いわゆる、街の稽古場を始めてから、3年目の薩摩会ですが、6名程のこぢんまりした所帯で、のんびりとやっています。うちの教室は、民謡以外は唄も語りもやる五目屋です。みんなそれぞれの目標を持って稽古に励んでいます。相対稽古ですから、これまで、顔を合わせたことの無い方々もいるわけで、今回初めて、門下が一同に会しました。
義太夫「絵本太功記十段目」野口令太夫 : 長唄「吾妻八景」前川千代美
長唄「松の緑」石橋迪子 : 薩摩派説経祭文「東海道中膝栗毛赤坂並木」中村万里
端唄「梅は咲いたか」中田惹八 : 猿八節「山椒太夫直井の浦」渡部八太夫
と言った具合の五目です。一般に邦楽の世界では、五目を極端に嫌がります。
それぞれの流派の中で、その芸を究めるためには、至極当然のことだと思います。
しかし、一方で、そういう世界には、相当の覚悟がないと入ってはいけませんし、
始めても、やめてしまう方が多いのも現実です。やりたいことが、できないからでしょうね。
純日本の音楽である三味線音楽の敷居が高いことは、残念です。もっと気軽に、
三味線に触りたい方は薩摩会までお越し下さい。