日本ラグビー協会は13日、来年1月11日に行われる全国大学選手権の決勝を、今月末に完成する新国立競技場(完成後の名称は「国立競技場」)で開催すると発表した。国立競技場での同選手権決勝の開催は、2013年度(2014年1月12日)以来、6年ぶり。同会場でのラグビー公式戦は、この試合が初開催となる見込み。
日本協会は今年8月には決勝を東京・秩父宮ラグビー場で行う日程を一旦発表していた。しかし今月2日に閉幕したW杯を通じてラグビー熱が高まったことを受けて、国立競技場での決勝開催を模索していた。当日は東京五輪・パラリンピック組織委員会と連係し、同大会の運営準備に向けたオペレーション確認も行われるという。
今年の大学選手権には全14チームが出場し、11月24日に1回戦を開始。準決勝は来年1月2日に秩父宮ラグビー場で開催される。
自分は6年前最後の旧国立競技場での明治対早稲田の試合を観戦した。そしてユーミンの「ノーサイド」に涙した。
今年2019年度は、早稲田と明治が好調を維持している。 久々の大学日本一を争う戦いが新国立競技場で開催されるのは
とても喜ばしいことだ。明治大学と早稲田大学の対抗戦は明早戦(早明戦)と呼ばれ多くの観客が熱き思いを胸に
国立競技場に集まったものだ。1982年12月には6万人収容のところ、66999人の観客が集まった。
けれど徐々に明治大学の不振が尾を引いて、明早戦の人気にも陰りが出てきて、凋落の道をたどってしまった。
明治、早稲田に代わって帝京大学が台頭し9連覇を成し遂げたのだった。
まさに帝京10連覇がかかった2019年1月の大学選手権では、大学選手権の準決勝で帝京が天理に苦杯を舐め
その天理を22年間辛酸を嘗め続けた明治が破って栄冠を勝ち取った。
そこに至るには明治というチームを根本的に変える必要があった。北島監督亡きあと明治の選手は夜更かし、飲酒、喫煙といった
悪しき習慣が蔓延していった。そこで2013年度新監督に就任した丹羽監督は、家族の元を離れ選手たちと同じ八幡山の寮に住むことを決意。
寮内の掃除が行き届いていないことや、挨拶を含めた日常生活を徹底的に改善させた。
丹羽監督を引き継いだ田中澄憲監督は、さらにトレーニングでフィジカル面を強化し、スクラムの強い明治を取り戻そうと腐心した。
その結果、スクラムとディフェンスの対策が功を奏し、天理の外人パワーにも屈せず強い押し込みを止めることができた。
強い明治が戻ってきた。さらに今期は早稲田も帝京を下して好調な仕上がりを見せている。
きっと2020年1月12日の大学選手権決勝は、明治と早稲田が勝ち上がり、熾烈であり、フェアな試合を見せてくれるに違いない。
W杯でベスト8に入った日本の底力、その活躍に強く感化され、次のW杯を担う若人たちの獅子奮迅に期待する。