市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

沖縄視察・三日目の午後

2014-04-24 | お知らせ
昨日夜中の12時ごろ、無事に沖縄から戻ってきました。こちらは寒い!

出発前には心配だった体調も、あちらの温暖な気候ですっかり回復し、おかげさまで元気に視察を終えることができました。
今日の報告は、前回の続きの三日目午後からです(^^)。

三日目の22日、辺野古漁港の座り込みテントを後にして、ドライブインでごくフツーのラーメンを10分で胃袋に押し込み、次に向かったのは琉球大学


入口には、こんな立て看板が・・・






教育学部・政治学の島袋純教授。「『沖縄振興体制』を問う・壊された自治とその再生に向けて」「沖縄論」など、共著を含めた多くの著書や論文を発表してらっしゃいます。
普段学生が使っている教室を使って、歴史と現状を絡めながら沖縄の自治について講義をしていただきました。

「国連の人権関係の委員会では、日本政府の基地政策は沖縄の人々に対する差別や人権侵害だという認識で一致しています」



「そもそも日本に米軍の基地って、本当に必要なの?」
この最も根本的な問いかけに対し、私たち日本人(特に本土の人間)はほとんど思考停止にさせられてしまっている、そこに沖縄の問題が集約されている気がします。
正直に告白すると、私もこれまでは「基地はどこかに作らなければならないのだから、沖縄県内移設も仕方ないかもしれない」とどこか心の片隅であきらめていた気持ちがあって、それ以上はなにもわからず、真剣に考ることもありませんでした。
でも、今回訪れた沖縄で、島袋先生、稲峯名護市長、お会いした何人もの議員や住民の皆さんから直接お話を伺い、実際に現地をこの目で確かめて、自分なりに答えを見つけることができたのは、本当に大きな収穫でした。


琉球大学の正門を出ようとしたちょうどその時、爆音とともにオスプレイが上空を飛び去って行きました。



大学を後にして次に向かったのは、宜野湾市内の嘉数の丘公園
地球を模した展望台からは、普天間飛行場がよく見えるのです。


普天間飛行場。飛行場の周りを取り囲むように、住宅や学校など建物が張り付いているのがよく分かります。
このように基地に隣接して人家があるのは、海外の米軍基地ではここ普天間だけです。「世界一危険な基地」と言われる所以です。

ここは沖縄戦の激戦区でした。戦いから逃げた土地の住民が戻ったときには、すでに自分たちの土地は米軍に奪われ、基地に変わってしまっていました。

公園内にある戦争遺跡、「トーチカ」。

コンクリートでできた囲いの中に、2、3人の日本兵が身をひそめ、この中から銃口を出して米兵を迎え撃つ、というものだったそうですが、なんとも荒唐無稽です。敵の機関銃で、あっという間にボロボロです。

トーチカの歴史を知ってか知らずか、今では子供たちの格好の遊び場に・・・。


その後、米軍ヘリが墜落した沖縄国際大学や、北谷(ちゃたん)ハンビータウン・那覇新都心などの基地返還跡地利用の実際を車で回って視察しました。
「基地の存在は沖縄経済に有益」というのは全くの誤りで、返還された土地は見事に再開発され、人通りも多く活気にあふれた、とても近代的な商業地に生まれ変わっていました。
観光地や商業地としての活用の経済効果は、米軍基地の場合の比ではないというのが、今では沖縄経済界の常識になりつつあるとのことでした。

長い長い沖縄視察三日目も、こうしてやっと暮れていきました。
次はいよいよ最終日です(^^)。

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