僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

檜扇とぬばたま

2007-09-26 23:27:51 | Weblog
6月から9月に花咲く、檜扇(ひおうぎ)です。葉の並び方が檜扇に似ているので
そう命名されたらしいです。花びらは6枚で、色は黄赤色で内側に濃い暗紅点が多数あります。ちょっとおとなしげで、神秘的な感じがします。
種子は光沢のある黒色で、ぬばたまと呼ばれます。そう!あの「ぬばたまの~」ではじまる和歌の枕詞ですよね。射干玉とも書きます。和歌では、必ず次に黒や夜にかかります。また夜に関係する夢、月にもかかるのは面白いです。

 ぬばたまの 夜の更けゆけば 久木生ふる 清き河原に 千鳥しば鳴く
 (万葉集、山部赤人)