言わなければならない事は言わないと前には進まない

生活する中において言わなければならない事や、他の記事で共感したことなどを中心に。今その時の思いを表す。

消費税増税やってみろ どうなるこの国 救国か亡国か野田の政治:模型飛機さんからの転載記事です

2012-03-25 06:25:56 | 言いたいことは何だ
消費税増税やってみろ どうなるこの国 救国か亡国か野田の政治
(日刊ゲンダイ2012/3/24)

財務省とつるんで、党内の慎重派を押しのけ、消費税引き上げに突っ走る野田首相。エラソーに「政治生命を懸けてやりぬく」とホザいているが、やれるものなら、やってみろだ。

大マスコミは大増税後の日本の姿をサッパリ伝えようとしないが、庶民の暮らしはどう悲惨になるのか。

深刻なデフレ不況下と震災後の人心がすさんだ中で、消費税が5%も上乗せされれば、生きているのがやっとの生活が待ち受けている。日本経済と景気の急落悪化は、野田の政治生命どころか、その命で償おうとしても取り返しのつかない事態を迎えるのだ。


2015年10月に消費税率が10%へ引き上げられれば、家計の余裕はほぼゼロになる。家族旅行はもちろん、毎月の貯金すら夢のまた夢だ。
第一生命経済研究所の試算によれば、年収550万~600万円の世帯(夫と専業主婦、子供2人)で年間14万円、800万~900万円で20万円の負担増となる。その上、厚生年金保険料の引き上げ、復興増税、子ども手当減額など消費税とは別の負担ものしかかってくるのだ。

これらの負担増メニューに消費増税が加われば、別表の大和総研の試算の通り、年収500万円の家計の手取り給与は年間31万円も目減りする。ほぼ1カ月分の給料が吹き飛ぶ計算である。
ただでさえ、長引くデフレ不況でサラリーマンの給料は減り続け、負担だけが増えている。
500万円の年収といっても手取りは400万円を切ってしまう。そこから年30万円もの減額となれば、家計は火の車だ。

食費や子どもの教育費、賃貸住宅の家賃や住宅ローンの支払いなど固定費を捻出するのも、ひと苦労。サラリーマンは1日500円の昼食費をさらに削られ、月1、2回にとどめていた居酒屋にもめったに行けなくなってしまう。家計の見直しをめぐる夫婦のいさかいも増えるばかりだ。

◆到来する「1億総生活苦」

経済評論家の荻原博子氏はこう言う。
「逆進性の高い消費税は、低所得層ほど負担が重い。だから欧州諸国では、食品など日用品への課税を軽くする『軽減税率』を導入していますが、政府は今回も見送る方針です。理由は、役人が軽減商品の線引きを面倒くさがっているため。代わりに低所得者への現金給付を検討していますが、正確に国民の所得を把握しきれていない現状では百パーセント無理です。日本の相対的貧困率は16%と過去最悪の水準です。国民の6人に1人が年収112万円未満という惨状なのです。そんな中で消費税アップを強行すれば、さらなる貧困層を生み出すことになるだけですよ」
現在200万人を超えた生活保護受給者が300万人、500万人と増えていく。消費税アップは、国民をカツカツの生活に陥れる「1億総生活苦」の社会を招くだけなのだ。

◆年収30万円減社会で大倒産・大失業時代に突入
大マスコミは分かっていても、大増税のマイナスを報じないが、消費税10%は、日本の産業界にも壊滅的ダメージを与える。1997年に消費税率が3%から5%へと「2%」上がっただけで、現在までに国内消費(小売販売額の年間ベース)は11兆円も縮小してしまった。今回の「年収30万円減社会」の到来が、消費に与えるインパクトは97年の比ではない。
とにかく、家計のサイフが空っぽになるのだ。増税前に多少の駆け込み需要は期待できても、増税後はその反動による売り上げ激減が待っている。そして国内消費は、氷河期並みに冷え込んでいくのである。

しかも、企業が増税分を価格に上乗せしようにも、デフレ下での価格転嫁は至難のワザだ。同業他社とギリギリの値下げ競争を繰り広げる中、値上げによって顧客を失えば元も子もない。
「悲惨なのは中小・零細企業です。大手企業の下請けは立場的に増税分の価格転嫁は難しい。『これまでの価格のままの製品を作って欲しい』というプレッシャーに従わなければ、すぐに取引停止。いっそうのコスト削減を迫られるのです。これ以上のコスト削減に耐え切れず、存続を断念する企業が続出するのは間違いありません」(筑波大名誉教授・小林弥六氏=経済学)
年収減はまだマシで、職場を失う人々が大量にあふれ返ってしまう。消費税アップは、この国に大量倒産、大量失業時代を招くのだ。

◆誰ひとり「勝ち組」いなくなる
「どの企業も生き残りをかけ、激減する市場のパイをめぐって激しい争奪戦を展開する。日本全体が熾烈な生存競争にさらされるのです。当然、リストラも加速する。流通業や製造業、建設業など内需依存度の高い企業ほど、存続をかけた業界大再編の波にのみ込まれ、淘汰されていく。過酷な競争から脱落すれば、他社の軍門に下るか、倒産を選ぶしかない。働く人々は常に失業を意識しながら、生活設計を考えなくてはいけません」(経済ジャーナリスト・松崎隆司氏)
神奈川大名誉教授の清水嘉治氏(経済学)は、「今回の消費増税は日本の産業空洞化の決定打になる」とこう言った。
「税金は上がり、内需はしぼみ、加えて東電の電気料金17%値上げで、ランニングコストは跳ね上がる。何とか国内生産を維持してきたメーカーにとって、もはや日本に生産拠点を構えるメリットはありません。続々と海外移転ラッシュを加速させるでしょう。不安定な派遣雇用で製造現場を支えてきた若者から職を奪う結果となり、ますます将来に希望が持てない社会になる。結婚もできず、少子高齢化に拍車をかける。国全体が沈滞ムードに包まれるのです」
それでなくても、厳しい国民の暮らしも、落日の憂き目の日本企業も、消費税10%で破壊的なダメージを受ける。世の中に勝ち組が存在しなくなる。国破れて「増税」あり。それが大増税の真相なのである。

◆この国を破滅に導く亡国首相

これだけヒドイ世の中になれば、野田が思い描くような「12・5兆円の税収アップ」など到底不可能だ。
97年に消費税率を引き上げて以降、この国全体の税収は11・6兆円も減ってしまった。今回も財政再建どころか、大幅な悪化を招くのは確実だ。それでも財政規律に毒された財務官僚たちは、この先も「消費税を15%、20%にせよ」と騒ぎ立てるだろう。今からその姿が目に浮かぶようだ。前出の小林弥六氏は、こう言う。
「結局、世界の歴史上、増税で景気が回復した国は存在しないのです。増税で財政が安定し、将来の社会保障の財源も確保されれば、国民の将来不安が払拭され、消費は上向き、景気は回復する……。こんなレトリックで、財務省と野田首相は増税を国民に押し付けようとしていますが、詭(き)弁(べん)にすぎません。消費増税は消費減退、さらなるデフレの深刻化、本格的な不景気を招きます。国民は働けど働けど、消費税で稼ぎを奪われる。人心はすさみ、絶えず人々がいがみ合い、犯罪多発社会が到来するのです。消費増税の強行で、この国を破滅の方向に導く野田首相は、亡国の徒としか言いようがありません」

それでも国民は黙って増税に従い、半殺しにされたいのか。
          (mokeihikiさんからの許可を得て転載しました。)

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裁かれるのは日本の民主主義 田中良紹:模型飛機さんからの転載記事です

2012-03-25 06:16:33 | 言いたいことは何だ
裁かれるのは日本の民主主義 田中良紹
(THE JOURNAL 2012年3月20日)
http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/2012/03/post_294.html

検察審査会から強制起訴された小沢一郎氏の裁判が結審した。来月26日に判決が言い渡される。裁判の過程で浮き彫りになったのは検察の犯罪的な捜査手法である。検察は思い込みから小沢氏の裏金捜査を始めたが、不都合な証拠は隠し、都合の良い証拠だけをメディアに流して国民に「小沢クロ」の心証を与え、それでも起訴が出来ないと検察審査会に嘘の証拠を示して起訴に導いた。

 証拠を改竄する権力がこの国に存在する事が裁判で明らかにされた。普通の国なら民主主義に対する冒涜だと国民やメディアが騒ぐところである。強制力を持つ捜査機関が暴走する事を民主主義社会は許さない。国民はそのために代表を選んで立法府に送り込み、行政権力や司法権力を監視させるのである。ところがこの国はまるで違う。

 国民から選ばれた政治家を「巨悪」(ということは国民は巨悪なのだ)、それを摘発する検察を「正義」と考えるマインドコントロールに冒され、国民は民主主義とは真逆の論理を信じ込んでいる。だからこれほどの問題が分かってもメディアは不感症でいられる。証拠改竄をした検察を「民主主義の敵」と言わずに不心得者がいるという程度に非難する。

 そのくせ小沢氏には「庶民感覚から外れた金銭感覚」とか「道義的責任」とか的外れな批判を欠かさない。そもそも今回の事件で問われている罪は普通の民主主義国なら問題にされない微々たるものである。政治資金収支報告書に間違いがあったとすれば、会計責任者が訂正を求められるだけで、犯罪になどならない。

 ところが検察は小沢氏がゼネコンから裏金を受け取っていると思い込み、叩けば必ずほこりが出ると信じて捜査を始めた。そして政治資金収支報告書の「期ズレ」が見つかり、それが裏金疑惑につながると思い込んだ。ところが捜査をしても裏金の証拠が出てこない。この2年間、常に追い詰められていたのは検察である。

 裁判に持ち込めば大恥をかくだけで不起訴にするしかないのだが、「馬鹿メディア」を煽って国民に「小沢=巨悪」を信じ込ませたから、振り上げた拳を下ろせない。そこで素人集団の検察審査会に嘘の証拠を出して起訴させる事にした。無罪になったとしても自分たちの失点にならない方法はそれしかない。ところがその裁判で特捜部の犯罪性が露見したのだからお粗末である。

 東京地検特捜部が生まれて初めて政界汚職に切り込んだのは1954年の造船疑獄事件である。日本の造船・海運業界が自由党幹事長佐藤栄作氏に贈賄していた事が分かり、特捜部は佐藤氏を逮捕しようとした。ところが犬養法務大臣の指揮権発動に阻まれて涙を飲んだ。それがこれまで語られてきた定説である。

 ところが真相はまるで逆であった。検察幹部が政治家に頼んで「指揮権発動」をしてもらったのである。最近では複数の検察関係者がその事を認めている。しかし当時の何も知らない国民は「政治が悪」で「検察は被害者」と信じ込んだ。そこから「政治家=巨悪」、「検察=正義」のイメージ作りとマインドコントロールが始まる。

 真相はこうである。犬養法務大臣は指揮権発動に反対で辞表を出して抵抗した。それを慰留して指揮権発動させたのは緒方竹虎副総理である。緒方氏は国民から「クリーンな政治家」と見られていたが、検察の捜査が拡大すれば自身に及ぶ恐れがあった。またアメリカのCIAが吉田総理に見切りをつけ、緒方氏を後継総理にしようとしていた。そのため緒方氏は法務大臣に指揮権発動をさせて事件の拡大を防ぎ、また国民世論を反発させて吉田政権に打撃を与える必要があった。

 緒方氏に指揮権発動の知恵をつけたのは検察自身である。検察は疑獄捜査に着手して盛り上がる国民世論に実は困っていた。裁判を維持できる証拠がないため裁判に持ち込めない。そこで事件を担当していた検察幹部が緒方副総理に耳打ちをした。政治の圧力で事件が潰れれば検察は大恥をかかなくて済むどころか国民から同情され、捜査の内実を隠せば政治の世界からも喜ばれる。一石二鳥であった。

 狙い通りに国民世論は指揮権発動に反発し、犬養法務大臣は辞任、吉田内閣もその年のうちに総辞職した。こうして検察は「巨悪に切り込む正義の味方」を演ずるようになるが、実態はこれも全く違う。緒方副総理に指揮権発動の知恵をつけた検察幹部は検察トップに上り詰め、造船疑獄で被疑者であった佐藤栄作氏と密接な関係を築く。それ以来、特捜部は次々に政界捜査に乗り出すのだが、摘発されるのは佐藤栄作氏のライバルの池田勇人氏や河野一郎氏の派閥の議員ばかりである。つまり佐藤長期政権が可能になったのは、佐藤氏に対する自民党内の脅威を検察が力で取り除いてくれたからであった。

 特捜捜査の原点はここにある。誕生以来、常に一方の政治勢力と手を組んで自らの地位を守り、政治と裏取引をしながら、国民には「巨悪に挑戦する正義」として振る舞ってきた。それを終始支えてきたのが民主主義の原理を理解する能力のないメディアである。わずかな情報のエサに釣られて簡単に権力の走狗となってきた。そして情けないのは政治家も検察権力に迎合する事が自らを守る第一と考え、数々のでっち上げ捜査に口をつぐんできた。

 今回の裁判で裁かれるのはそうした日本の体制である。小沢一郎氏が有罪になろうが無罪になろうが問題は終らない。有罪になれば民主主義に対する冒涜を許す日本の司法を徹底的に追及していけば良い。無罪になれば、これまたこれまでの日本の体制を徹底解剖して問題点を除去していかなければならない。来月末に予定される判決は結論ではなく出発点なのである。

                 (mokeihikiさんの許可を得て転載しました。)
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NHK平均報酬は1780万円:模型飛機さんからの転載記事です

2012-03-25 05:54:50 | 言いたいことは何だ
NHK平均報酬は1780万円
(日刊ゲンダイ2012/3/24)

一般給与の4倍

NHK職員の報酬が、一般サラリーマンの4倍になっていることが分かった。「みんなの党」の柿沢未途衆院議員が、22日の衆院総務委員会で詳細な数字を明らかにした。

NHK職員の平均給与は、なんと1185万円。退職手当などを含めると報酬は1780万円に達するという。サラリーマンの平均報酬は440万円だから、ざっと4倍だ。柿沢議員によると、過去30年間、サラリーマンの給与は横ばいだが、NHKの給与だけは右肩上がりで増えつづけた結果、格差が4倍に広がったという。


フザケているのは、NHKの松本正之会長の答弁だ。柿沢議員から追及されても顔色ひとつ変えず、「(一般サラリーマンとの)比較についてはコメントを差し控える」「社会一般の水準を熟慮して決めたものだ」と答えた。さらに「有為の人材を確保するためだ」「職員のモチベーションのためだ」「大卒の割合が8割だ」と開き直った。
もともとNHK職員の給与は、国民から強制的に徴収した受信料だ。30年間、給与が上がっていない国民が、なぜ右肩上がりのNHK職員の高給を負担しなければならないのか。
しかも、NHKは数字のトリックを使って国民を騙(だま)していた。

ボロ儲けしているNHKは、受信料を10%値下げすると約束し、2012年度の事業計画によると、約束の10%には届かなかったが、8・9%の値下げを実現したという。
ところが8・9%の値下げは、「地上契約」で、なおかつ「口座クレジット」の契約者に限られ、「衛星契約」や「振り込み」の契約者には適用されていないという。なのに、パンフレットには堂々と8・9%値下げと表示しているのだから、国民をバカにしている。
スキャンダルが次々に発覚し、国民の批判が強かった頃は、低姿勢だったが、元の木阿弥、完全にやりたい放題に戻っている。柿沢議員がこう言う。
「やはり役所と同じで潰れない会社だから、コスト意識も薄く、簡単に人件費を上げてしまうのでしょう。一番の問題は、政治家がまったく関心を示さないことです。川端総務大臣にNHK職員の高給について質問しても、『労使が決めることだ』という答えです」
つくづく高い受信料を払うのがバカバカしくなってくる。

               (mokeihikiさんの許可を得て転載しました。)
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