国内顧客資産1300億円消失か 監視委、処分勧告へ
資産運用会社「MRIインターナショナル」(本社・米ネバダ州)が、日本国内の顧客から預かった資産約1300億円を運用せず、財務局にもうその事業報告書を提出していた疑いがあることが25日、証券市場関係者の話でわかった。資金の大半が失われている可能性があるという。
証券取引等監視委員会も、立ち入り検査などを通じてこうした疑いを把握しており、26日にも金融商品取引法違反の疑いで行政処分をするよう、金融庁に勧告する方針だ。
MRIは1998年設立。診療報酬を保険会社に請求できる権利を債権化した金融商品(MARS)を米国で扱い、年利6・0~8・5%で資金を運用できると宣伝。広告を経済専門誌や全国紙に出し、会報に芸能人を登場させるなどして、富裕層を中心に顧客を集めていた。同社のウェブサイトでは、昨年末時点で約8700人から約1365億円を預かっていると公表している。日本では東京都千代田区に事務所を置いている。
MRI資産消失:上客にラスベガス旅行 出資額でランク
毎日新聞 2013年04月30日 02時30分(最終更新 04月30日 08時08分)
日本の顧客から預かった資産を消失させた疑いが持たれる米国の資産運用会社「MRIインターナショナル」が、新たな出資者を紹介した顧客らを米ラスベガス旅行に招待していたことが分かった。出資額が多い顧客ほど配当利率を高く設定して優遇していたことも判明。証券取引等監視委員会は、資金繰りに窮していた同社が「マルチ商法」のような営業方法でより多くの資金を集めようとしていたとみて調べている。
MRIは「米国の医療機関から診療報酬請求債権を安く買い取るビジネスで利益を出し、配当に充てる」と説明し、日本の個人投資家らから出資金を集めていた。関係者によると、同社は新たな出資者を多数紹介したり、大口の出資をしたりした顧客を本社のあるネバダ州ラスベガスに招待。本社や医療機関を案内したり、高級料理でもてなし、カジノやグランドキャニオンなどの観光地を巡ったりしていたという。
また、出資額に応じて顧客を「プラチナ」「ゴールド」「その他」などとランク分けし、高額出資者ほど配当の利率を高く設定。ホームページによると、年利は150万円の出資で6%、750万円で7%、1500万円で8%としていた。
監視委によると、同社は少なくとも2011年以降、出資金の運用実績がなかったとみられるが、今年度のファンドのパンフレットを既に作製して新たな顧客を勧誘する準備を進めていたという。
監視委関係者は「旅行や利率で特典を与え、顧客を増やしている。マルチのような勧誘方法だ」と話している。【牧野宏美】
・MRI投資(MARS投資)はツッコミどころがありすぎる。|The Goal(before 12.3.27)
劇場型「買え買え詐欺」急増中 “証券マン”“販売員”の口八丁
【衝撃事件の核心】
「買え買え詐欺」なる新手の詐欺事件が急増している。外貨購入などの投資話に絡んで現金をだましとられる手口で、役割の異なる複数の人物が入れ替わり連絡をしてきたり、面会を求めてきたりして、気づけばすっかりはめられていたというのが特徴。従来の「振り込め詐欺」などから“進化”した「劇場型勧誘」の犯罪ともいえ、国民生活センターが昨年10月にこう名付け、PRを本格化させたところだ。「まさか自分が…」と悔やんでも悔やみきれない被害者の証言をもとに巧妙な手口を再現した。ひとごとだと決めてかかっているあなた、大丈夫ですか?(大津支局 加藤園子)
■申し込むだけで謝礼を進呈
「スーダンポンド」という聞き慣れない外貨の取引をめぐり、420万円をだまし取られた滋賀県近江八幡市の男性(72)は、こんなストーリーでわなにはまった。
昨年3月ごろ、「わかば貿易販売」と名乗るところからスーダンポンドの購入申込書の入った資料が自宅に届いた。相前後して、証券会社の社員を名乗る人物らから「スーダンポンドは投資家の間で人気。謝礼を払うから代わりに申し込んで」との電話が次々とかかってきた。
そのうち「アサヒ証券」のサカモトという男は、振り込む現金を事前に用意することまで約束。男性は「申し込むだけで謝礼がもらえるなら」と、アサヒから届けてもらう現金で4月6日に振り込みを代行することとし、25口分(1口16万8千円)計420万円の購入をわかばに申し込んだ。
ところが、わかばからは「人気のため売り切れの恐れがある。予定より2日早まるが現金と現物を交換した方が確実だ」と提案された。サカモトに相談すると、「6日にしか現金は用意できない」と断られたため、男性は結局、4日に自宅を訪れたわかば社員を名乗る男に、スーダンポンド紙幣25枚と引き換えに自分で立て替えた現金420万円を手渡した。
しかし、紙幣は受け取ったもののレート自体よく分からず、日本円への換金もできないまま。不安になった男性は、わかばが相手側の言う通り経済産業省主管の独立行政法人かどうかを同省に問い合わせたところ、違うと分かり、「やられた」と気付いたという。わかばやアサヒとも連絡が取れなくなった。
■なぜ、自分が…
「ふだん詐欺被害のニュースを見聞きして『なぜそんな話にひっかかるのか』と思っていたのに…」
こう言って肩を落とす男性。一連の勧誘は同一の犯行グループによるとみられるが、多数の“小技”を巧みにちりばめるなど手口は実に巧妙だ。
まず、電話口の男たちはとにかく愛想が良かった。アサヒのサカモトは相手の電話代を常に気遣い、男性から電話をかけたときはいったん切ってかけ直してくる丁寧さ。人懐こい話しぶりで、「織田信長の時代に興味がある。お金を渡しに行ったときは安土城跡を案内してくださいよ」と、男性が住む近江八幡市内の観光スポットを話題にしたともあった。
わかばの社員を名乗る男も同様だ。「社長が近江八幡出身で、地元の人に恩返ししたいと言っている」と切り出し、「なぜ自分の所に申込書が?」という男性の疑問を打ち消すとともに、「うちは、財務省にスーダンポンドの取り扱いを許可された唯一の会社です」などと言って信用させていた。
興味をあおる方法も手が込んでいる。届いた資料には「発展が約束された国、スーダンの未来が詰まったスーダンポンド」「原油の生産国であることと先進国からの投資を踏まえ、これから上昇が十分期待できます」といった言葉が躍っていた。
電話での勧誘では、わかばの担当者が次第に購入金額をつり上げていき、「在庫も少なくなってきた」と契約をせかせば、別の業者を名乗る男らが「大手のアサヒはどんな額を提示するか…」と言って期待をもたせた。謝礼額も徐々に高くなり、当初80万円程度だったのが、最終的に700万円をアサヒから提示されたという。
男性は「『チャンスを逃したくない』という思いに陥ってしまった。それでも、ぎりぎりまで自分が金を払うことは想定しておらず、『一切リスクがない』と確信していた。現金を立て替えたときにはすでに彼らを信じ切っていた」と振り返る。
「どうもおかしい」「よってたかって乗せられたような気がする…」。そう思ったのは現金を手渡した日の夜だった。
そういえば、現金を取りに来た眼鏡の男が変だった。最初はちゃんと渡した紙幣を1枚ずつ数えていたが、途中で「これでいいですわ」と打ち切ってかばんにしまい、「ほかにも回らなくてはいけないから」とそそくさと退散した-。経産省に確認したのは翌日の朝。しかし、とき既に遅かった。
■さまざまな投資名目
買え買え詐欺は外貨取引だけでなく、仏像などの美術品購入名目、エネルギー関連事業や震災復興事業への投資名目など、さまざまなパターンがある。
国民生活センターによると、こうした被害の相談は平成21年ごろから増え、昨年は約6500件の相談があった。正確な統計を作成するため、現在きちんとした犯罪の定義づけを検討しているという。
捜査関係者によると、犯行グループは貸し電話番号や貸し郵便受けを利用し、末端のメンバーは自分の役割だけを把握しているケースが多いため、「たとえ実行犯を逮捕できても組織の全容がわからない。犯行の実態がつかめず立件が難しい」という。
一方、先の男性の場合、対価として紙幣を受け取っているので、商取引が成立しているとみなされ、立件は難しいとされた。滋賀県警は「これまでは新手の振り込め詐欺犯罪かどうか判断できず、対応しづらい面があった。今後は啓発の方法を工夫し、相次いでいる不審電話の情報を広報するなどして被害を未然に防ぎたい」とする。
■それでもだまされるのはナゼ?
オレオレ詐欺、振り込め詐欺などはこれまで何度もニュースになり、手口も知られているはずだが、それでもだまされる人が後を絶たないのはなぜか。
マインドコントロールに詳しい立正大心理学部の西田公昭教授(犯罪心理学)は「はじめはうまい話に対し『まさか』と警戒していても、複数の人から繰り返し聞かされれば『そういうこともあるのかな』と傾いてしまう」と分析する。
さらに「『お金を増やしたい』『健康になりたい』という願望や、電話のおしゃべりが『楽しいな』という自然な心の動きから、誰でもある日突然、詐欺の被害者になる恐れがある」と指摘。「社会は『だまされる方も悪い』と被害者に冷たい視線を向け、法律も『個人は合理的な判断をする』という前提があるが、そうではなく『人間は情に流されやすくだまされやすい』という立脚点から対策を考えるべきだ」と警鐘を鳴らす。
国民生活センターは「他社と契約させようとする話には耳を貸さない」「金は支払わず消費生活センターなどに相談する」ことを呼びかけている。また、お年寄りが被害にあうケースが多いことなどから、家族や地域の人たちにも「『口数が減る』『買い物が減る』『借金を頼んでくる』など、高齢者の日常に変化がないかどうか気を配ってほしい」とする。
次々と目先を変えてくる新手の詐欺に対処するには、本人や周囲がこうした自衛策を身につけておくことが大切だ。
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