猿八座 渡部八太夫

古説経・古浄瑠璃の世界

新潟県立歴史博物館【伝統芸能上演会】佐渡人形芝居上演会 

2018年07月01日 22時00分11秒 | 調査・研究・紀行
久しぶりに、佐渡真明座の舞台を拝見。午前中は、平家女護島から、「俊寛」と「宗清親子対面」。この「宗清親子対面」は、猿八座ではまだやっていないが、義経が女装して美人局になり、男を呼び込み、源氏方に味方するという血判を迫る。拒めばその場で殺されて、床下行きという、とんでもない設定で、しかも、平家方の武将弥平兵衛宗清の娘「雛鶴」が、それに荷担している。なぜなら、母親白妙は源氏の武将比企藤九郎盛長の妹だったので、密かに源氏に味方しているのであった。


午後は、のろま人形で笑わせてくれてから、「源氏烏帽子折」。「卒塔婆引き」でデビューした平野太夫は立派に勤めていて感心。さて、お目当ては「烏帽子づくし」。なんといっても、この浄瑠璃の外題の通り、義経が元服の烏帽子折を誂えにくる場面であるので、重要なシーンなのだが、猿八座ではまだ取り組めていないので、どうなるのか興味津々。

なるほど、それぞれの特徴ある烏帽子を被せた人形を並べたか。そして、義経に一目惚れした、烏帽子屋の娘「東雲」が、この人形を持って可愛く踊るというところが、見所であった。人形を遣いながら、さらに別の人形を持つというのは・・・かなり重労働ではなっかったでしょうか。ただでも日本中が暑かったのに、真明座の舞台は、さらに熱かった。今日は大変勉強になりました。そして、みなさんお元気でなによりでした。



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