アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

鴇 色

2008年03月03日 | 誕生色
きょう3月3日は、
上巳の節句 (じょうしのせっく)、もしくは、桃の節句 です。

もともとは、3月上旬の巳の日 のお節句だったのが、
3月3日に行われるようになったそうです。

旧暦の3月3日は、桃の花の季節であることから、
「桃の節句」とも呼ばれるのですね。

上巳の節句端午の節句 は、男女の区別なく、
お祝いされていたそうです。

それが、江戸時代に入り、
上巳の節句が一般的になるのと同時に、
雛人形のある上巳は女の子のお節句で、端午は男の子のお節句
と、男女別々にお祝いされるようになったみたいですね。

雛人形と一緒に飾るもののひとつに、ひし餅があります。
このひし餅の色ですが・・・

  桃色 = 桃の花
  白色 = 雪(の大地)
  緑色 = 植物の芽吹き

を表しているそうです。

桃の花は、単に綺麗な花というのではなく、
地中に根をはり、地上で花を咲かせるという、
生命力を表しているのですね。


歌「うれしいひな祭り」の、
歌詞が気になる方、音楽を聴きたい方は、
コチラ からどうぞ♪


■3月3日の誕生色 

   鴇色 (ときいろ)
     精神的恋愛、礼儀、あでやかさ、守られること

 守るよりも、守られたいタイプなのでしょうね。
 人の魅力を、積極的に認めるのかもしれません。
 礼儀正しく、あでやかな、キラリと光る美しさで、
 人を魅了しそうです。

 鴇色。
 国際保護鳥であり、日本の特別天然記念物でもある
 鴇の風切羽の色。

 貴重な鳥、鴇。
 しかし残念なことに、日本の鴇は、
 2003年に絶滅してしまいました。
 
 ものすごく貴重な鳥となったのは、わりと近年のこと。
 江戸時代までは、いたるところで見かけるような、
 ごくありふれた鳥だったそうです。

 ですから、鴇は、とても身近で、
 誰もがすぐにわかる鳥だったのでしょうね。

 鴇は、全体的に白い色をした鳥なのですが、
 顔と脚が赤く、風切羽が淡紅色(=鴇色)です。

 鴇は・・・
 「朱鷺」や「桃花鳥」とも書きます。

 桃花鳥と書く鴇。
 桃のお節句に、とてもよく似合うように思います。

■3月3日の誕生花 
花の名前 主な花言葉
レンゲソウ 心が和らぐ
クローブ 神聖
ハナモモ 恋のとりこ
モモ (ピンク) 気だてのよさ

ベビーピンク

2008年03月02日 | 誕生色
夜明け前、外はまだ暗い。
東南の空に、輝く月が見える。

もう一眠りして、ふと目覚めると、
月は、西側近くまで移動していた。

月は、半分よりも、ややスリム気味だけど、
白い光が放たれて、実際よりも少し大きく見える。

夜が明けて、太陽が空に輝き始めると、
風に乗って、どこからか花の香り…?

♪ど~こぉか~で は~るぅが~ うまれ~てる~~

そう、口ずさみたくなるような、ここ数日。
小さな春を、たくさん感じている。

「どこかで春が」の歌が、気になる方は、
コチラ から、どうぞ!

■3月2日の誕生色 

   ベビーピンク (baby pink)
     理想、家庭的温かさ、包容力

 家庭的な温かさの持ち主であり、また求めるのでしょうね。
 理想は高そうですが、あたたかく包容力もあるので、
 一緒にいても、くつろげそうな雰囲気かもしれません。

 ベビーピンク。
 淡くやわらかなピンク色。

 ベビーピンクという色名は、
 20世紀になってから定着したのだそうです。

 19世紀後半になってから、
 新しい合成化学染料が、次々と登場しました。

 そこで初めて、ベビーピンクという色も、
 商品として出回るようになったのだとか。

 ベビーピンク。。。ふわふわのピンク色。
 見ているだけで、温かく優しい気持ちになれそうな…。

 ベビーピンクという愛らしい名前が、
 この色を、一層引き立てているようにも感じられます。
 
■3月2日の誕生花 
花の名前 主な花言葉
ラナンキュラス 光輝を放つ
アイスランドポピー 慰め
ストック (赤) 永遠の美
ストック 不変の愛
ネモフィラ 可憐
タチツボスミレ つつましい幸福
アルメリア / ハマカンザシ 心づかい
オキザリス 輝く心

一斤染

2008年03月01日 | 誕生色
 
3月になりました。

3月の異称は、弥生。
その他に、花月、桃月、桜月、花見月など、
春を感じられる呼び名が多いですね。

異称のひとつに、夢見月 というのがあります。
気候が良くなってきて、昼間でもウトウトしてしまうから?

いえいえ、夢見草 (ゆめみぐさ)という植物があり、
そこから夢見月と呼ばれるようになったそうです。

夢見草って、どんな植物?
実は、誰もが知っている植物なのですね。

夢見草とは、桜のこと。

すべてが魅力的な、桜。
桜というだけで、夢見心地な気分になりそうです。


■3月1日の誕生色 

   一斤染 (いっこんぞめ)
     責任感、気配り、優しさ、活気

 責任感が強いのでしょうね。
 細かなことにも気づき、人に対する十分な気配りがあり、
 優しさにあふれ、周囲を活気づけることができそうです。

 一斤染。
 絹1疋(ぴき)を、紅花1斤(きん)で、染めた色のこと。

 1疋 = 2反(たん)
 1斤 = 約600グラム

 反物を、濃い紅色に染めるためには、
 紅花が20斤(約12キログラム)必要なのだそうです。
 
 それだけ多くの紅花を使うということは、
 それだけ高価になるということです。

 そのため、濃い紅色は、一般での使用が禁じられて、
 禁色(きんじき)となったのだとか。

 一方で、一斤染は、聴色(ゆるしいろ)とされ、
 誰でも使う色となったようです。

 ところが、この紅色は、非常に魅力的だったと見え、
 少しでも赤く染めようとする者が、後を絶たなかったのだとか。

 桜色より、やや濃いピンクの一斤染は、その昔、
 誰もが楽しめるお洒落な色だったのですね。

■3月1日の誕生花 
花の名前 主な花言葉
プリムラ・オブコニカ 少年時代の希望
カルダミネ 勝利
ヤグルマソウ 繊細
ラッパスイセン 心づかい
ジンチョウゲ 人工美
アンズ 乙女のはにかみ
エリカ 孤独
ゴギョウ / ハハコグサ あたたかい気持ち
ヒヤシンス (ピンク) 遊戯
ハクモクレン 慈悲心

2月の誕生色 索引

2008年03月01日 | 誕生色
色の名前をクリックするとその色のブログ記事が表示されます


アイビーグリーン

2008年02月29日 | 誕生色
 
きょう2月29日は、閏日 (うるうび)です。

4年に1度(ただし、400年に97日)の 閏年 には、
2月28日の翌日を 閏日 として、29日が入ります。

400年に97日というのは、
   1年の日数 = 365.2422日
だからなのですね。

そのズレを調整するために、西暦で
100で割り切れ、かつ、400で割りきれない 年には、
閏日を入れずに、1年365日の平年としているのだそうです。

ところで、この「閏」という文字。

中国では、閏月に、王様が門の外へ出てはいけないという
キマリがあったことから、この漢字ができたのだとか。


■2月29日の誕生色 

   アイビーグリーン (ivy green)
     道徳、知能、構想、正直

 高い道徳性の持ち主なのでしょうね。
 知的な上に正直なので、信頼も得られそうです。
 目的を成し遂げるための構想力も抜群なのでしょうね。

 アイビーグリーン。
 アイビー(木蔦)の緑色。

 この植物の緑が色名になったのは、19世紀終わりの頃。
 最初はフランス語だったらしい。

 それが、20世紀に入って間もない頃、
 英語でアイビーグリーンと呼ばれるようになったそうです。

 日本よりも北に位置するイギリス。
 冬も厳しく、緑色の植物も少なくなるのでしょう。

 そんな中、常緑植物は、とても貴重です。
 永遠不滅のシンボルのような存在として、
 神聖視されることもあるくらいです。

 アイビー自体は、神聖視されているわけではないようですが、
 冬でも緑を絶やさないので、とても身近で貴重な存在だとか。

 どのような季節が巡ってこようとも、
 緑を絶やさずに、常に、潤いを与えてくれるような。

 アイビーグリーンは、アイビーの花言葉の
 「永遠の愛」そのもののようですね。

■2月29日の誕生花 
花の名前 主な花言葉
アルメリア / ハマカンザシ 心づかい
ハナムギ 清らかな愛情
ヨモギ 決して離れない
アイスランドポピー 慰め
ワスレナグサ 私を忘れないで
スギ 雄大
サンシュユ 気丈な愛
ロベリア (白) 無邪気

オリーブグリーン

2008年02月28日 | 誕生色
今朝、ちょっとステキな夢を見ました。
それも、珍しく、ハッキリ覚えていて。。♪

おかげさまで・・・
きょう1日、とっても素敵な気分でした~☆


■2月28日の誕生色 

   オリーブグリーン (olive green)
     感性、堅実、優雅、交流

 感性が豊かなのでしょうね。
 堅実で、人との交流を大切にしそうです。
 とても優雅な雰囲気の持ち主のようですから、
 立ち居振る舞いもサマになるのでしょうね。

 オリーブグリーン。
 オリーブの色。

 オリーブ系の色には、たくさんの派生色名があります。
 そのうち、以下の色が、誕生色に登場しています。

  オリーブ色 (5月14日の誕生色)
  オリーブブラウン (5月18日の誕生色)
  オリーブドラブ (6月8日の誕生色)
  タウニーオリーブ (12月4日の誕生色)
  オリーブグリーン (2月28日の誕生色)

 ところで・・・
 オリーブという色は、どのようなオリーブの色なのでしょうか?

 実? 葉? それとも?

 このオリーブグリーンは、グリーンとつくくらいですもの。
 生の瑞々しい実のような気がします。

 人々の生活に密着し、愛されてきた、オリーブ。
 人々に多くの恵みをもたらす、オリーブ。

 そんなオリーブの、すべてのはじまりの色が、
 このオリーブグリーンなのかもしれません。

■2月28日の誕生花 
花の名前 主な花言葉
ユキワリソウ / ミスミソウ 忍耐
ゲッケイジュ 栄光
ムギワラギク 思い出
カルセオラリア 援助
シンビジウム (緑) 大志
フリージア 無邪気
ブルーレースフラワー 優雅なふるまい

柳 茶

2008年02月27日 | 誕生色
 
私の周囲でも、風邪ひきさんが増えてきました。
空気も乾いていて、ノドにはやさしくないかも?

こんな日は、熱い紅茶がいい♪

久しぶりに、マーマレードと一緒に
飲みたくなりました。

やや濃いめの紅茶に、甘酸っぱいマーマレード。
おいし。。☆

食べ物の好みって、生まれつきかもしれないわ…。


■2月27日の誕生色 

   柳茶 (やなぎちゃ)
     楽しい会話、大ざっぱ、解放、奔放

 お話上手なのでしょうね。
 周囲を楽しい雰囲気にできそうです。
 細かいことを気にせず、解放感にあふれた奔放な様には、
 親しみがわいてきますね。

 柳茶。
 やや渋い感じの緑色。

 柳は、古くから、多くの人に愛されてきた植物です。
 柳色は、春の色であり、また緑色の代表格でもあります。

 茶色という色のはじまりは、室町時代。
 お茶の葉や茎の煎汁で、染色するようになりました。
 そして江戸時代に、爆発的に流行しました。

 この柳茶は、柳色に、茶色がブレンドされた色なのでしょう。
 今日でも、和服の色などに、よく登場しています。

 どことなく安心感のある、この柳茶という色には、
 自然と、こちらから、近づきたくなるのかもしれませんね。

■2月27日の誕生花 
花の名前 主な花言葉
オオアマナ / オーニソガラム 純粋
クモマグサ 愛らしい告白
ワビスケ (ピンク) 簡素
シラー 辛抱強さ
マドンナリリー けがれのない心
クロッカス 青春の喜び
スミレ 真実の愛
ユキヤナギ 愛らしさ

裏葉色

2008年02月26日 | 誕生色
 
きょう2月26日は、
歌手の桑田佳祐さんのお誕生日ですね。
いつも、とてもエネルギッシュな方だと思います。

ウチの息子の携帯には、
ダウンロードした桑田さんの曲が入っているらしい。

夫も私も、積極的に桑田さんを聴く方ではないので、
ちょっとオモシロイな~、と感じています。

息子は、イヤホンを使うことが多いので、
実際には、どのような曲を聴いているものやら~~?


■2月26日の誕生色 

   裏葉色 (うらはいろ)
     円満、努力、正確、チャレンジャー

 とても円満なお人柄なのでしょうね。
 たゆまぬ努力を続けて、物事を正確に成し遂げる
 ことができそうです。
 新たなことにも、ひるむことなく、
 どんどんチャレンジできるのでしょうね。

 裏葉色。
 植物の葉の裏面の色。

 植物の葉には、たいてい、表と裏があります。
 表側は、太陽の方を向き、人の目にも、よく見えます。
 裏側は、表側よりも、やや薄い緑色のことが多いです。

 英語で、植物の葉から名付けられた色名には、
 たいてい「葉の表側の色のこと」という説明があるそうです。

 しかし、「葉の裏側の色のこと」という説明のある色名は、
 英語には、ないのかもしれません。

 ところが、日本語の色名には、植物の葉の裏側の色から
 名付けられたものがあるのです。

 裏柳 (うらやなぎ)という色名があります。
 染色では、裏葉柳 とも呼ばれているそうです。

 裏葉色 と呼ぶよりも、具体的ですね。

 人々の生活の中で、葉の裏までがよく見える植物というと、
 風に吹かれて揺れる、柳の葉だったのでしょう。

 ごく自然に、葉の表も裏も見える柳。

 やさしく揺れる柳葉の、その裏の、やさしい色。
 そして、その色に気付き、その色を愛でてきた人々。

 裏葉色は、そんな何気ないような、
 やさしい気持ちの色なのかもしれません。

■2月26日の誕生花 
花の名前 主な花言葉
フクジュソウ 永久の幸福
アドニス 追憶
スノードロップ 希望
ローダンセ 温厚
ミモザ 感じやすい心
アズマイチゲ 温和
ストック 不変の愛
リムナンデス 愉快な気分

ミストホワイト

2008年02月25日 | 誕生色
ミストホワイトという言葉から、

真っ先に私が連想したものは、

たくさんの白いカスミソウ。


■2月25日の誕生色 

   ミストホワイト (mist white)
     目的、感銘、名誉、努力家

 目的を達成するためには、根気よく努力するのでしょうね。
 そのような姿は、見る人に感銘を与えそうです。
 努力が報われて、良い評価を得られることが、
 最大の名誉であり、大きなやり甲斐になるのかもしれません。

 ミストホワイト。
 靄(もや)がかかったような、白っぽい色。

 空気中に、水蒸気の膜ができると、
 周辺の景色が、ぼんやりとして見えます。

 英語で一番濃いのは、霧(きり)の fog です。
 濃い霧の中では、目の前にあるものすら、
 見えないくらい、視界は妨げられます。

 英語で一番薄いのは、霞(かすみ)の haze です。
 水蒸気がふわふわしている様も、見えますね。

 そして、英語で中間に位置するのが、靄(もや)の mist です。

 日本の気象観測では、水平視程が、
 1キロメートル以上の場合を、靄と言うのだそうです。

 水平視程が1キロメートルに満たない場合は、
 霧になるわけですね。

 日本の場合、英語圏とは、定義が異なるかも?
 実は、「霞」は、気象用語ではないそうです。

 文学的には・・・
 春は「霞」で、秋は「霧」と言うのだとか…?

 靄という言葉は、「モヤッとする」というように、
 何やらスッキリしない場合に用いられるので、
 雰囲気は、わかるように思います。

 ミストホワイトの場合。
 ホワイトに、靄がかかったような色になるわけですが…。

 真っ白ではなく、何らかの色みを、ほんの少し帯びた、
 ちょっと神秘的な色。

 それが、ミストホワイトなのかもしれませんね。


■2月25日の誕生花 
花の名前 主な花言葉
ジャコウバラ 機知に富む美しさ
ベニベンケイ / カランコエ あなたを守る
ラナンキュラス 光輝を放つ
コブシ 友情
ユッカ 勇壮
カンヒザクラ あでやか
クモマグサ 愛らしい告白
ハナカイドウ 美人の眠り

リードグリーン

2008年02月24日 | 誕生色
出会いと、別れ。

いつでも起こりうることですが、
ことに年度が替わる頃は、多くなるように感じます。

ブログでも・・・
閉鎖のため、リンクを外したサイトがあり、
新たにリンクしたサイトがあり。

春は、強い風が吹くことも、よくあります。

人の動きが激しくなり、空気も動いて、
余計に、風が強くなるような気もしてきたり……。


■2月24日の誕生色 

   リードグリーン (reed green)
     バランス、分別、不撓不屈、しっかり者

 多方面において、バランス感覚が良いのでしょうね。
 分別のある、しっかりしたお人柄は、信頼できます。
 不屈の精神で、頑張り抜くこともできそうですね。

 リードグリーン。
 葦のやわらかい感じの緑色。

 葦は、水辺に自生するイネ科の多年草。
 世界で最も分布の広い植物のひとつです。

 秋には、ススキに似た花穂が出てきます。
 そうなると、周辺の風景も、かなり変わりますね。

 また、reed には、楽器のリードという意味もあります。

 昔は、小学校の各教室にあったような…。
 足踏みペダルで「ふいご」を動かして、
 空気を送り込む、リード・オルガンが。

 葦は、茎の中が空洞になっています。
 なので、中に空気の通り道があるようなものを、
 英語ではリードと呼んでいるのでしょうね。

 リードという言葉から、思い浮かんでくるのは、
 「のだめカンタービレ」の一場面。

 オーボエ奏者の黒木くんが、コンクール会場の控え室で、
 リードを水に浸けすぎてしまう…。

 ちょっと残念な展開ではありましたが、
 さわやかなリードグリーンの風が吹き抜けるような
 青春のワンシーンだったようにも、思えてきます。

■2月24日の誕生花 
花の名前 主な花言葉
ツルニチニチソウ 優しい思い出
アマリリス 誇り
クロッカス 青春の喜び
バイモ 人を喜ばせる
サクラソウ 初恋
オウレン 変身
シナワスレナグサ 真実の愛
アイスランドポピー 慰め