アジアリーグアイスホッケーは、日曜日に3試合行われました。結果です。
▼高陽
HIGH1 3-4 王子イーグルス
決勝点・・・久慈 修平
MVPP 1.齋藤 毅 2.久慈 3.ヤング
何とか連敗を止めたいHigh1は立ち上がりから気迫のこもったプレーで流れを呼び込むと、第1ピリオド3分にDFヤングのゴールで先制。14分にも2人多いパワープレーのチャンスに、FW三谷の移籍後初ゴールでリードを広げた。
しかしイーグルスは第2ピリオドに入ると反撃。6分にFW佐藤の3試合連続ゴールで1点を返すと、16分にはFW百目木の実に14試合ぶりのゴールで同点とした。
3セット回しで戦うHigh1は第3ピリオドに入っても執念を見せ、2分にFWソ・シンイルの勝ち越しゴールが飛び出す。しかしイーグルスは5分にFW齊藤毅の4試合連続ゴールで再び追いつくと、15分にはFW久慈のゴールで逆転。残り35秒間のHigh1の6人攻撃も凌ぎ切って、接戦をものにした。
3連勝のイーグルスは今季の韓国遠征を5勝(1OT勝を含む)1敗(=GWS負)で終え、勝点15を加算する好成績。今季のレギュラーリーグのHigh1戦を全勝で終えた。2試合連続先発出場したGK荻野は32セーブ3失点だった。
一方High1は10連敗。GK井上は30セーブ4失点、DF山田とFW上野はともに1アシストを記録。三谷は1ゴール1アシストだった。
▼日光
日光アイスバックス 3-2 日本製紙クレインズ
決勝点・・・鈴木 貴人
MVPP 1.B・スミス 2.福澤 3.外崎
地元での連敗は避けたいバックスは立ち上がりから攻勢をかけ、第1ピリオド4分、2人多いパワープレーのチャンスにFW鈴木のスラップショットで先制。さらに16分、カウンターアタックからゴール前に走り込んだFWスミスがバックハンドで決めて2点目を奪った。
第2ピリオドに入っても確実なプレーを続けるバックスは、安定した守りから攻撃へとつなげ、4分にフリーになったDF福沢がパワープレーゴールを叩き込んで主導権を握った。
第3ピリオド入ってクレインズも反撃。4分にFW坂上がスロットから追撃弾を決めると、その後もパックを支配し、優位に進める。バックスはGK福藤を中心にクレインズの猛攻に耐えたが、終盤にパワープレーのチャンスを得たクレインズは6人攻撃を敢行。19分にDF外崎のロングシュートでついに1点差に迫った。その後もクレインズは6人攻撃を続けてバックスゴールに迫ったが、あと一歩及ばなかった。
バックスは今季クレインズ戦初勝利。GK福藤は35セーブ2失点で勝利に貢献した。
31セーブ3失点のクレインズGK石川も随所に好守を見せた。
▼長春
チャイナドラゴン 1-6 東北フリーブレイズ
決勝点・・・奥山 章文
MVPP 1.ファリヌック 2.シャンペイン 3.酒井
ブレイズはこの試合が中国遠征最終戦。FW石岡が欠場のためFW貞宗を第1セットに上げ、DFは菊池秀が欠場して6人体制の布陣で臨んだ。
第1ピリオド10分にブレイズはFWシャンペインのゴールで先制するが、ドラゴンは直後にFWドゥディクが決めてすぐに同点とすると、シュート数でもブレイズを上回った。
しかし第2ピリオドに入るとブレイズがペースをつかみ、7分にFW奥山、8分にDFファリヌックの連続ゴールで勝ち越し。
第3ピリオドはドラゴンが10個もの反則を繰り返し、両チーム合わせて32分間の退場者が出る荒れ模様となったが、ブレイズはFW河合卓、ファリヌック、シャンペインがそれぞれパワープレーゴールを決めて、実力の差を見せつけた。
ブレイズGK酒井は20セーブ1失点。FW田中豪は18試合連続ポイント。
ドラゴンは開幕18連敗。GKハン・ポンフェイは39セーブ6失点だった。
ゴールランキング
1 ジャレット TFB 15
2 鈴木 雅仁 TFB 14
2 田中 豪 TFB 14
4 久慈 修平 OJI 13
4 マルヘレン TFB 13
6 チョ・ミンホ AHL 12
7 キム・キソン AHL 11
7 小原 大輔 NPC 11
9 シャンペイン TFB 10
9 ラドゥンスキ AHL 10
9 齋藤 毅 OJI 10
9 バディ・スミス NIB 10
9 鈴木 貴人 NIB 10
アシストランキング
1 田中 豪 TFB 28
2 シャンペイン TFB 23
2 今 洋祐 OJI 23
4 ジャレット TFB 19
4 齋藤 毅 OJI 19
4 鈴木 雅仁 TFB 19
7 河合 卓真 TFB 17
7 マルヘレン TFB 17
7 パク・ウサン AHL 17
7 バディ・スミス NIB 17
ポイントランキング
1 田中 豪 TFB 42
2 ジャレット TFB 34
3 シャンペイン TFB 33
3 鈴木 雅仁 TFB 33
5 今 洋佑 OJI 31
6 マルヘレン TFB 30
7 齋藤 毅 OJI 29
8 キム・キソン AHL 27
8 バディ・スミス NIB 27
ゴールランキングは、混戦模様。何と東北のジャレットがDFながら現時点で得点王。過去に類を見ないDFの得点王実現か?アシスト王は過去にあるが。
日本に里帰りした田中も好調。アシスト・ポイントでは、他をやや引き離しトップ。今後上位チームとの対戦が増えるがどう影響してくるか。
また、王子の新人・久慈は、得点ランク4位につけ現時点での新人王最有力候補だ。
東北の外国人勢も多く名を連ね今季の好調さも加味すると来期は、他の日本チームと同様外国人2人が妥当なところだろう。
日光は、鈴木とスミスの両名の健闘・奮闘ぶりが光る。