アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

ピタンガ

2009年03月13日 | 誕生果
思いっきり結露したガラス窓から伝わってくる、
冬の余寒。

朝のやわらかな青い空に浮かぶ、
白い月。

冬枯れ色の木の枝に、ひとつ静かに咲いている、
コブシの白い花。

冬と春とが同居しているけれど。

少しずつ、少しずつ、
春の色が濃くなってきている今日このごろ。


■3月13日の誕生果

   ピタンガ (Pitanga)
     希望、純潔

 ・英名 : Pitanga
 ・和名 : ピタンガ、ブラジルチェリー
 ・分類 : フトモモ科、 常緑低木
 ・原産地 : ブラジル


ピタンガ。
ブラジルの現地語で「赤い果実」という意味を持つ果実。

古くからインドに伝わっているほか、
現在では、世界の広い地域で栽培されているようです。

ただ日本では、温度管理が難しいため、
果樹として育てることは、かなり大変。

ただし、樹の姿と果実の色の美しさから、
日本では庭木としての需要があるようです。

果実はルビー色で、花は白の常緑樹。
果実にも、花にも、葉にも、
フトモモ科特有の芳香があります。

ブラジルチェリー とも呼ばれます。
その名のとおり、やや透明感のある赤いさくらんぼのよう。

でも、まん丸ではなく、タテにスジが入っているので、
カボチャの形をミニトマト大にしたみたいなカンジですね。

果実は柔軟で多汁。
甘酸調和がとれた味わい。

特にブラジルの人々には好まれているようです。

日本へは、冷凍果実で輸入されています。

生食のほか、ジャムやゼリー、アイスクリームなど
多くの加工品の原料として利用されているみたいです。

もしかしたら、意外と身近かもしれませんね。
「ピタンガ」と書かれているのでしょうか?

原材料名にはカタカナも多く書かれているので、
気をつけないと、見落としそうですが。

日本では、
果実まで、鑑賞したくなる植物なのかもしれません。


誕生果とくだもの言葉 出典:
  日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
  (参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)

    
■3月13日の誕生色 : 柿 色
■3月13日の誕生花 : ノカンゾウ、他

檳椰子

2009年03月12日 | 誕生果
午後4時59分 撮影


夕方の空を見ていると、
翌日のお天気が、ぼんやり見えてくるような……。



今、近所のスーパーの特設会場は、
ホワイトデー・コーナーです。

いつものように、
その横をスタスタと通り過ぎようとしたところ、
なにやら違和感を覚えました。

いつもとは、ちょっと違う光景が!

そーなんです。

男の子たちが、何人も、
ホワイトデー・コーナーで悩んでいるのです。

その様子を、しばらく眺めていたいとも思ったのですが、
さすがに私の方がハズカシイので、あきらめました。

とってもドキドキしたバレンタインデーから、ひと月。

ホワイトデーには、
ひとりでも多くの女の子がハッピーになれると、いいな♪


■3月12日の誕生果

   檳椰子 (びんろうじ)
     物好き、好奇心

 ・英名 : Betel palm, areca palm
 ・和名 : ビンロウジ、アレカヤシ
 ・分類 : ヤシ類、 アレカ族、 アレカ属
 ・原産地 : マレー半島


檳椰子。
タバコに似た刺激的な嗜好品。

樹高20~30メートルで、羽状複葉の植物。
いかにもヤシです。

ビンロウジの果実は、ちょっといびつな卵形。
未熟果は、カボスやライムのような緑色。
熟果は橙黄色になります。

果実の大きさは、長さ5~6センチ。
外果皮も中果皮ともに、硬い繊維質。

タテ半分に切ったところは、アボカドによく似ています。

未熟の緑色の果実の核部分をこまかくきざみ、
コショウ科の植物の葉にくるみ、石灰と一緒に噛む
という嗜好品があります。

興奮や刺激、食欲の抑制作用のあるアレコリン等を含むため、
軽い覚醒状態になるのだとか。

そのお味は・・・
・・・渋くて、辛くて、苦くて・・・がたまらない!?

常用するようになると、
タバコと同じくクセになるようです。

でもね。
ビンロウジは赤い色素があるため、
噛むと、口内と唾液が真っ赤になっちゃいます。

東南アジアで、口が真っ赤な人に出会ったなら、
その人は普段よりもハイテンションかもしれませんネ。

蛇足ですが。

日本で、口が赤くなる嗜好品や食べ物というと・・・
私が思いつくのは、あんず飴。

縁日などの屋台で売られている、あの「あんず飴」です。
西日本では、「りんご飴」の方がお馴染みのようですね。


誕生果とくだもの言葉 出典:
  日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
  (参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)

    
■3月12日の誕生色 : オレンジバーミリオン
■3月12日の誕生花 : エニシダ、他

砂糖椰子

2009年03月11日 | 誕生果
午後5時42分 撮影


きょう3月11日は、息子の誕生日。

家族揃ってのお祝いも、あと何回できるかな?

これから先は、
お友だちと過ごすことも多くなりそうなので。

昨年のバースデーケーキは、おっきなモンブラン。
今年は、特注☆抹茶トルテでした。

抹茶のデコレーションケーキって、
予想以上に難しいんですね。

最初に問い合わせたケーキ屋さんでは
「作ったことがないので、今回はお受けできません」
と言われました。

次に問い合わせたケーキ屋さんでも、
最初は難色を示されました。

どうやら無理らしいということを悟った私は、
「抹茶味が楽しめるケーキは、お願いできますか?」
と訊いてみました。

すると、
「普通のショートに、抹茶を加える程度なら・・」
というお返事をいただくことができました。

いざ、ケーキを箱から出して見ると、
あらら、ホントにショートケーキのよう!?

抹茶入りのホイップクリームが、
トップに少しだけデコされておりますが……。

ところが。

ナイフでケーキをカットしてみると、
びっくり~~!!

な~んと、↓このような、8層構造のケーキだったのです!

────────
生クリーム
……………………
抹茶スポンジ
……………………
抹茶クリーム
……………………
抹茶スポンジ
……………………
生クリーム
……………………
抹茶スポンジ
……………………
抹茶クリーム
……………………
抹茶スポンジ
────────

ワガママなお客のために、こんな・・・。

パティシエさま・・・
・・・どうもありがとうございます。

おかげさまで、楽しく&おいしくいただきました♪


ハッピーバースデー トゥ 息子くん☆


■3月11日の誕生果

   砂糖椰子 (さとうやし)
     自由、おだやかさ

 ・英名 : sugar palm
 ・和名 : サトウヤシ
 ・分類 : ヤシ科
 ・原産地 : マレー半島


砂糖椰子。
砂糖が採れるヤシ。

インドを中心とする東南アジアに自生しています。
高さが12~17メートルにもなる、背の高い木。

細い葉がたくさん広がるようについている、
ヤシらしい姿をしているのですね。

雄花序の先端を切ると、その切り口から樹液が出てきます。
これを煮詰めた糖蜜から ヤシ糖 が作られます。

この樹液を発酵させると、
お酒やお酢まで、できちゃうんですね。

ヤシ糖は、黒砂糖に似た茶色。
液状のほか、煮詰めた液を型に流し入れ、冷やし固めて、
球形や棒状という形でも利用されているようです。

東南アジア諸国(インドネシア、カンボジア、タイ、
ミャンマー、など)へ行くと、普通に流通しているとか。

ヤシの木の、花序の先端が、何らかの影響で傷ついたなら、
頭上から、甘~い液が振ってくるかもしれません。

椰子の木の下を通るときは、樹上注意ですネ。


誕生果とくだもの言葉 出典:
  日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
  (参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)

    
■3月11日の誕生色 : 砥粉色
■3月11日の誕生花 : ニガナ、他

ブラッドオレンジ

2009年03月10日 | 誕生果
久しぶりにフレンチトーストを作りました♪

フライパンにバターを溶かして、いいニオイ~。(*^_^*)
そこへ、玉子液に浸しておいたパンを入れると、
ジュジュジュと、バニラや甘い香りも漂ってきます。

バニラの香りに鼻をくすぐられて、
ふと思い出したことがあります。

それは、バニラエッセンスのこと。

私が小学生の頃だったと思います。
ある日、キッチンで、私は・・・

戸棚から、バニラエッセンスのビンを取り出し、
キャップを開けて、右手でバニラエッセンスのビンを持ち、
左の手のひらに向けて、ビンをひと振り。

バニラエッセンスの小さなしずくが、
私の左の手のひらに落ちて、バニラの香りがほわわ~.。o○

うっふっふ。。ドキドキわくわくしながら、
ペロッとひとなめ♪

   ひゃっ!? ◎$▽*?◇%□~~!

んー。

舌がピリッとするような、苦いような、
何ともショッキングなお味デシタ。

香料(エッセンス)は、香りを楽しむものでしたネ。


■3月10日の誕生果

   ブラッドオレンジ (blood orange)
     気まま、子供のよう

 ・英名 : blood orange
 ・和名 : ブラッドオレンジ
 ・分類 : ミカン科、 ミカン属、 常緑樹
 ・原産地 : 地中海


ブラッドオレンジ。
そのまま和訳されて「血みかん」とも呼ばれる柑橘。

外観は、普通のミカンかオレンジのようですが、
果肉は赤くて、まるで血の色のようだということから、
ブラッドオレンジと呼ばれています。

ヨーロッパでは、
「赤」イコール「血」という連想が多いのでしょうか?

「ブラッド」で、すぐ思いつくのは
「ブラッディマリー」というカクテル。
トマトジュースにウォッカという組み合わせ。

他にも、「赤」を表すのに「ブラッド」という言葉が使われること、
結構あるように思います。

具体的にイメージしやすい赤なのかもしれませんが、
日本人には、やや違和感がありそうです。


ブラッドオレンジは、
地中海のシシリー島やマルタ島が原産といわれています。

その後、生産地は
北アフリカやアメリカ大陸にまで広がりました。

日本では、やはり「血ミカン」という呼び名が
ずっと受け入れられなかったのでしょう。

数年くらい前から、ようやく、
ブラッドオレンジのジュースが広まり始めたようです。

スーパー等でも、パック詰めのブラッドオレンジジュースを
取り扱うようになりました。
冷凍のパックジュースは、イタリア製品が多いかもです。

生のブラッドオレンジは、
カリフォルニア産がほとどんどだとか。

また、ブラッドオレンジを利用した商品も、
グンと増えてきていますね。

シャーベットやケーキから、カクテルまで。

日本人が、ブラッドオレンジのおいしさに気付いたのか?
それとも、現代日本人の好みに合うからか?

真相はよくわかりませんが、
ブラッドオレンジが多くの人を魅了していることは、わかります。

日本におけるブラッドオレンジの需要は、
これからも伸びていきそうな予感がします。


誕生果とくだもの言葉 出典:
  日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
  (参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)

    
■3月10日の誕生色 : シグナルレッド
■3月10日の誕生花 : ルピナス、他

セミノール

2009年03月09日 | 誕生果
きょう3月9日は、フランスの作曲家 サン=サーンス
組曲「動物の謝肉祭」が初演された日です。
1886のことでした。

作曲家であると同時に、ピアニスト&オルガン奏者でもあった
シャルル・カミーユ・サン=サーンス。

組曲「動物の謝肉祭」は、私の大好きな曲のひとつです。
はじめて聞いたとき、
とてもヴィジュアルで楽しい音楽だと思いました。

実は、この曲。
サン=サーンスは、半分お遊びで、
とっても軽い気持ちで書いたのだそうです。

びっくりです!

そのため、サン=サーンスは、
楽譜の出版許可を、なかなか出さなかったのだとか。

14曲からなる、この組曲の第13曲目が、
あの有名なピアノとチェロによる「白鳥」で、
唯一、サン=サーンスの生前に楽譜が出版されています。

全曲が出版されたのは、
サン=サーンスの死後スグのことだったのですね!

私の手許には「白鳥」のピアノ譜があります。
とても綺麗で、ピアノ独奏版も大好きです。


■3月8日の誕生果

   セミノール (Seminole)
     熱い思い、真心の愛

 ・英名 : Seminole
 ・和名 : セミノール、式年(しきね)
 ・分類 : ミカン科、 ミカン属、 常緑樹
 ・原産地 : アメリカ合衆国


セミノール。
美味しさに加えて、外観の美しさも自慢の柑橘。

ダンカングレープフルーツとダンシータンゼリンの交雑種。
フロリダ州オーランドにあるアメリカ農務省の試験場で
育成されました。

晩生のタンジェロ類です。

果実は、球形で、150グラムくらい。
果皮は、なめらか。
1月頃から着色しはじめて、3月には紅橙色になります。

果肉は、柔軟多汁で風味がよい。

1913年にアメリカで生まれたセミノール。
日本でも種子を導入して育成してきました。

日本の市場に出回り、その名を知られるようになったのは、
1960年代半ば頃から。

越冬する品種のため、産地が限定されるようですね。
主な産地は、三重県、大分県、和歌山県などなど。

難点を上げれば、タネがいくつか入っていることくらいです。
でも、タネのおかげで、
口の中で楽しむ時間が長くなりそうですネ。(^^)

ところで、セミノールという名前は、
フロリダにある湖の名前からつけられています。

フロリダで育成された果物には、すべて、
フロリダにある湖の名前がつけられているのだとか。

フロリダの地図を見るだけで、
フロリダ発祥の果物がわかるかもしれませんね!


誕生果とくだもの言葉 出典:
  日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
  (参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)

    
■3月9日の誕生色 : 珊瑚色
■3月9日の誕生花 : アザレア、他

甘 夏

2009年03月08日 | 誕生果
 
義姉から、アネモネをいただきました。

どの花も、ハッキリとした鮮やかな色。

花言葉も、さぞかし「強さ」が込められているのかと思いきや、
まったく逆で、「はかない恋」や「辛抱」・・・
・・・という意味合いの言葉が多いです。

花の色だけを見ると、
揺るぎなさや、エネルギッシュなイメージが。

そして、花そのものの性質を見ると、
色とはまた違った面が見えてきます。


■3月8日の誕生果

   甘夏 (あまなつ)
     遠慮、慎み深い

 ・和名 : アマナツ、アマナツミカン、夏橙(なつだいだい)
 ・分類 : ミカン科、 ミカン属、 常緑樹
 ・原産地 : 日本


甘夏。
夏ミカンがリニューアル!?

酸度が高い夏ミカンから、
ほどよく酸味が抜けたミカンへ変身したのが、甘夏です。

夏ミカンは、とても酸っぱい。
そのため、薄皮から出した果肉に砂糖をかけて食べるなど、
一手間かけて楽しまれることも多い果物です。

1959年(昭和34年)。
始めて甘夏が市場に出回り、一躍人気ものになりました。

大分県の川野農園というところに、
酸味が抜けた「ボケ夏ミカン」があったそうな。

それを、酸味が抜けたボケミカンという扱いではなく、
「甘い夏ミカン」→「甘夏ミカン」として市場へ出したところ、
大当たりしたのだそうです。

甘夏の収穫期は、本来4月上旬から5月上旬頃。

この時期、果実の糖度はやや低下するものの、
酸は大幅に減少し、甘酸調和して、
さわやかな風味になります。

ただ、気温が低めの生産地では、
もっと早い時期に収穫して、貯蔵した後、出荷します。

「気の抜けたダメなヤツ!」というマイナス方向ではなく、
「角が丸い協調性のあるヤツ」と認めてもらえた甘夏。

柔軟な視点を持っていた生産者さんに、「あっぱれ」です。


誕生果とくだもの言葉 出典:
  日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
  (参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)

    
■3月8日の誕生色 : 紅梅色
■3月8日の誕生花 : クロタネソウ、他

水晶文旦

2009年03月07日 | 誕生果
きょう3月7日は、
フランスの作曲家 モーリス・ラヴェル の誕生日です。
1875年のきょう生まれました。

フランスを代表する作曲家ですが、
父はスイス人で、母はスペイン人。

生まれたのはピレネー山脈地方でしたが、
ほどなくパリに移り住み、生涯パリで過ごしたとか。

ラヴェルの音楽は、綺麗ですよね~。

ピアノ曲も、すごく素敵な曲がたくさんありますが、
私には難しくて、とてもとても手をつけようとは思いません。

几帳面できれい好きだったとか。

人柄も、音楽も、
ラヴェルは洗練されたパリジャンなのでしょう。


■3月7日の誕生果

   水晶文旦 (すいしょうぶんたん)
     豊かな愛、愛の結合

 ・英名 : Suishobuntan pummelo
 ・和名 : スイショウブンタン
 ・分類 : ミカン科、 ミカン属
 ・原産地 : 日本


水晶文旦。
日本のグレープフルーツを目指して作られた柑橘。

晩王柑と土佐文旦の交雑種。

果実は、変球形で、400~500グラムくらい。
表皮は、緑がかった淡黄色から淡黄色。
果肉は、半透明の淡黄色。

他の文旦に比べると、かなりジューシー。

文旦の仲間のうちでは、
一番早い時期に収穫・出荷されます。

果皮が、やや緑がかっていることもありますが、
甘みは強く、酸味は少なめです。
スウィーティーに似ているかもしれません。

見かけは青いのに、果実は予想以上に甘いので、
ややギャップを感じそうです。

水晶文旦も、南国土佐の生まれです。


誕生果とくだもの言葉 出典:
  日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
  (参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)

    
■3月7日の誕生色 : サーモンピンク
■3月7日の誕生花 : タネツケバナ、他

パイナップルオレンジ

2009年03月06日 | 誕生果
雨が、しっかり降っている。

雨を見ていると・・・
まるで木綿糸が天から地面まで、
まっすぐに伸びているかのよう。

一昨日は雪だったけれど、
今日は雨。

また一歩、春に近づいたのかも。


■3月6日の誕生果

   パイナップルオレンジ (pineapple orange)
     純潔、お人よし

 ・英名 : pineapple orange
 ・和名 : パイナップルオレンジ
 ・分類 : ミカン科、 ミカン属
 ・原産地 : アメリカ


パイナップルオレンジ。
パイナップルににた芳香を持つオレンジ。

19世紀末。
地中海オレンジの実生として、フロリダで発見されました。

果皮は、濃い橙色。

果皮からも、果肉からも、
パイナップルのような香りが発せられるため、
パイナップルオレンジと名付けられました。

生食のほか、主にジュース用に加工されています。

フロリダやブラジル、南アフリカ共和国では、
バレンシアオレンジとともに需要のあるオレンジ。

いろいろな気候風土に対応できるため、
世界の多くの地域で栽培されています。

しかし日本では、
栽培に要する光熱費が膨大になるため、
経済栽培は難しいのだとか。

「パイナップルオレンジ」という表記はまぎらわしいので、
単に「オレンジ」で、店頭に並んでいることも考えられます。

バレンシアオレンジに比べると、
自己主張は控えめなパイナップルオレンジ。

もしも、オレンジから、
ふんわりとパイナップルの香りが漂ってきたならば、
パイナップルオレンジのことを、思い出してくださいね。


誕生果とくだもの言葉 出典:
  日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
  (参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)

    
■3月6日の誕生色 : 桜 色
■3月6日の誕生花 : デージー、他

レノンメロン

2009年03月05日 | 誕生果
きょう3月5日は 啓蟄 です。

二十四節気のひとつで、
大地が暖まって、冬の間、地中にいた虫が這い出てくる日
とされています。

きょうの東京地方は、
おだやかな気候になっています。

家の窓をぜんぶ開け放してみたら、
やわらかな風が吹き抜けていきました。

春だなぁ~♪

遠くから、ピーイピイと鳥の声が聞こえてきます。
かわいらしい澄んだ声。

ん~~、春だわぁ~♪


■3月5日の誕生果

   レノンメロン 
     包容力、臨機応変

 ・和名 : レノンメロン
 ・分類 : ウリ科、 キュウリ属
 ・原産地 : 日本


レノンメロン。
「レノン」は、ジョン・レノンに由来している、
というウワサのメロン。

赤肉ネット系のメロンです。

赤肉メロンのオレンジ色は、
ニンジンなどに含まれているカロテンと同じです。

赤肉メロンのほとんどは、
カロテンの独特な香りがあります。
このカロテン臭がニガテという方もいたりして……。

ところが、このレノンメロン。
皮ギリギリのところまで、赤い果肉がしっかりあるのに、
カロテン臭が、ないんです。

カロテンたっぷりなのに、カロテン臭がないメロン。
それが、レノンメロンなのですね。

表皮は、太くて、しっかり盛り上がったネット。
種子部は小さく、皮も薄いので、
その分、果肉の厚みが増しますね。

つまり、可食部が多いメロンなんです。

また、日持ちも良いので、贈答用にも最適です。

肝心なお味は、というと。
「これでもかっ!」というくらい甘~いメロン。
そして、とってもジューシー。

レノンメロンが市場に出回るようになってから、
まだ4~5年です。

こちらエリアでは、昨年、近所のスーパーで、
カットフルーツのコーナーに並んでいました。

もしかしたら、贈答品フルーツのコーナーに、
丸ごとあったかもしれませんが、
私は見ていないので何ともです…。(^^;

今年もまた、レノンメロンが店頭に並ぶようになったら、
丸ごとのジューシー・レノンに会ってみたいです♪


誕生果とくだもの言葉 出典:
  日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
  (参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)

    
■3月5日の誕生色 : チェリーレッド
■3月5日の誕生花 : ヤグルマギク、他

グレープフルーツ

2009年03月04日 | 誕生果
今朝は、わくわくして起きました!

昨夜からの雪。
どのくらい降ったのでしょう?

でもね、外を見る前に、
車の走る音が耳に届いてきました。

雨の日と同じ音。

支障がなくて、よかったけれど、
ちょっぴり残念な気分。

カーテンを開けてみると、
屋根には、うっすらと雪が!

こういう光景。
この冬最初で最後かも……。

何時間もしないうちに、
アハムービー のように消えていくのかな。


■3月4日の誕生果

   グレープフルーツ (grapefruit)
     謙遜、縁

 ・英名 : grapefruit
 ・和名 : グレープフルーツ
 ・分類 : ミカン科、 ミカン属、 常緑樹
 ・原産地 : 西インド諸島(バルバドス)


グレープフルーツ。
まるでジャンボサイズのブドウがなっているかのような形で、
木になる果実。

18世紀中頃、西インド諸島のバルバドスで発見されました。

母がブンタンで、父がオレンジという説と、
ブンタンの突然変異という説と、
2つの説があるようです。

日本へやってきたのは、昭和のはじめ頃。

当時は輸入規制などもあったためでしょう。
高級フルーツとして扱われていました。

食べ方も、半分にカットして、砂糖やブランデーをかけて、
スプーンですくっていただくのが主流でした。

1971年、輸入が自由化されてからは、
価格も手ごろで、気軽に楽しめるようになりました。

グレープフルーツが生育するには、
年間を通じて温暖な気候でなければなりません。
そのため、日本での栽培は難しいのです。

主な生産地は、
アメリカ、イスラエル、キューバ、中国、南アフリカ共和国、など。

私がよく行くスーパーでお馴染みなのは、
フロリダ産と南アフリカ共和国産ですね。

発見当初、この果実に付けられた名前は
「禁断の木の実」だったとか。

由来はよくわかりませんが、
きっと、美味しさに感動したのだと思います。

かつて禁断の木の実」と呼ばれていたグレープフルーツは、
現代もなお、素晴らしいさわやかさとジューシーさで、
世界中の人たちを魅了しているのですね。


誕生果とくだもの言葉 出典:
  日本果物商業協同組合連合会 「くだもの屋さん」
  (参考文献: 図説 世界のくだもの366日事典)

    
■3月4日の誕生色 : ポピーレッド
■3月4日の誕生花 : キイチゴ、他