市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

市原発!世界に誇る小水力発電

2012-04-21 | エネルギー
市民ネットの数ある活動グループのうちの一つ、「暮らしの中の放射能を考える会」。
福島第一原発事故以来、放射能の基礎知識から始まって体への影響・食の安全などに関する勉強会や意見交換会、脱原発活動や定期的な放射能測定など、様々な活動を行っています。

今回は、脱原発につながる再生可能エネルギーの取り組みを知るという企画で、
(株)新工法開発研究所の小水力発電システムの実験発電所に視察に行きました。

小水力発電は、ダム建設が必要な大型の水力発電とは違い、ある程度の水量と落差があればどこでも設置が可能なため、環境破壊が少なく、太陽光や風力のように天候に左右されず安定性が高いため、今後注目される再生可能エネルギーの一つです。

これが、市原市田淵にある実験発電所。


上流から見たら、こんな感じ。この川は、養老川の支流・田淵川です。


流量は0.05立方メートル/秒、それほど多いわけでもなく、また急流でもありません。


これが発電装置です。装置の中で回っている水車の仕組みは、特許を取得しています。
最大出力は5.5キロワット。これでだいたい家3軒分の電気を賄えるのだそうです。


発電装置の前で、所長から説明を聞いています。中央の方が川本所長です。


川べりに立つ小屋の中には、制御システムがあります。


取り出した電気は、東京電力の波形に合わせなければ送ることができません。
鏡を使って波形を合わせる仕組みも、特許なのだそうです。
エネルギー効率(燃焼したエネルギーのうち、有効活用できるエネルギーの割合)は、なんと68%。
火力が約40%、原子力は約30%ですから、素晴らしい値だと思います。

川本所長が小水力発電の開発に取り組み始めたのは、4年前。
石油や天然ガス・ウランなど、地球を破壊する枯渇性エネルギーに頼らない環境を後世に残したいとの思いから、再生可能エネルギーの中でも安定性の高い小水力に注目し、開発に取り組んできました。
こんな身近なところで、世界に誇れるほどの技術力を持つエネルギーの開発が独自になされていたなんて、本当に驚くばかりです。

今後はお隣の大多喜町に発電所を設ける計画があり、町との契約で庁舎などの電気を供給することになっているとのこと。

お膝元の市原市は、なぜ導入しないのかな??
また調べる必要がありそうです。

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