市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

市民政治ネット全国集会3 ユニバーサル就労

2014-07-23 | 労働
ユニバーサル就労」って言葉、皆さんご存知ですか?

これは、昨日のブログでご紹介した生活クラブ風の村の事業の一つで、障害がある人・妊婦さん・引きこもりの若者・リタイヤした高齢者・ホームレス・・・などなど、誰にとっても働きやすく、働きがいのあるユニバーサルな職場環境を提供する取り組みです。
まずは本人の希望を聞きながら、一人一人のニーズに合わせて業務を抽出し、通常の雇用形態にとらわれず、例えば短時間や週1回からなど、多様な働き方を提案します。
報酬も段階があって、ボランティアの「無償コミューター」、月1万~6万ぐらいの「有償コミューター」、最低賃金程度の雇用、一般賃金での雇用、と段階があります。

企業がユニバーサル就労を導入しようとする場合に肝となるのが、業務分解です。
介護の仕事を例にとると、職員の仕事は朝の出社から始まり、利用者の着替え、歯磨き、トイレ介助、お茶くみ、食事の配下膳、食事介助、見守り、シーツ交換、床掃除、トイレ掃除、布団干し、ゴミ出し、車での送迎、入浴介助、記録・・・と実に様々に分解されます。
これらを「人と接する仕事」「力を使う仕事」「PCを使う仕事」などと分類し、ユニバーサル就労の方にマッチングさせていきます。
職員は業務が減った分、他の仕事ができるという訳です。
このことで、業務全体が整理され、効率化を図ることができます。ユニバーサル就労を導入することで、職場の質も向上するのです。
その他ユニバーサル就労に関する詳しい説明は、こちらなどを参照ください(^.^)
ユニバーサル就労

ところで昨年12月、生活困窮者自立支援法が成立しました。
これは、生活保護の増加を食い止めるために、生活困窮者に対して自立支援を行う事を定めたものですが、この法に掲げられている「就労訓練事業(中間的就労)」は、何と生活クラブ風の村のユニバーサル就労の取り組みがモデルになったと言われているのです。
もちろんユニバーサル就労の取り組み自体は以前から聞いていたのですが、今回、改めて稲毛ビレッジの視察中に担当者から説明を伺って初めてこのことを知り、かなりビックリしてしまいました。

ガンガン働ける人だけが儲けることができて格差が広がっていく社会よりも、すべての人がその人なりの働き方で社会に貢献し、それなりに賃金を得られる安心社会の方が、私はいいと思うのです。
こんな仕組みが千葉から生まれた事に対し、少し誇らしい気持ちがしました。

政治市民ネット全国集会では、この他各地域のネットからの議会改革に関する事例発表もとても興味深いものばかりでしたし、分科会では「環境バスツアー」も組まれ、目的地は何と市原市の残土・産廃現場でした。案内人はもちろん、山本友子県議です。
初めて見る人たちには、かなりショッキングな風景だったようですよ(^_^;)

写真は1日目の夜に開かれた懇親会にて

セクハラ野次発言もなんのその!女性パワー炸裂!!

前に並んで挨拶しているのは、信州・生活者ネットワークの皆さん。総勢17名もの参加でした。


私の故郷の信州・生活者ネットワーク松本は、現在代理人(政治ネットでは、議員を「代理人」と呼んでいます)はまだ誕生していませんが、明るく前向きに夢を語る彼女たちの笑顔は、初のネット出身議員が松本に誕生するのもそう遠くないと感じさせるに十分でした。

とにかく学びの多かった二日間。そして、女性は本当に真面目で芯が強い、つくづくそう感じた二日間。
企画から準備・当日の運営にと、汗を流してくださった市民ネット千葉県の運営委員の皆さん、本当にお疲れ様でした!

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