千葉県精神科医療センター
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1985年に設立された、日本初の精神科救急専門病院です。
東日本大震災の際の液状化によって傾いたままの看板が、そのままに・・・
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院長の平田先生のスライドによる熱のこもった説明の後、副院長の深見先生が院内を案内してくださいました。
重症患者用の隔離室。窓側から撮影。
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病室の窓も鉄格子がはめられています。
鉄格子というとマイナスのイメージがありますが、これがあると安心して窓を全開できて風通しが良くなるので、やはりどうしても必要なのだそうです。
一般病棟のナースステーション
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見慣れた病院のナースステーションとは違い、医療機器やモニターがほとんどなく、すっきりしています。
通院患者のためのデイケア用のスペースもあります。
こちらは陶芸室。
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体育館。
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精神科の通院患者は15年前の2倍以上に増加し、今や国民の30人に1人になりました。中でも大きく割合が増えているのはやはり認知症です。
入院患者は25年前をピークに徐々に減少していますが、それでも先進国では突出して多いそうです。
在院期間が長いのも日本の特徴です。3分の2近くは1年以上の長期在院者。平均すると約280日ですが、これでも劇的に短くなっています。
千葉県精神科医療センターは、いわゆる社会的入院と呼ばれる隔離・収容のための施設ではなく、治療施設としての精神科病院の全国的なモデルとして取り組んできました。
病院なのだから、「治療施設」であるのは本来ならば当たり前なのでしょうが・・・
日本の精神科医療分野の立ち遅れ、問題の深さを改めて感じます。
平田院長のお話では、重症患者でも急性期に集中して適切に治療を行えば、長期入院を抑止し、予後を改善することができるそうです。
また、50床規模の病院にもかかわらず、13名もの精神保健福祉士が配置され、24時間電話相談を受けています。
今後の展望は、在宅でも入院と同じような質の高い治療が受けられるように、アウトリーチ(訪問)を強化すること。今でも県内全で年間1200件もこなしているそうです。
長期入院に依存した医療から、短期入院・在宅ケア主体の医療へ。
精神疾患に罹患しても地域で生き生きと暮らせるよう、精神科救急医療の最前線を担い、全国に情報発信する役割が大いに期待されるところです。
DPAT(災害派遣精神医療チーム)の事務局アドバイザーでもある深見副院長と。
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1985年に設立された、日本初の精神科救急専門病院です。
東日本大震災の際の液状化によって傾いたままの看板が、そのままに・・・
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院長の平田先生のスライドによる熱のこもった説明の後、副院長の深見先生が院内を案内してくださいました。
重症患者用の隔離室。窓側から撮影。
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病室の窓も鉄格子がはめられています。
鉄格子というとマイナスのイメージがありますが、これがあると安心して窓を全開できて風通しが良くなるので、やはりどうしても必要なのだそうです。
一般病棟のナースステーション
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見慣れた病院のナースステーションとは違い、医療機器やモニターがほとんどなく、すっきりしています。
通院患者のためのデイケア用のスペースもあります。
こちらは陶芸室。
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体育館。
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精神科の通院患者は15年前の2倍以上に増加し、今や国民の30人に1人になりました。中でも大きく割合が増えているのはやはり認知症です。
入院患者は25年前をピークに徐々に減少していますが、それでも先進国では突出して多いそうです。
在院期間が長いのも日本の特徴です。3分の2近くは1年以上の長期在院者。平均すると約280日ですが、これでも劇的に短くなっています。
千葉県精神科医療センターは、いわゆる社会的入院と呼ばれる隔離・収容のための施設ではなく、治療施設としての精神科病院の全国的なモデルとして取り組んできました。
病院なのだから、「治療施設」であるのは本来ならば当たり前なのでしょうが・・・
日本の精神科医療分野の立ち遅れ、問題の深さを改めて感じます。
平田院長のお話では、重症患者でも急性期に集中して適切に治療を行えば、長期入院を抑止し、予後を改善することができるそうです。
また、50床規模の病院にもかかわらず、13名もの精神保健福祉士が配置され、24時間電話相談を受けています。
今後の展望は、在宅でも入院と同じような質の高い治療が受けられるように、アウトリーチ(訪問)を強化すること。今でも県内全で年間1200件もこなしているそうです。
長期入院に依存した医療から、短期入院・在宅ケア主体の医療へ。
精神疾患に罹患しても地域で生き生きと暮らせるよう、精神科救急医療の最前線を担い、全国に情報発信する役割が大いに期待されるところです。
DPAT(災害派遣精神医療チーム)の事務局アドバイザーでもある深見副院長と。
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