6/27日。一般の人向けにひらかれた偲ぶ会。開門の午前10時にはすでに沢山の人たちが並んでいた。
青山葬儀場の入り口から、場内の祭壇まで白で統一された壁には、在りし日の坂井泉水さんの写真が飾られていた。彼女のさまざまな表情に目をやりながら、彼女のこれまでの足跡を一つ一つ確認した。
また、巨大なスクリーンにはライブやPVが流され、列を作っている人たちは彼女の歌に耳を傾け、また歌う姿に見入っていた。
平日の朝からこの行列。本当に沢山の人の心をしっかり掴んでいたアーティストだったのだと実感させられた。
帰り道。ふと、坂井泉水さんのご両親のことを考えた。自分自身ではこれまで喪主として3人の人を見送った。いずれも親、義理の親である。しかし坂井泉水さんのご両親は自分達の娘を見送ったのだ。まさか自分達が娘の葬儀をあげるとは想像もしていなかっただろう。
自分にも娘がいるが、もちろんそんなことは想像さえしたことはない。
ご両親にすれば、本当に無念だっただろう。そう考えると、いたたまれない気持ちになる。
坂井泉水さんが亡くなられて1ヶ月。今回の音楽葬で一区切りとしたい。
改めて、ZARD 坂井泉水さんのご冥福を祈ります。