時々
天王洲アイルのしんがりは ≪JAL本社ビルディング(JALビル)≫である。右奥が高速道路横羽線に東京モノレール軌道、ビル左側に接続しているのがスカイウォーク(空中回廊)である。なお、前面の都道18号線の地下部分にりんかい線の ≪天王洲アイル駅≫がある。
ここは天王洲アイルの南端部、地区公園も兼ねた広場、JALの鶴丸マークを形象化したステンレスとピアノ線を編み込み先鋭的なデザイン工作物である。リング状に樹高8.0~10.0mのエゾヤマザクラ11本を植栽した。施工時掘削すると数か所に地下水(海水)が浸み出し、正直なところ活着に往生したものだが、今は本来の生命力で復活している模様でうれしい。
この植栽計画では、JALの国際航路便のある世界の国々・都市を代表するもの、あるいは原産地となる樹木を植栽プランに取り入れた。
これは、ジャカランダとライチです。
《建築概要》
工事名: 品川共同ビル
建築主: 菱光倉庫㈱.グローバルビルディング㈱
敷地面積: 11,734.45㎡
工 期: 平成 5年10月19日→平成 8年 6月30日
建築設計: ㈱アールアイエー
施工: 鹿島建設㈱他JV22社 外構: 鹿島道路㈱
当社(第一造園土木㈱):植栽設計・施工
○植栽計画○
《コンセプト》
平面的な建築計画では敷地の中に紡錘状の建築物を流線形に配置し, 外構計画として飛行機の機体をかたどった意匠になる遊歩道, モニュメントが配置され緑地スペースが決められた。天王洲アイルのなかでこのビルは単独に一棟のみ南端部に位置しているが, 海浜に沿った, 植栽地の条件として気象上, 風の影響を受けやすいものと判断した。植物の生育面の考え方として京浜運河側は亜高山地帯と捉えて樹種を決め, また後背の運河に対し緩衝林を設けるなどの目的, 緑地の配植方法は樹林を階層的に構成させており低木. 地被類は密植を旨とした。緑地に使われる樹木はJAL( 日本航空) が世界中に乗り入れている定期航路先の国々をシンボルまたは原産地とするもので組み合わせている。のちほど, 施主の意向で日本の各県の県木も加えた。
植栽計画のコンセプトとしてメインは, 小動物のための食餌木を含みかつて日本の田園の日常風景を構成していた樹種. 小果樹を多用している。それによって結果的に樹林に野鳥を呼び込むことになり, 工事完了後, 財日本野鳥の会の指導で棲み家である巣箱の取り付けをおこなう。
・・施工後のひとこと・・
* コンクリート護岸をはさみ京浜運河に接している緑地は1mほど掘ると水が滲みでる場所である。地区公園 9号付近の大径木のえぞやまざくら 2箇所に湧水があり, 植え穴の下部に現場の緊急な判断でバラストC-40を投入し, 塩ビ管を地表まで数個立ち上げて客土を通常の仕様で上部に埋め戻した。根系部に対し, 塩水の毛管現象による接触. 浸透害と土壌内の呼吸不足を防ぐためである。
* ギンネムは成長は速やかであるが, 耐風性がなく枝折れ被害になりやすく, ポプラと似た特性をしめす。
* 小果樹の結果状況は各年ごとに豊凶差が見られるが,ほぼ予想したとおりと言える。
* ヴィンカ. ミノールは開花時期は菫っぽくカーペット状で良いが, 被覆性に難点があり,大面積には利用しにくいだろう。ヴィンカ. マジョールよりも弱い性質である。
《工事概要》
植栽工程; 平成 年 月~平成 8年 6月
受注工事金額: 7,700万
協力業者: 王子緑化㈱ ㈱湘南グリーンサービス ㈱イリテック
材料業者: 王子緑化㈱
敷地面積: 11,734.45㎡
施工範囲: 植栽工 客土工 樹冠散水・地表ドリップ散水設備
緑地面積: 自己敷地; 2,202.89㎡
地区公園9号:約715.0㎡(緑地177.8㎡) 未成→地区公園8号約460.0㎡
現在の状況はどうなっているか、下のサイトをクリックしてみてください。
天王洲アイル
◆◆建築設計、コンサルタント、ランドスケープデザインの事務所の方々へ◆◆◆
ほかに、天王洲アイル開発計画に関する建築設計図書・その後の経過等の資料など、お問い合わせ、ご質問に際して、連絡方法は下段のコメント(0)をクリックするか、少々面倒ですがこちらのH・P 有限会社グリーンワークスから入り、お問い合わせフォーム、メール等でお願いいたします。
天王洲アイルのしんがりは ≪JAL本社ビルディング(JALビル)≫である。右奥が高速道路横羽線に東京モノレール軌道、ビル左側に接続しているのがスカイウォーク(空中回廊)である。なお、前面の都道18号線の地下部分にりんかい線の ≪天王洲アイル駅≫がある。
ここは天王洲アイルの南端部、地区公園も兼ねた広場、JALの鶴丸マークを形象化したステンレスとピアノ線を編み込み先鋭的なデザイン工作物である。リング状に樹高8.0~10.0mのエゾヤマザクラ11本を植栽した。施工時掘削すると数か所に地下水(海水)が浸み出し、正直なところ活着に往生したものだが、今は本来の生命力で復活している模様でうれしい。
この植栽計画では、JALの国際航路便のある世界の国々・都市を代表するもの、あるいは原産地となる樹木を植栽プランに取り入れた。
これは、ジャカランダとライチです。
《建築概要》
工事名: 品川共同ビル
建築主: 菱光倉庫㈱.グローバルビルディング㈱
敷地面積: 11,734.45㎡
工 期: 平成 5年10月19日→平成 8年 6月30日
建築設計: ㈱アールアイエー
施工: 鹿島建設㈱他JV22社 外構: 鹿島道路㈱
当社(第一造園土木㈱):植栽設計・施工
○植栽計画○
《コンセプト》
平面的な建築計画では敷地の中に紡錘状の建築物を流線形に配置し, 外構計画として飛行機の機体をかたどった意匠になる遊歩道, モニュメントが配置され緑地スペースが決められた。天王洲アイルのなかでこのビルは単独に一棟のみ南端部に位置しているが, 海浜に沿った, 植栽地の条件として気象上, 風の影響を受けやすいものと判断した。植物の生育面の考え方として京浜運河側は亜高山地帯と捉えて樹種を決め, また後背の運河に対し緩衝林を設けるなどの目的, 緑地の配植方法は樹林を階層的に構成させており低木. 地被類は密植を旨とした。緑地に使われる樹木はJAL( 日本航空) が世界中に乗り入れている定期航路先の国々をシンボルまたは原産地とするもので組み合わせている。のちほど, 施主の意向で日本の各県の県木も加えた。
植栽計画のコンセプトとしてメインは, 小動物のための食餌木を含みかつて日本の田園の日常風景を構成していた樹種. 小果樹を多用している。それによって結果的に樹林に野鳥を呼び込むことになり, 工事完了後, 財日本野鳥の会の指導で棲み家である巣箱の取り付けをおこなう。
・・施工後のひとこと・・
* コンクリート護岸をはさみ京浜運河に接している緑地は1mほど掘ると水が滲みでる場所である。地区公園 9号付近の大径木のえぞやまざくら 2箇所に湧水があり, 植え穴の下部に現場の緊急な判断でバラストC-40を投入し, 塩ビ管を地表まで数個立ち上げて客土を通常の仕様で上部に埋め戻した。根系部に対し, 塩水の毛管現象による接触. 浸透害と土壌内の呼吸不足を防ぐためである。
* ギンネムは成長は速やかであるが, 耐風性がなく枝折れ被害になりやすく, ポプラと似た特性をしめす。
* 小果樹の結果状況は各年ごとに豊凶差が見られるが,ほぼ予想したとおりと言える。
* ヴィンカ. ミノールは開花時期は菫っぽくカーペット状で良いが, 被覆性に難点があり,大面積には利用しにくいだろう。ヴィンカ. マジョールよりも弱い性質である。
《工事概要》
植栽工程; 平成 年 月~平成 8年 6月
受注工事金額: 7,700万
協力業者: 王子緑化㈱ ㈱湘南グリーンサービス ㈱イリテック
材料業者: 王子緑化㈱
敷地面積: 11,734.45㎡
施工範囲: 植栽工 客土工 樹冠散水・地表ドリップ散水設備
緑地面積: 自己敷地; 2,202.89㎡
地区公園9号:約715.0㎡(緑地177.8㎡) 未成→地区公園8号約460.0㎡
現在の状況はどうなっているか、下のサイトをクリックしてみてください。
天王洲アイル
◆◆建築設計、コンサルタント、ランドスケープデザインの事務所の方々へ◆◆◆
ほかに、天王洲アイル開発計画に関する建築設計図書・その後の経過等の資料など、お問い合わせ、ご質問に際して、連絡方法は下段のコメント(0)をクリックするか、少々面倒ですがこちらのH・P 有限会社グリーンワークスから入り、お問い合わせフォーム、メール等でお願いいたします。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます