来年は国性爺合戦の主人公、和藤内(鄭 成功)の生誕400年になるとのことで、猿八座は、密かに、「国性爺合戦」を仕込み始めた。これは、秘密の話である。
話は二段目から。戦乱の明から、平戸の浦に流れ着いた栴檀皇女。そこで、遭遇するのは、和藤内三官と妻のこむつ。写真は、可愛らしいこむつの「悋気」の場面。栴檀皇女の美貌にくらっと来た和藤内に、こむつがかみつく。
国性爺合戦といえば、甘輝館楼門の段が見せ場だろうが、近松作品の本当の面白さは、こういう細かいところにある。この平戸の浦の場面は、省略される場合もあるが、猿八座では、敢えて、省略なしで、「貝尽くし」などにも果敢に挑戦しようと考えている。実に長い!が、飽きない。
公開は来年である。乞うご期待。
8月の猛暑の猿八座稽古場。
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