わたしの読書方法はいつも何冊も同時進行し読んでいく。これは多分に気まぐれなわたしの性分による。最近の傾向は白川静の漢字・文字学、八甲田山陸軍雪中遭難事件、JAの農業政策・タネの問題、ヒッチコックの映画技術、中国の古典・史記や三国志、などだ。わたしは、勿論、文系出身を自負しているが、こんな風だと、多岐多方面で、まことに興味のもっていき方が散乱で無辺で、人物的には情緒不安定、性格不詳となるやもしれない。他人がわたしの書棚や寝室内の平積み状況を見ると、ますますちんぷんかんぷんになるかもなあ。まあ、わたしはわたしだ、どうでもいいけど。この本の乱雑具合、待てよ・・・、終活の問題があるか。
ところで、ここでは、山と渓谷社という出版社から出ているヤマケイ文庫「日本の秘境」岡田喜秋著を取り上げる。ヤマケイ文庫シリーズはユニークな編集方針でなかなかコアな内容である。この本については、わたしはつい最近知ったが紀行文としてはかつて好評を博した著作らしい。岡田氏は事前に計画を持って昭和33年ころ現地へ行った。単独行である。その直後に出版された。因みに、紀行文学として「日本の秘境」は古典的名著とされる。また、同系統とおもわれる著者の「定本 山村を歩く」、「名残の山路」は探して読書予定である。
以下に章立てした目次をあげれば内容の目処がつくが(18箇所)、ここにわたしが過去にこの現地周辺へ踏査や観光しているところや、未踏地への思いを語りたい。
・山
山頂の湿原美と秘湯-----赤湯から苗場山へ-----
九州脊梁山地を横断する-----人吉から椎葉へ-----
乳頭山から裏岩手へ-----秘話ある山越え-----
・谷
神流川源流をゆく-----西上州から奥信州へ-----
大杉谷渓谷をさぐる-----秘瀑の宝庫-----
アスパラガスを生む羊蹄山麓-----地場産業の創出-----
・湯
中宮温泉の二夜-----白山山麓の動物譚-----
酸ヶ湯の三十年-----冬の秘話-----
夏油という湯治場へ-----奥羽山中の秘湯-----
・岬
陸の孤島・佐田岬-----四国の最西端-----
日高路の果て・襟裳岬-----開拓民の連帯感-----
四国の果て・足摺岬-----憧憬者の心境-----
・海
千島の見える入江-----早春の野付岬-----
四国東海岸をゆく-----橘湾から室戸岬へ-----
離島・隠岐の明日-----新航路への期待-----
・湖
氷河の遺跡・神秘な小湖群-----津軽・十二湖-----
木曽御嶽のふもと-----開田高原から三浦貯水池へ-----
長老湖と高冷地-----南蔵王に生きる人々-----
*乳頭山から裏岩手へ-----秘話ある山越え-----
*アスパラガスを生む羊蹄山麓-----地場産業の創出-----
*中宮温泉の二夜-----白山山麓の動物譚-----
*酸ヶ湯の三十年-----冬の秘話-----
*夏油という湯治場へ-----奥羽山中の秘湯-----
*陸の孤島・佐田岬-----四国の最西端-----
*氷河の遺跡・神秘な小湖群-----津軽・十二湖-----
わたしの旅は一回こっきりのもので、現地周辺への再訪にはあまり興味が湧かない。
※なお、ブログ上での現地踏査の旅の記事は、このサイト左欄のカテゴリー「下北半島・白神山地を行く」、「福岡からの怒濤かつ進撃の旅」をクリックしてご覧ください。ついでに付け加えると、東南アジアを旅行した際の「樹木医の海外研修」、国内の巨木を訪ねがてら回った地域の景観や秘湯を綴った「樹木医の日々片々」もどうぞ。いづれも画像満載の内容になります。
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