言わなければならない事は言わないと前には進まない

生活する中において言わなければならない事や、他の記事で共感したことなどを中心に。今その時の思いを表す。

「市民連合はよく分かりませんので」と岡田代表

2016-02-01 16:24:38 | 言いたいことは何だ


「市民連合はよく分かりませんので」と岡田代表




 30日の民主党定期大会終了後の記者会見で岡田代表は、「市民連合」が参院新潟選挙区森ゆうこ前参議院議員(生活の党と山本太郎となかまたち)を野党統一候補として担ぎ出そうとしるのに対して、民主党がわざわざ菊田まきこ衆院議員を参院に鞍替えさせて出馬させる方針であることを聞かれて、「市民連合ってよく分かりませんので」・・・「我々としては菊田さんでまとめて行きたい」と答えました

 

 民主党は「連合」によって制止されているので 共産党と歩調を合わせないことはもう確定的ですが、「市民連合」も良く知らないと口にするとは、市民連合との協調も「連合」から制止されているのでしょうか。

 それでは党大会で「安倍政権を打ち負かす大きな力の結集を図る」とは決めたものの、その中身は何もない=カラ=ということになります。

 

 イヤ、何もないどころか現実に「市民連合」の意思を無視する行動を取っているわけです。これでは小選挙区を野党の統一候補で闘うという方針は実現しそうもありません。

 

 田中龍作ジャーナルとブログ「日々雑感」の記事を紹介します。

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民主・岡田代表「市民連合ってよく分かりませんので」

田中龍作ジャーナル 2016年1月30日

 「民共連携は やらない ということでよいか? 野党第2党(=共産党)についての言及がなかったことについてお話を伺いたい」 ―

 きょう開かれた民主党定期大会終了後、インディペンデントメディアの編集者が岡田代表に質問した。

 「志を同じくする各党各派に呼び掛けて、特に1人区での戦いについて安倍自民党に総がかりで戦う態勢を築かなければならないということです」・・・岡田代表はニベもなく答えた。

 「共産党とは政策が違う」。岡田代表はじめ民主党幹部のかねてからの見解だ。

 

 来賓の神津里季生・連合会長は「勁草となって風に流されるな」と述べ、世論に左右されないよう釘をさした。世論の多くが共産党との選挙協力を望んでいるからだ。

 神津会長の言葉の余韻がまだ消えぬうち、岡田代表が「共産党と選挙協力」するなどとは口が裂けてもいえるはずがない。

 連合と民主党は「創価学会と公明党」の関係にたとえられることもある。

 選挙では連合におんぶに抱っこでお世話になっている民主党。候補者選びにおいても当然、連合の意向が尊重される。

 

 参院新潟選挙区では、「市民連合」が音頭をとって森ゆうこ前参議院議員(生活の党と山本太郎となかまたち)を野党統一候補として担ぎ出そうとしていた。

 ところが民主党は菊田まきこ衆院議員(比例・北信越ブロック)から鞍替え出馬させる方針を固めた。ちかく常任幹事会で正式決定される見通しだ。

 田中は「市民連合が中心になって森ゆうこさんで行こうと固まりかけているが・・・」と質問した。

 岡田代表は「市民連合ってよく分かりませんので」と前置きしたうえで「各党プラス連合(労働組合の方)で今まで話しあってきたということです…(中略)正式に決まれば我々としては菊田さんでまとめて行きたい」と答えた。

 

 「参院選は民主党にとって、日本にとって極めて大事な選挙。1つは安保法制・・・」岡田代表は大会あいさつで述べている。

 ところが反安保を戦った運動体である市民連合を、あまり知らないご様子だった。

~終わり~

 

 

ピント外れの「岡田氏の新党結成」覚悟。

日々雑感 2016年1月31日

<民主党は、30日午後、東京都内で党大会を開いた。岡田代表は、焦点である維新の党との連携について、「新党結成も選択肢として排除されていない」と表明し、維新の党と協議に入る考えを示した。
民主党の岡田代表は党大会での挨拶にて「新党結成も、選択肢として排除されておりません。胸襟を開いて、(維新・松野代表と)2人の代表として、それぞれしっかり話をしていきたい」と述べた。
さらに岡田代表は、「党内手続きが必要なことがあるかもしれない。まずは、代表であるわたしにお任せいただきたい」と強調したが、維新の党が求める解党については、言及しなかった。
一方、来賓として出席した維新の党の松野代表は、岡田代表の発言を評価した。
維新の党の松野代表は「非常に、秘めた覚悟が伝わってきた気がします。きょうの党大会を終えて、まず2人で話し合ってみたい」と述べた。
また、党大会では、「安倍政権を打ち負かす、大きな力の結集を図る」として、野党の連携を強化していくことなどを盛り込んだ活動方針も採択された>  (以上「FNN」より引用)

 第二自民党と自民党の補完政党が合併して新党を結成したところで安倍自公政権打倒を望む国民は何も期待しないだろう。第一両党は「戦争法」廃棄を第一目標としていない。
 安倍自公政権と修正協議に応じた維新の党は野党の看板を掲げる資格はないし、集団的自衛権や周辺事態法の拡大に理解を示す民主党も信用ならない。その他の「「国民の生活が第一」の政策の象徴的な「消費増税」に反対していない、というよりも民主党は安倍自公政権よりも積極的で、10%増税時の「軽減税率」の導入にすら反対している。


 TPPにも反対しなければ安倍自公政権の受け皿にはなりえない。政策性の感じられない法人減税にも反対し、富裕層への所得課税の累進税率を復活させ、企業の投資減税や特別償却を創設すべきだ。


 政治とは政策により社会を動かすことであって、パフォーマンスのように財界に総理大臣が「賃上げして下さい」と頭を下げることではない。それなら内部留保にも税を課すゾ、と脅せば良いし、労働分配率を上げた企業にはある程度の減税措置を講じ根のも良いだろう。政治とは政策により社会を変えることだ。

 民主党も維新の党も解党すべきだ。なぜなら彼らに野党を運営する資格がないからだ。彼らは民主党なり維新の党なのを解党して自民党に入党要請すべきだ。その方が国民には分かり易い。
 民主党や維新の党が「野党」を名乗っているから話がややこしくなる。自民党の亜流だと国民が理解すれば野党連合の話も一気に進むだろう。年が変わって既に一月たった。7月の参議院選挙まで半年ない。野党連合の候補者擁立を急がなければならない。その際邪魔になるのが民主党と維新の党だ。新党結成よりも消え去って欲しいと願うのは私一人だろうか。




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『世界は八百長!世界の戦争シナリオ集!』

2016-02-01 05:55:37 | 言いたいことは何だ

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どうしてあなたは毎日働かないといけないのか?それは世界中の多くの人々が真実を知らないからです、つまり1%のお金持ち(国際金融家)の為にみんな働いているのです、生活が苦しくないですか?この動画の意味を世界中のみんながわかるようになると不正選挙ができなくなり、お金の為に働かなくても良くなるのです


この地球に住むすべての人々に十分すぎるほどの食糧もエネルギーもすでにあるのです、戦闘機は一機墜落すると80億円くらいが消えます、さて一機でカレーが何人食べれるでしょう、カレーがひとつ800円として1000万人分です(笑)これが空からバコバコ落ちてきます


ミサイルは一発1億円くらいで、戦艦は一艇3000億円ですと3億5700万人がカレーを食べれます(笑)戦争はものすごくお金がかかりますが、前回の戦争当時日本は貧乏国でした、それに今のお金に換算すると概算で4000兆円なんてお金が誰が貸し付けてたのでしょう(笑)なんかおかしいと思いませんか?



らっきーデタラメ放送局★第112回『世界は八百長!世界の戦争シナリオ集!』  


こんなヤツ、京都市長に選んだらアカンやろ…

2016-02-01 05:44:10 | 言いたいことは何だ

こんなヤツ、京都市長に選んだらアカンやろ…




今度ね、京都市で市長選挙がありますねんけど

自民党と公明党と民主党までが支援してる現職の京都市長って、こんなヤツですねん…

(ひとさまのtweetから…↓)
京都市長選候補者討論会(青年会議所主催・2月16日)での門川市長の驚くべき発言「発達障害の子どもとか、貧困家庭の子どもとか私学に行くはずがありません。そこで小学校が(全国テストで)10番が中学校で40番になる」(本日付「赤旗」より)

http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mzponta/20160129/20160129124925.jpg



この人の言うてることをわかりやすく言うたら、こうなります↓

小学校で「比較的、頭がよくてお金持ちの子ども」は私立の中学に進学する…ので

公立中学には「貧困家庭の子ども(とか発達障害の子ども)」が残ることになり

そういう子どもたちは「学力が低い」から、京都の中学の全国学力テストの結果が小学校より落ちる…


ぼくね、ここまで「露骨なこと」言うヤツ、久々に見ましたけど

一般的に「比較的、頭がよくてお金持ちの子ども」が私立の中学に進学する傾向があるのは

なにも「京都市に限らない話」であるので、この話はまったくの「つくり話」(口から出任せ)であります


この点、「貧困家庭の子ども」の学力が「比較的、裕福な家庭の子ども」よりも低い傾向にある…というのは

常識的な帰結であろうかと思いますが、(→だって、塾に通うお金がある家庭の子どもが

そうでない子どもと比較して比較的学力が高い…ことは当然の帰結ですがな…)

そのような「子どものときからのハンデ」を解消する…のが、行政の役割であるところ

その役割にはまったく言及せず、ただ「京都市の公立中学校の学力テストの成績が小学校より悪くなるのは

貧困家庭の子どもたちのせいだ」…と言うのは、およそ行政の長の発言ではありません

(→これは、「責任放棄+自分はこの問題に対して無能である」ということの表明でっせ…)


この市長は、「子どもの格差解消(やその他様々な問題の解消)」に役立つと思われる、

「小学校の学級定員の削減」に対しても後ろ向きで、これまた「ウソ」を持ち出してまで

そんなことはやる気ないで…と開き直ってるようでありますが

こんなヤツを市長にしてる限り、「京都市の公立中学校の学力」は上がらないだろう…と思いますので

そんなことゴメンだ…という方は、どうか、
対立候補の本田久美子氏を応援してくださいませ…
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【緊急事態条項国会論戦】またまた逃げた安倍総理~IWJ

2016-02-01 05:39:04 | 言いたいことは何だ
【国会ハイライト】安倍総理、またまた逃げた!
「緊急事態条項は独裁政治、9条改定につながる!」
〜共産・志位氏の追及に回答濁す“とんずら総理”
「正々堂々、逃げずに議論する」は口先だけ! 

 安倍総理が、またまた改憲議論から逃げた。


 2016年1月27日、衆議院本会議の代表質問で、日本共産党の志位和夫委員長が自民党改憲草案に明記されている「緊急事態条項」について、「独裁政治、戦争国家に道を開き、憲法9条改定につながる危険きわまりないものだ」と追及。安倍総理の認識を質したが、安倍総理は「政府としてお答えすることは差し控える」と回答を避けた。
改憲をめざすと公言し、しかも「正々堂々と議論する」と言いながら、何の理由も根拠も示さず答弁を拒否。議論からはすたこらと逃げ出した。



 これに先立ち同月19日には、社民党・福島みずほ副党首が、緊急事態条項について「内閣限りで法律と同じ効力を持つことができるのであれば、これはナチスドイツの『国家授権法』とまったく一緒だ」と迫った際にも、「限度を超えた批判だ」などと気色ばんで見せたものの、議論の土俵には上がらず、議論の下から遠吠えするのみ。自民党の改憲案の緊急事態条項とナチスの授権法との違いも説明せず、「憲法改正の草案について個々にお答えすることは差し控えたい」などと回答を拒んでいた。まったくもって意味不明の遁走である。


 その後、安倍総理は22日の施政方針演説で、憲法改正をめぐる議論で「正々堂々とし、逃げない」と大威張りで演説。今度はいよいよ議論に応じるのかと思えた。


 しかし、わずか4日後の26日、民主党・岡田克也代表が緊急事態条項について、「基本的人権を制約することが可能となる。民主主義の根幹を揺るがしかねない問題」と指摘し、「現行憲法で、具体的に、何が足らないのか」と説明を求めると、安倍晋三は舌の根もかわかないうちに、「政府としてお答えすることは差し控えさせていただく」と、まさに「尻に帆をかけて」逃げ出した。恥も外聞もない。卑怯卑劣大嘘つきといわれようと、説明もしないし、議論にも応じない。


 確かに安倍総理は、これまでも卑怯であったり、卑劣であったりした。大嘘つきであることは周知の事実である。みっともないことを平気でできる無神経の持ち主でもある。


 だが、この逃げっぷりは、やはり尋常ではない。徹底している。逃げて、逃げて、逃げ回って、時間稼ぎをしているのは、明らかである。


 なぜなのか。「とんずら総理」と何と言われようと、議論に応じないのは、説明すればこれがとてつもなくひどい人権侵害を行いうる危険条項であることが万人に明らかになってしまうからである。かつて、これほど危険な改憲案が現在の政治課題として浮上してきたことはない。緊急事態条項の危険性については、我々は何度となくお伝えしてきた。


天賦人権説を否定した片山さつき議員。安倍総理の答弁の背景に見えてくる、倒錯した憲法観


 志位委員長の代表質問では、「お答えは差し控える」としながらも、「緊急時において、国民の安全を守るため、国家、そして国民みずからがどのような役割を果たすべきかを憲法にどのように位置づけるかについては、極めて重く、大切な課題と考えている」と回答した。


 緊急事態条項は、「緊急事態の宣言が発せられた場合には、何人も(略)国その他公の機関の指示に従わなければならない」と定め、強大化した国家権力を前に、国民は服従を強いられ、人権を制限することにも踏み込んでいるが、志位委員長に対する答弁で、安倍総理は改めて人権の制限規定が「大切な課題」であるとの認識を示したことになる。


 かつて自民党憲法改正案の起草委員のひとりである片山さつき議員が、改憲草案について、「天賦人権論をとるのは止めよう、というのが私たちの基本的考え方」と明言し、「国があなたに何をしてくれるか、ではなくて国を維持するには自分に何ができるか、を皆が考えるような前文にしました!」と改憲草案の性格を説明していた。これが悪い冗談ではなく、本気で、本当に本気で改憲を実行しようとしている巨大政党の議員の発言なのである。天賦人権論を拒否するという彼らは、人権が国家から与えられるものだとうそぶくのだろうか。とすれば、日本という国家はひとつの「監獄」であるというのに等しい。


 片山さつき氏の倒錯した憲法観こそが自民党改憲草案の本質である。安倍総理の答弁こそが、この事実を端的に物語っている。


http://iwj.co.jp/wj/open/wp-content/uploads/2016/01/d419c0507e70f3c5e0cc207b393fb228.jpg


 自民党は今夏の参院選で3分の2議席を獲得し、憲法改正、それも緊急事態条項の新設を目指すと公言している。国民ひとりひとりが主人公であり、主権者である国から、国民が国家に服従し、国家のために存在するという、大日本国憲法下の日本のような時代錯誤の時代を受け入れるかどうか、今、瀬戸際に立たされている。
 以下に、緊急事態条項と憲法改正をめぐる共産・志位委員長による質疑と安倍総理の答弁を掲載する。(岩上安身)


「国民の役割を憲法にどう位置づけるかは重い課題」共産・志位委員長の質問と答弁を避けた安倍総理の回答部分全文


志位和夫・日本共産党委員長「私は、日本共産党を代表して、安倍総理に質問します。(略)
 憲法改定について質問します。総理は、大規模な災害が発生したような緊急時において、国民の安全を守るため、国家そして国民みずからがどのような役割を果たしていくべきかを憲法にどのように位置づけるかについては、極めて重く大切な課題と述べ、『緊急事態条項』の新設が憲法改定の重要なテーマになるとの考えを示しています


 そこで、うかがいます。


 第一に、自民党改憲草案の『緊急事態条項』」では、戦争や大規模災害の際に、首相の緊急事態の宣言のもと、内閣は法律と同一の効力を有する政令を制定することができる、何人も、国民の生命、身体及び財産を守るために行われる措置に関して発せられる国その他公の機関の指示に従わなければならない、すなわち、内閣への権力集中と国民の基本的人権の制約を行うことを明記しています。総理は、こうした規定を憲法に明記することが必要だと考えているんですか?


 第二は、災害対策が緊急事態条項の理由になるか、という問題です。東北弁護士連合会は、災害対策を理由とする国家緊急権の創設に反対する会長声明を発表し、次のように述べています。

 『確かに、東日本大震災では、行政による初動対応の遅れが指摘された事例が少なくない。しかし、その原因は、行政による事前の防災計画策定、避難などの訓練、法制度の理解といった備えの不十分さにあると言われている。日本の災害法制はすでに法律で十分に整備されている。国家緊急権は、災害対策を理由としてもその必要性を見出すことはできない』


 この批判に、総理はどう答えますか? 緊急事態条項は、独裁政治、戦争国家に道を開き、憲法9条改定につながる危険きわまりないものであります


 日本共産党は、解釈改憲とともに、あらゆる明文改憲に断固として反対いたします。日本国憲法の平和主義、立憲主義、民主主義を貫く新しい政治、全ての国民の個人の尊厳を守り、大切にする社会の実現を目指して全力を挙げる決意を表明して、私の質問を終わります」


安倍晋三総理「志位和夫議員にお答えをいたします。(略)自民党憲法改正草案における緊急事態条項等についてのお尋ねがありました。
 憲法改正草案は、自由民主党として将来のあるべき憲法の姿を世の中にお示ししたものですが、その個々の内容について、政府としてお答えすることは差し控えさせていただきます
 その上で申し上げれば、大規模な災害が発生したような緊急時において、国民の安全を守るため、国家、そして国民みずからがどのような役割を果たすべきかを憲法にどのように位置づけるかについては、極めて重く、大切な課題と考えています。
 同時に、どの条項をどのように改正するかについては、国会や国民的な議論と理解の深まりの中で定まってくるものであると考えています。国民主権、基本的人権の尊重、平和主義など、現行憲法の基本原理を維持することは当然の前提として、新しい時代にふさわしい憲法のあり方について、国民的な議論と理解が深まるよう努めてまいります



徴兵制 ~ その驚くべき不正の歴史は必ず繰り返される

2016-02-01 05:22:07 | 言いたいことは何だ

       誰も通らない裏道



        http://fusenmei.cocolog-nifty.com/top/2015/06/post-c470.html

  徴兵制 ~ その驚くべき不正の歴史は必ず繰り返される





 実に久しぶりにブログを書く。
といっても、以下は昨日読んだ本からの引用である。

集団的自衛権の次に来るのは間違いなく徴兵制であろう。

「いくらなんでもそこまでは、、、」

などということはあり得ない。なぜなら、120%憲法違反である集団的自衛権すらが、いまや認められようとしているのだから。

なにゆえ政府はここまでやろうとしているのか?
私は個人的には、福島第一原発の手の施しようのない現状、アベノミクスの惨憺たる行く末から目をそらすために、いざという時にはいつでもドンパチできるようにしておくことが目的なのではないかと睨んでいる。

当ブログでは3.11の前からチェルノブイリ事故から5年後にソ連という官僚国家が崩壊したのは他人事ではないのではないか?ということを指摘してきた。
いまチェルノブイリ後のソ連と同じ道を辿っていると思うのである。

さて、以下に引用するのは森史朗著『松本清張への召集令状』(文春新書)の「第五章 召集令状とは何だったか」の「Ⅱ 召集令状のカラクリ」の冒頭部分だ(太字部分はブログ主)。

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 記事は月刊『文藝春秋』誌に掲載されたもので、タイトルは「『兵隊製造人』の手記」(昭和三十年二月号)。筆者は神戸達雄。召集令状の不正のカラクリを告発した文章である。
「兵隊製造人」とは召集令状、いわゆる「赤紙」を発令する立場の人物を指し、筆者は清張さんたち妻帯の中年兵を恐怖におとしいれた「赤紙」が公正に発令されたものではなく、きわめて恣意的におこなわれていた一つの事実を明らかにしている。
「私が、今ここで五千人や一万人の召集令状を誰にしようと私の意のままに出来た」
 と、恐ろしい告白をしている。
 その結果、何が生まれたのか。筆者は冒頭で率直に書く。
「一度『赤紙』を受取ったら、既に好むと好まざるに拘わらず、それは直ちに死を意味した。当人は勿論、その家族のうけるどん底の思いは、現在が平和であるだけに、測り知れないものがあった。
 二三〇万人にも及ぶ戦死者と、十五万人の戦傷病者、そして更には問題を今日まで残してきている四〇〇万人の遺族が、一枚の紙片『赤紙』の乱舞に依って生れたのである」
 戦後十年を経過しているだけに、率直な告白である。東京裁判が終結し、サンフランシスコ講和条約が発効した段階で、ようやく戦争の真実が語られはじめた時期なのである。今までタブーとされていた軍隊の実態が、はじめて明るみに出されたのだ。
 たとえば、兵隊動員の実態とはこんな具合である。
「南方で飛行場を建設するために、三千人の要員がほしい」という要求が出たとする。軍中央から各連隊司令部が受けた命令は、
「昭和二年から五年までの徴集年次、未教育二国、三千三百人、三月一日午前十時○○海兵団」
 となる。「未教育二国」とは、徴兵検査後、教育訓練を受けなかった第二国民兵の意味である。ただちに、司令部事務官が三、三〇〇枚の赤紙を用意する。
 司令部事務官といっても、実際に作業にかかるのは若い下士官や軍属、ときには徴用の二十歳前後の女性たちである。
 彼らは各地方別にならべられた兵籍名簿に適当に赤紙を差しこみ、一方で混んだ地方からはこれをぬき取ってまばらな地域に回して均一をはかる。この赤紙一枚のさし替えで、その人物の運命が決まるのである。

 赤紙を抜かれたほうにとっては極楽だが、差しこまれたほうに待ち受けるのは、一転して地獄と死だ。赤紙の差しこみ作業は、慣れてくれば瞬時におこなわれ、五時間もあれば赤紙は確実に日本各地の本人の手もとにとどけられた、と記事にある。
「私達の眼にとまった名前の人が、どういう運命の糸に操られていったか。それを思うと、慄然とした気持にならないでもなかった」

 と神戸達雄氏は述懐しているが、その作業が“時には喫いかけの煙草をくわえた気楽さ”で処理されていた実態もあったから、事務処理とは言うものの、かなり杜撰な処理であったことも指摘できるようである。

 事務処理が簡単なゆえに、腐敗の入りこむ余地があった。手記は、筆者が実際に体験した、こんな事例をあげている。
 連隊司令部の事務官にAという男がいた。三十七歳で下士官上がり。経験も古く、半年や一年前に来た佐官級の人物でも、この男にアゴで使われるほどの隠然たる勢力を持っている。
 そのAがある日、在郷軍人十数名の名前を各員にしめし、
「これは俺の親戚の者だ。召集しても、もちろん差しつかえないが、そのときはちょっと俺に連絡してくれよ」

 と、一人ずつ名前のついた赤符箋を全員のまえでさりげなく見せた。この連中には召集令状を出してくれるな、という暗黙の指示である。
 命令ともいえぬ命令で、赤付箋はただちに兵籍名簿の該当者に貼りつけられた。これで十数名の人間は赤紙召集の恐怖からのがれることができ、代わってだれかが召集されて戦場におもむくのである。
 では、この「赤付箋のつけられた人物」とは、いったいだれなのか。記事によれば、Aの親戚縁者とは何のかかわりもない会社重役、食料などの配給事務にたずさわる上役、料亭の主人、知名人など、当時の“儲かる仕事に従事している人”ばかり──。

 また、こんな人物もいる。仮にBとしよう。
 Bも古顔のベテラン格で、連隊司令部に配属されるや、たちまちにして頭角をあらわした。事情通の古参軍属であるだけに、召集免除の手口も巧妙である。
 まず、司令部にある空白の赤紙から一枚をこっそりと抜きとり、勝手に名前を記入する。その相手とは例外なく地域の有数の資産家で、つぎにBは当人を直接訪ねると、おもむろにつぎのように切り出す。

「実は、困ったことになりましてね。今日、司令部を半日留守にしたら、何とこんな召集令状がはいっているではありませんか。あなただけは召集から守ると約束をしていながら、私も面目ない。これは、すぐ戦地に出発する部隊ですからねえ」

 打ち明けられた本人は、顔面蒼白となる。戦争末期になると、軍隊での内務班生活も苛酷なら、輸送船に乗せられて南方戦線送りされるのも地獄である。いずれにしても、未来に希望はない。
 Bはその動揺を見越して、さらにこうつづける。
「あなたは社会的に重要な人です。だから、そんな人物に軍馬の脚などを洗わせたって国家的損失でしょう。これから私は司令部に引き返して、この赤紙を他のだれかに肩替わりしてもらえないか、上役に訴えてみます。

 もし、そのことが実現したら、あなたが社会的に重要な存在だという裏付けだけはして下さいよ。あなたの代わりに、他の人が死ぬのですから」

 神戸手記が真実なら、まるで手練れの詐欺師まがいの口説である。
 架空の赤紙とは気づかぬ相手の資産家は、Bにたいして総力をあげてヤミの物資、ヤミの供応、金銭の奉仕に熱中することは請けあいである。やがてBが上役への工作が成功したとふたたび姿をあらわし、赤紙をかざして、
「これは無用になりましたから」
 と破りすてて、一件落着となる。万が一、実際に召集令状が発行されそうになった場合、前述のAの手口のように「親戚の者」として巧みに除外させれば良い。
 手記の文章はこうなげいている。
「本土決戦、水際作戦の文字が新聞に現れてから間もなく、稀にみる大動員があった。当時兵役のある者は殆んど出尽し、家郷に残ったのは、国民皆兵組の『未教育二国』が大半であったから、この二国を浚っていったのは当然である。十九歳の少年と四十三歳の父親と、親子仲よく入隊した笑えぬ話のあった頃だったが、丸腰で内地の水際にザン壕掘りに使われた兵隊である」
 神戸氏の体験でも、なぜか血色の良い、立派な体格の若者が「肋間神経痛」とか「脚気」とか、外部からみれば判別のつかない理由で召集免除の恩恵を受けている。

 同氏が実見した臨時召集の場合、二三人召集組のうち一九人が即日帰郷となった。その顔ぶれをみると、Aが「親戚の者」として赤付箋をつけた男たちばかりではないか。代わって、四十歳代の中年兵が「赤紙」を片手に戦場に出て行った。

 これが、召集令状の実態である。堂々と不公正な選抜がまかり通り、それによって戦場に送られることなく生きのびた連中がいる。
 松本衛生二等兵の場合も、そのだれかに代わって臨時召集され、一家六人を残して朝鮮へ駆り出されたのではないか。では、いったいだれがその意図的な選抜とかかわっていたのか?

 清張さんはその記事を「ぜひ読みたい」といい、私は折り返し記事のコピーを浜田山の自宅にとどけた。
「遠い接近」が『週刊朝日』誌上に連載されたのは、それから約半年たってのことである。