市南部ののどかな里山にある小中一貫校「加茂学園」。
2013年に、4つの小学校と加茂中学校を統合して開校されました。
児童生徒数は、1年生(小1)から9年生(中3)まで、合わせて約150名です。
加茂学園では、令和2年度からグローバル化を目指して特別な英語教育を推進しています。
昨日、コロナ禍を経てようやく視察が実現しました!
今年度からは、文科省から教育課程特例校にも指定され、
あらためてグローバルコミュニケーション科が新設されました。
前期(1~4年生)、中期(5~7年生)、後期(8~9年生)のブロックごとに
「イングリッシュルーム」という専用教室が用意され、
ALT(外国語を母国語とする指導者)が、常時1名ずつ(計3名)配置されています。
英語の授業時間は、1年生(小1)から9年間で、通常のコマ数の1.5倍になるそうです。
(その代わり「総合的な学習の時間」が半分に削られましたが)
1~4年生用のイングリッシュルームでちょうど行われていた、
3年生の授業を覗かせていただきました。
(教室内の写真は撮りづらかったので、市のサイトから)
ALT含めて3名の教師に児童が15名。環境の充実ぶりは文句なし。
授業の中身も、会話、ジェスチャー、ゲーム、歌など、
子どもの興味を引きつけるよう、テンポ良く進められていきます。
驚くことに、授業中の会話はほぼ英語!そして子どもたちの発音が素晴らしい!
実際に、成績UPのデータも現れ始めているそうです。
ALTの方々も、他の学校のように「英語の授業の時だけ」でなく、
休み時間や体育など、いつも子どもたちと触れあうことができるのも、とてもいいですね。
また、小中一貫校という特長を活かして、
9年間を通した連続性のある指導ができるというところもミソだと思います。
一方、私が注意しなければならないと感じるのは、この取り組みのそもそもの市の狙いです。
↓↓
※市の資料より抜粋
「加茂地区のまちづくりや活性化に寄与するため・・・(略)・・・
『通いたい』『通わせたい』という、魅力ある学校の実現を図る必要があります」
確かに加茂地区は、市内でも特に人口の減少が激しい地域ですが・・・
教育はその課題解決のための手段?
私はどうもここに引っかかりを感じるんですよね。
また、
ALT3名の常時配置(派遣)には、市民の税金が年1500万円使われています。
公立として、一つの学校に特別に予算をかけることの意義を、行政はきちんと整理しているのか。
これが将来、市内の他の小中学校にも展開されていくのか、いかないのか・・・。
賛否両論あるとは思いますが、
今回の視察で現場の先生方の頑張りやカリキュラムの素晴らしさを肌で感じたからこそ、
肝心の行政が、そのビジョンをはっきり示していないことが余計に気になるのです。
最後に、もう一つ加茂学園の素晴らしさを。
市内の公立中学で唯一、女子の制服にスラックスが導入されているのです!
これも、広い意味でのグローバリゼーションと言えるのでは?
*********
(注:追記)
本文の「市内の公立中学で唯一、女子の制服にスラックスが導入」の部分について、
ブログをご覧になった方から、他にも導入している学校があるのではないかとのご指摘を受けました。
もちろん視察した際に職員等に確認した上で記述したものですが、
ご指摘を受けてあらためて教育委員会に確認したところ、
きちんと把握されていなかったことが判明しました。
現在調査中ですので、事実確認できましたらまたご報告したいと思います。
申し訳ありませんでした<(_ _)>
2013年に、4つの小学校と加茂中学校を統合して開校されました。
児童生徒数は、1年生(小1)から9年生(中3)まで、合わせて約150名です。
加茂学園では、令和2年度からグローバル化を目指して特別な英語教育を推進しています。
昨日、コロナ禍を経てようやく視察が実現しました!
今年度からは、文科省から教育課程特例校にも指定され、
あらためてグローバルコミュニケーション科が新設されました。
前期(1~4年生)、中期(5~7年生)、後期(8~9年生)のブロックごとに
「イングリッシュルーム」という専用教室が用意され、
ALT(外国語を母国語とする指導者)が、常時1名ずつ(計3名)配置されています。
英語の授業時間は、1年生(小1)から9年間で、通常のコマ数の1.5倍になるそうです。
(その代わり「総合的な学習の時間」が半分に削られましたが)
1~4年生用のイングリッシュルームでちょうど行われていた、
3年生の授業を覗かせていただきました。
(教室内の写真は撮りづらかったので、市のサイトから)
ALT含めて3名の教師に児童が15名。環境の充実ぶりは文句なし。
授業の中身も、会話、ジェスチャー、ゲーム、歌など、
子どもの興味を引きつけるよう、テンポ良く進められていきます。
驚くことに、授業中の会話はほぼ英語!そして子どもたちの発音が素晴らしい!
実際に、成績UPのデータも現れ始めているそうです。
ALTの方々も、他の学校のように「英語の授業の時だけ」でなく、
休み時間や体育など、いつも子どもたちと触れあうことができるのも、とてもいいですね。
また、小中一貫校という特長を活かして、
9年間を通した連続性のある指導ができるというところもミソだと思います。
一方、私が注意しなければならないと感じるのは、この取り組みのそもそもの市の狙いです。
↓↓
※市の資料より抜粋
「加茂地区のまちづくりや活性化に寄与するため・・・(略)・・・
『通いたい』『通わせたい』という、魅力ある学校の実現を図る必要があります」
確かに加茂地区は、市内でも特に人口の減少が激しい地域ですが・・・
教育はその課題解決のための手段?
私はどうもここに引っかかりを感じるんですよね。
また、
ALT3名の常時配置(派遣)には、市民の税金が年1500万円使われています。
公立として、一つの学校に特別に予算をかけることの意義を、行政はきちんと整理しているのか。
これが将来、市内の他の小中学校にも展開されていくのか、いかないのか・・・。
賛否両論あるとは思いますが、
今回の視察で現場の先生方の頑張りやカリキュラムの素晴らしさを肌で感じたからこそ、
肝心の行政が、そのビジョンをはっきり示していないことが余計に気になるのです。
最後に、もう一つ加茂学園の素晴らしさを。
市内の公立中学で唯一、女子の制服にスラックスが導入されているのです!
これも、広い意味でのグローバリゼーションと言えるのでは?
*********
(注:追記)
本文の「市内の公立中学で唯一、女子の制服にスラックスが導入」の部分について、
ブログをご覧になった方から、他にも導入している学校があるのではないかとのご指摘を受けました。
もちろん視察した際に職員等に確認した上で記述したものですが、
ご指摘を受けてあらためて教育委員会に確認したところ、
きちんと把握されていなかったことが判明しました。
現在調査中ですので、事実確認できましたらまたご報告したいと思います。
申し訳ありませんでした<(_ _)>