2012.4.8 東京新聞 26面
湯浅 誠さん 「民が主 自覚と責任を」
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●不信感の果ては「ぶち壊せ」という社会の自暴自棄に行き着きがちですが、その最悪は避けなければなりません。
●今、議会制民主主義は崩壊の危機にあると感じます。世論が、大阪市長の橋下徹さんに雪崩を打ってなびいていく状況です。彼は政治への不満や諦めを持つ人の「ぶっ壊してくれ」という思いをてこに存在感を高めている。でも空想的に強いリーダーを求めても、その下で切り捨てられるのは、私たちなんです。
●評論家の内橋克人さんは「頂点同調主義」といいました。頂点に同調しようとするのは戦中も戦後も同じと。「民が主」というのは、一人一人の民が主としての権限と責任を負っているということです。それをどれだけ自覚し、社会の構成員としての責任を引き受けていけるのかは、結局、民主主義の問題です。どんなに嫌でも、私たちは主権者であることから降りられないんです。
湯浅 誠さん 「民が主 自覚と責任を」
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●不信感の果ては「ぶち壊せ」という社会の自暴自棄に行き着きがちですが、その最悪は避けなければなりません。
●今、議会制民主主義は崩壊の危機にあると感じます。世論が、大阪市長の橋下徹さんに雪崩を打ってなびいていく状況です。彼は政治への不満や諦めを持つ人の「ぶっ壊してくれ」という思いをてこに存在感を高めている。でも空想的に強いリーダーを求めても、その下で切り捨てられるのは、私たちなんです。
●評論家の内橋克人さんは「頂点同調主義」といいました。頂点に同調しようとするのは戦中も戦後も同じと。「民が主」というのは、一人一人の民が主としての権限と責任を負っているということです。それをどれだけ自覚し、社会の構成員としての責任を引き受けていけるのかは、結局、民主主義の問題です。どんなに嫌でも、私たちは主権者であることから降りられないんです。