うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

実生のパトリオット

2008年09月04日 04時27分40秒 | ぎぼうし栽培日記
 これは実生のギボウシ、“パトリオット”です。
 パトリオットは中型クラスの品種が安定したもので、白覆輪でtwo tone colourの人気度の高いギボウシです。
 わたしはギボウシの自家生産、直接販売をおこなっておりますが、ここで、パトリオットの栽培経過を記します。
 昨年12月上旬に実を採取し、07/12/24にポット内で種を播いたものです(採り播き)。当初、発芽の見込みは不明だったのですが、3月になるとびっしり芽生えてきた。その後、鉢上げのタイミングを待っていたが、今後の雨がちの天候を予測して8/27にポットに定植したもの。全部で約40株になるでしょう。
   9.0cmpot 5 ⇒  4号駄温鉢 1 / 12.0cmpot 15

 通常、ギボウシは、種子繁殖の場合、親の形質は受け継がれないとされているが、今後どうなるか様子を見ている。葉形、草姿は遺伝的に似ているが、今のところ斑入りの徴候はなく、濃緑色が全葉におよんでいる。ただ、この伸び具合を見ていると、来年つまり2年ほどで苗から成株になると予想できそうだ。
 来年度は、“寒河江”と“曙徳玉”にチャレンジする予定だが、楽しみである。

[販売品種・希望価格(消費税込み)・数量]
  ・パトリオット:   ¥2,500.×10株

 なお、今回だけは他品種と合わせて7株以上注文された方に限り、宅配便代/梱包料はサービスいたします。

 今後、ほかの草花、ガーデニング向きの植物をこのカテゴリーで紹介します。
 ご相談に際して、連絡方法は下段のコメント(0)をクリックするか、少々面倒ですがこちらのH・P 有限会社グリーンワークスから入り、お問い合わせフォーム、メール等でお問い合わせください。
       

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ギボウシ名品紹介--玉の簪

2008年09月02日 09時34分22秒 | ぎぼうし栽培日記
 これは本家本元の玉の簪(タマノカンザシ)、原種です。匂いギボウシの代表的品種。ほかに丸葉、八重咲きのものがあります。また、フレグラントブーケをはじめとしてタマノカンザシ系の交配種は数多くあり、ギボウシ愛好家の世界ではよく知られている品種と言っていいでしょう。
 これはわたしどもの在庫品を本日早朝、朝露の中でデジカメで撮影したもの。現状では花びらがしぼんでいますが、玉の簪はギボウシの中でも純白の花弁が12cmぐらいと長く、微かなえぐみとともに甘く食味をそそるようなフルーツの芳香を強く漂わせています。

 受け売りのWeb情報では、月下美人のようにひと花ごとに夕方から夜にかけて咲き始めて朝にしぼむ、一日花(一夜花)で、そのネーミングにも原産地である古い中国の楊貴妃に由来があるとされています。
 なお、ギボウシは生け花の世界ではもともと切り葉として花材になっていますが、この玉の簪だけは葉と一体で花もつかわれるようです(池坊流---立花体)。
 一方、花卉市場で玉の簪は、現在、山陰地方での大量栽培の成功により商業的に流通して来ています。これから、どんどん出回ることが予想されます。
 数多あるギボウシの品種のなかで、一般消費者への利用拡大を考えるとこれは特筆に値することでしょう。

 このギボウシは洋風ガーデン・庭園に配植するよりも、むしろ、きれいにデザインした化粧鉢または陶磁器の鉢などで洋間、日本間などのシックな空間に置けば映えるでしょう。
 要注意:室内での鑑賞時期のみ、二重鉢でセッティングしてください。

 いかがでしょうか。ディスプレイ、展示用に見映えのするギボウシ大株の貸し出しもいたします。
[販売品種・希望価格(消費税込み)・数量]
   ・玉の簪:        ¥3,500.× 3株

 なお、今回だけは他品種と合わせて7株以上注文された方に限り、宅配便代/梱包料はサービスいたします。
 今後、ほかの草花、ガーデニング向きの植物をこのカテゴリーで紹介します。
 ご注文に際して、連絡方法は下段のコメント(0)をクリックするか、少々面倒ですがこちらのH・P 有限会社グリーンワークスから入り、お問い合わせフォーム、メール等でお問い合わせください。
       

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追憶の十二湖・青池、旅も終わり--下北半島・白神山地を行く⑦

2008年09月01日 04時20分49秒 | 下北半島・白神山地を行く
 [下北半島・白神山地を行く]シリーズも、今回で最終回。
 わたしたちは岩崎村から国道101号線へ出て、無人の寒村がつづく単調な風景の中を日本海の磯の荒々しい海岸に沿って南下していく。近頃、人気の出てきた黄金崎不老不死温泉、千畳敷は反対側である。道路の山側は、五所川原から秋田県の能代まで通じている単線のJR五能線だ。実は、わたしはなんども来ている割にはまだ走っている車両を見たことがない。
 こちら日本海側は、夕方近くにはサンセットが自然の景勝になる。当たり前の話だが、日本列島どこでも、大体、朝日ではなく海に沈む夕日が見どころになるのだ。
 
 30数箇所ある十二湖は、まだ自然遺産指定区域の緩衝地域の中に位置する。
 いろいろある中で青池は奥の方にある300坪足らずの小さな湖、そのちょっと先に名水で知られる沸壺の池に足を伸ばす。画像はコバルトブルーの青池だが、近年、ここは観光地化されてキャンペーンポスターの公開写真に似てしまい恐縮ものだが、どうしても狙うカメラアングルは似てしまうのだ。

 今、十二湖は、交通アクセスも便利なので観光コースに組み入れられて、団体客を乗せたバスが出入りする。マイカー客も多い。
 わたしにとって、一回目の夏には、地元の人しか訪れずまだ無名の地であったが、木々の葉のライトグリーンが重なり合い爽やかな雰囲気で気分もほぐれたもの。二回目は10月も下旬の頃、紅葉も終わり落ち葉時雨の真っ最中であった。かまびすしい野鳥の群れ、赤く実った山の果実を眺め、散り敷く朽ち葉を踏みしめていく。
 北欧のようなラフな森の中の湖沼群をめぐるそぞろ歩き、しっとりした味わいがするのだ。わたしも、その当時は精気充溢した40歳代前半で、静かな気分をいつくしんだものだ。

 やがて、三々五々散らばっていた参加者の面々は、十二湖ビジターセンターに戻ってきて、昼、汲んできた名水を飲み持ってきたおにぎりにかぶりつく。
 よしよしこれで、旅行企画・添乗員・山岳ガイド・インタープリーターのわたしの役目も終わった。この次はいつになるか、ぜひとも5回目は家族で来たいものだ。
 それから、国道101号線に戻り、一路、秋田空港を目指す。途中、八郎潟を窓外に見ながら進む、次に車で寒風山に登り、道の駅では時間を調整して、後に飛行機に乗った。
 世界遺産白神山地
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