明神小学校の体育館で、興味深い映画&トークショーのイベントが開かれたので行ってきました。
この日はとっても冷たい雨と風であいにくのお天気でしたが、
会場には小さいお子さん連れも続々と集まってきて・・・
大勢のボランティアスタッフさん達が、寒い中道案内や運営、保育などに務めておられました。
映画はこちら。
6名の校長先生による各々の学校改革のドキュメンタリーです。
一番ビックリしたのは
「校長先生って、こんなに何でもできる権限があるんだ!」ということ。
長野県伊那市立伊那小学校 福田校長先生
60年前から通知表なし。通知表は他人との比較に過ぎないから。
野外での探求学習に時間をかける。教科書は使わなくても良いと文科省も認めている。
チャイム(時間割)も無くした。子どもの集中力を大事にする。
児童「学校に来ると元気になる!」
茅ヶ崎市立香川小学校 國分校長先生
通知表を無くした。ラベリングに違和感があったから。通知表には法的根拠はない。
教員は通知表の作成とチェックに100時間取られる。
新宿区立西新宿小学校 長井校長先生
2023年に通知表・宿題・テストを止めた。
環境・福祉・国際理解に力を入れている。
不登校の問題は学校を変えることが必要。
世田谷区立桜丘中学校 西郷校長先生
校則ゼロ。法律を破る以外は何をしても良い。
生徒総会で定期テストの廃止が議決されたので廃止した。
学校の中で民主主義を育てる。
日光市立足尾中学校 原口校長先生
コロナ禍の際に徹底的にコロナについて調査。
マスク着用を個人の自由に。コロナ禍でも全ての行事を決行。
学校側が政府や世間に忖度してはいけない。
横浜市立日枝小学校 住田校長先生
校長室を無くした。
壁を取っ払って子ども達の居場所に。
武蔵野市立境南小学校 宮崎校長先生
宿題なし、チャイムなし。
主体的な総合学習で学校への宿泊体験も。
・・・・メモを元にザッと書きましたが、とにかく
「私もこんな学校に通いたかった!子どもを通わせたかった!」
が素直な感想です。
校長先生だけでなく、周りの教員も生き生きと子ども達に接しているんですよね。
それからどの学校も共通して、校長室に子ども達が集まってきて賑やかなんです。
そんな学校が楽しくないわけがない。
こんな学校で学べば、子どもの頃のこの時期しか得られない大事な何かを得ることができる気がする。
でも、こんな学校はけっして「夢」ではないんですね。
校長先生はまさに総理大臣。改革しようと思えばできるんです。
上映の後は、映画にも出演された日光市立足尾中学校の原口校長先生のトークショーがありました。
教員採用者の減少、心身を病む現職者の増加。
問題は「多忙」ではなく「多忙感」だと。なるほどなぁと思いました。
会場は250名近くは入っていたと思いますが、教育関係者はどのくらいいたのでしょうか・・・
ぜひ一度この映画を観て頂きたいです。
主催者は、子ども達の遊び場や集いの場を提供しているボランティア団体「もぐらの冒険」さん。
学校の体育館を借りての映画上映は前例が無かったのではないでしょうか。
さぞご苦労されたことでしょう。本当にお疲れさまでした。
原口校長先生の言葉より
『躾と教育の違い 型にはめるのが躾 型を外すのが教育』