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楕円の球のコアなファン

2006-06-11 20:03:09 | スポーツ

▲日本の国家斉唱は、平原綾香さんだった。ハーフタイムに”Jupiter"も披露してくれた


 6月11日(日曜日)東京:雨、この日はラグビー日本代表とイタリア代表とのテストマッチ。

 サッカーもラグビーも雨だからといって試合が中止になることはない。Jリーグやフランス・日韓・ドイツの3つのワールドカップのおかげもあってサッカー専用の競技場も充実し、少々の雨天でも客席は雨がしのげるような設備ができていたりしている。

 日本中がこれほど世界と戦う舞台に出ることが報じられるのは、オリンピックかサッカーワールドカップかというぐらいの盛り上がりだし、マスコミの熱の入れようも相当である。

 それにくらべてラグビーの地味なこと(^^ゞスポーツそのものは全く地味ではないし、面白いのだけども、なにせルールがややこしい。そこそこルールをわかっているつもりで見た自分でさえも、今日の試合で「あ、そんなルールあったの?」というありさまである。

 ラグビーにももちろんワールドカップがあって、ほらメジャーでしょ?、日本はずっと出場しているのに、世界レベルから見れば、弱いし、どんどんと取り残されていって、その差が毎年広がっているというのが現状である。プロ化を容認した各国のラグビーはやはり強くなっている。だからといって単純なプロ化=強化というものではない。プロ化には、Jリーグが歩んだ道を、つまり、しっかりとした理念と、粘り強さ、堅実な運営を踏まなければならない。バレーボールのVリーグは理念欠如で中途半端に終わっているし、ラグビーもまだまだ夜明け前である。

 しかしである、この雨の中、コアなラグビーファンは秩父宮に集まるのである。もちろん代表戦ということもあるが、日本中がサッカーワールドカップドイツ大会に盛り上がっている最中であるにもかかわらず、傘をさして、日本代表の戦いぶりを観戦するのだ。40分×2の約2時間弱。傘をさしながら、雨に濡れながらである。

 こんな雨の日にラグビー観戦なんて、よほどのコアなファン。だから自然とまったく見ず知らずのお隣さんと会話も弾んでしまうのだ。「イタリアのキックは正確だねー」とか、「トンガ戦以上の点差で負けてしまう」とか・・・。

 コアなファンに支えられているうちに、日本のラグビーが大きく変ることを期待したい。理念と現実面の両方をしっかり見ながら全体の強化、レベルアップを図る。

 ラグビーに関係するひとたちは、みんな日本のレベルアップを望んでいる。世界と対等に戦うことができることを望んでいる。グラウンドを芝生に、楕円のボールを抱えて走る楽しさに、多くの人たちが、共感してくれることを望んでいる。

 それまで前進あるのみ。一歩ずつ一歩ずつ、ラグビーらしく、状況を打開していつの日かワールドカップで戦い、勝利する日を夢見て。

 ちなみに、今日の日本代表対イタリア代表は、6-52でイタリア代表の勝利でノーサイドの笛が吹かれた。ノートライはあかんなぁ。せめて1つか2つは欲しかった。まだまだ熟成されきっていない日本代表であることがわかった試合だった。