市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

山紫水明・癒しの郷 生坂村訪問

2012-04-26 | お知らせ
視察二日目。

午前中は、松本市から25キロほど北に位置する山間の村、生坂村を訪問しました。
車でおよそ1時間。安曇野市を抜けると、ゆったりと流れる犀川の向こうに、山に囲まれた集落が現れます。

さっそく村役場に向かい、生坂村の藤澤村長に村おこしの取り組みなどについてお話を伺いました。

藤澤村長と。とても気さくな方です。


村の基幹産業は、江戸時代から明治の中ごろまでは煙草産業、明治末期から昭和50年代までは養蚕でした。昭和61年から巨峰栽培に取り組み、現在「山清路巨峰」ブランドが確立しています。
その他では皆さんご存じの方も多いおやき。生坂村のおやきは、蒸した後に灰の中で焼いて皮の表面に焦げ目をつけた独特のものです。


この「灰焼きおやき」は、数あるおやきの中でも私の一押しです(^^♪

生坂村の人口はこの35年間で40%以上減少し、現在約2000人。
少子高齢化も例外ではなく、高齢化率は39%にも上ります。
でも、生坂村のお年寄りは元気な方が多い!
地域の伝統食作りや農産加工品のセミナーへの参加をきっかけに、「女・人輝くらぶ」「おじさま倶楽部」など、自発的な活動の輪がしっかりと根付いていて、村おこしや道路整備などのボランティア活動に積極的にかかわっているのです。

生坂村は、平成の大合併の際に様々な葛藤を経て自立の道を歩むことになりました。
「自分たちの手で村を盛り立てていかなければならない」という村民一人一人のある種の危機感が、自助・共助意識を熟成させ、さらには生きがいや健康づくりにもつながっているのですね。

そのほか、就業人口の減少や荒廃農地対策として、平成7年に県内初の「(財)生坂村農業公社」を設立。
高齢化によって離農する農家から土地を預って管理したり、新規就農者の生活や住宅を保障し、営農指導や施設設備の補助など、あらゆるバックアップを行っています。
これまで11世帯が定住・就農しているのだそうです。

それにしても、この村の風景には本当に癒されました・・・。


「村全体が箱庭のよう」と讃えられるのも納得の美しさ。私の下手な写真でうまく伝えられないのが、もどかしいくらいです。
信州旅行を計画する際には、ぜひぜひ生坂村を行き先のプランに加えられることをお勧めします(^^)


さて、
生坂村を後にして、おやきをほおばりながら車で松本に帰り、その足で午後のセミナーに参加。

「地域主権改革と地方議会議員の役割」
講師は東京大学名誉教授の大森彌氏です。

道州制や大阪都構想について独自の見解も交え、ユーモアな語り口ながらとても実践的なお話で、3時間があっという間でした。

先生はお話の中で原発問題にも触れられました。

「原発の仕組みは太陽と同じ。太陽は遠くにあるべきもので、決して人類と同居はできない。
このことを、もっと子供たちにきちんと伝えるべきだ」

という言葉がとても印象的でした。

3.11の震災によって自治体が得た教訓はいろいろありましたが、先生が敢えて一つ挙げられたのは、「姉妹都市」の重要性。
距離の離れた姉妹自治体の支援が、今回たいへん機能しました。
日ごろのつながりを今後はもっと見直し、大切にしなければなりませんね。

その他では、市原市議会でも現在取り組んでいる議会改革の目指す方向性をはっきりさせることができたという点も、私にとっては大きな収穫でした。


視察二日も充実・大満足の一日でした。
松本市視察ももうあと一日です(^^)

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