ここは、地元国道のバイパス側道である。植えられたナナカマドの光景だ。時期はお盆過ぎ、紅葉や離葉現象は早すぎる気もする。何が原因か。
当地では街路樹自体が珍しく、せっかくのアパートそばのケヤキ並木は無残にも芯止めされたりして、枯れ枝が目立つ、ケヤキ本来の樹形は見る影もない。町の繁華街のプラタナスもしかり。まあ、緑っぽい周辺環境に囲まれていては、ことさらに人工的に緑を増やす意識が生じないのだろうけれども。
わたしにはナナカマドの樹木は北国に来たという、寂寥の想念にとらわれる。詩的な表現をすれば、蒼穹に燃えるような紅葉の七竈の組合せか。数十年前の、岩手の八幡平、青森の白神山地の広大な自生林や北海道道南地方の街路樹を思い出す。白樺同様にナナカマドは、用材として生活上なんの役にもたたない。ただわたしは、この時期の赤い実にひかれる。
当地では街路樹自体が珍しく、せっかくのアパートそばのケヤキ並木は無残にも芯止めされたりして、枯れ枝が目立つ、ケヤキ本来の樹形は見る影もない。町の繁華街のプラタナスもしかり。まあ、緑っぽい周辺環境に囲まれていては、ことさらに人工的に緑を増やす意識が生じないのだろうけれども。
わたしにはナナカマドの樹木は北国に来たという、寂寥の想念にとらわれる。詩的な表現をすれば、蒼穹に燃えるような紅葉の七竈の組合せか。数十年前の、岩手の八幡平、青森の白神山地の広大な自生林や北海道道南地方の街路樹を思い出す。白樺同様にナナカマドは、用材として生活上なんの役にもたたない。ただわたしは、この時期の赤い実にひかれる。