うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

街中の柿を接ぎ穂にする

2010年12月20日 04時32分04秒 | ガーデニング・庭づくり


 ある街中の緑地帯に取り残されたように柿の実が7.8個ついていて雀がそれをつついていた。12月も中旬になれば、その高さも枝ぶりも2.5mの柿は全部葉を落としていて、行き交う都道はひっきりなしに車でいっぱいだ。巷間は歳末だ。都市の喧騒、誰にも見向きをされない。そのなかで、忘れられた朱色の実だけが目立つ。わたしは、俄然、興味が湧く。
 株の根元は、地際が大きな瘤状に肥大していて、樹幹が曲をつくって育っている。窮屈に育ったので、樹形はやや異形だ。多分、誰かが、縁日か園芸店で軽い気持ちで買い、鉢植えにしていたがもてあましこの公共の地に植えこんだのだろう。
 よく見ると、色もそうだが柿の実の形がいいことに気づく。多分、この時期や、その他の形姿からして渋柿だろう。干し柿に利用されるあんぽ柿に似ている。
 以前のこと、わたしは身近なサクラやカキはこちら関東地方でも紅葉の生理現象が見映えのするものだと気づき、ランドスケープデザイン的にこだわり柿紅葉の綺麗さや果実の形を調べたことがある。詳細はどこかにメモしているはずだが、それは全て渋柿系だった記憶がある。

 この品種名は推定だが、わたしが唯一持っている専門書、NHKの趣味の園芸:作業12カ月「カキ」著中村三夫氏 であたれば、‘西条’か‘堂上蜂屋’、甘ガキであれば‘豊岡’もしくは‘いさはや’だろうか。しかしどうも、‘いさはや’のような気もする。(そうであってほしいのだが・・・。)

 柿の接ぎ木の台木は実生の‘甘百目’の若木にして、穂木は地元の知人から分けていただいた完全甘柿の‘富有’を接ぐことにした。昨年の春(2009.3.23)に2本の台木にそれぞれ2本ずつ穂木を接ぎ木したら、どうやらそのうちの1本(株)だけ成功したようだ。同時におこなった本柚はペケ。柿は、これまでも数年前に一度試みたのだが失敗している。
 明春、また、挑戦してみよう。わたしは前述した街中で折ってきたその柿の枝を、昨日、事前の準備のために下の写真のように穂木4本の切り口をテイッシュペーパーで湿らせてからビニールのレジ袋に密封して冷蔵庫へおさめておく。

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