これは、アップが遅くなりましたが、地元のカタクリの群生地です。わが町では少ない天然記念物として保護育成につとめているものです。現在、わたしは市の教育委員会の依頼でカタクリの播種栽培について技術的なアドバイスをしています。これから、近隣住民、市と市民の協働作業として、林床の下刈り・除伐など何らかの動きを形に出来たらと考えています。
撮影日:平成23年4月2日 午前11時頃
今年は寒さが春先まで続いていて梅もこの間まで咲きつづけていた。野の山の萌黄色の新芽も遅く、山の辛夷や庭先の白や紫の木蓮が終わり桃が重なって咲きほころんでいる。そんな春の賑わいのメインイベントである、ほんの時間差で染井吉野のさくらが咲いた。いつだかの数年前にあったように、幾分、一挙に花咲く春が来たようである。
このカタクリは鄙びた里山の一角、明治維新の頃の「神社集落」が遺跡として残されている小高い丘にある。この自生しているエリアは、くねくねと曲がりくねった農道と、下方から聞こえる豊かな湧水の流れ、なかなか車も通らずたまに人声が響くだけの場所である。わたしは、このままでもいい、いや、もっと宣伝したらといい、という思いとが複雑にからみあい裏腹な気分である。
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