昨日、秘密のケンミンSHOWで宮崎県の県北部の山間地方では、オオスズメバチを食する習慣があると放送されていた。
獰猛なオオスズメバチの幼虫とさなぎを、なんとそうめんに! オオスズメバチの幼虫が繁殖する秋のみに食べるらしい!? この地域では、江戸時代くらいからスズメバチを食べてきたという。
ゲストの人たちには見た目の気持ち悪さと相反して意外と美味しいと好評だった。エビや魚介系に近い味らしい。
私の生まれ育った西村山地方では蜂の子は食べなかったが、イナゴの佃煮は嫌というほど食べてきた。
さらに小学生の時、父がキムシと称した、カミキリムシの幼虫を火で炙(あぶ)って食べさせてくれた。
外側がカリっと香ばしく中がクリーミーでとっても美味しかったのである。
それゆえテレビに映った宮崎県民の女性が、蜂そうめんが最も好きな食べ物と言い切ったのにも頷ける話なのだ。
広島の海のない山間部では新鮮な魚が手に入らなかったので、アンモニア臭があり日持ちのするサメを食べる習慣があった。
また、長野県伊那地方ではザザムシやクロスズメバチを食べる習慣がある。
蛇を普通に食する地方もあればセミを食べる県もある。
虫食いは育った環境において蛋白源を美味しく摂取するという生活の知恵であり文化なのである。