
暑苦しい日々がつづく。
しかし山にはこんなにもひっそりと可愛らしい赤い実のサクラがある。さくらんぼほど大げさでなく小粒と形容したらいいだろうか。熟すと黒くなり一応は可食できるが、薬学の世界では漢方薬に利用されている。山桜より樹形がスマートだ。
だが、関東の里山にはこんな木はどこにもある。今のところ、白い小花では観賞価値ものぞめず、薪炭材の用途には期待できず、建築材料にはとても無理だ。
人間で言えば哀しいことになるが、実は使い道のない樹木だ。

どこかで気づいたら眺めてください。あるいは、心に余裕があったら振り返ってみてください。
ところでところで、このサクラの名前はなんというか?。各自それぞれ、思い描いてください。





