部こども相談センター(児相)は、両容疑者が琉聖ちゃんに会わせようとしなかったことから、今月11日からの2週間で計28回、自宅を訪問。18日には出頭要求書をポストに投函(とうかん)し、21日には7回、22日には9回訪問した。鈴木容疑者は児相に電話で「時間がほしい」「琉聖は知人に預けている」などと話したが、22日には連絡がとれなくなった。府警は、ホテルに滞在していたのは琉聖ちゃんの安否確認をしようとする児相から逃れるためだったとみている。
府警は同日、ホテルのロビーにいた鈴木容疑者らの説明通り、近くに駐車していた同容疑者の車のトランクのクーラーボックスから琉聖ちゃんとみられる遺体を発見した。府警は24日、両容疑者を死体遺棄容疑で送検した。
■2月に予防接種 転出前、和歌山で
「虐待を疑わせる情報はなかった。びっくりしている」。和歌山県みなべ町の担当者が取材にそう答えた。鈴木容疑者と琉聖ちゃんは和歌山市から転入し、昨年10月から今年8月まで同町に住んでいた。
同町によると、琉聖ちゃんは昨年12月15日、町の保健福祉センターで生後10カ月健診を受けた。服を脱がせて発達具合を確かめ、鈴木容疑者から生活状況を聞き取った結果、「異常なし」と判断された。今年2月9日には水ぼうそうなどの予防接種も受けた。8月10日には1歳半健診を受ける予定だったが、連絡もなく現れなかった。
町住民福祉課によると、8月19日に同町を転出して大阪市東住吉区に引っ越したため、未受診のフォローはせず、同区に未受診の情報を伝えていなかった。担当者は「今後はきちんと引き継げるよう対応を見直したい」と話す。
同町を受け持つ紀南児童相談所は、鈴木容疑者の家族について「問題のある家庭とは把握していなかった」とする。近所からの虐待報告もなかったという。
鈴木容疑者は琉聖ちゃんが4月に死亡したと供述しており、府警はみなべ町時代の状況を調べている。
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