写真は、Stollen (シュトレン)と呼ばれ、
ドイツでクリスマスの朝に食べられるパンです。
あれれ?
シュトレンだったら、
表面に、粉砂糖やシュガーアイシングがついているハズ?
そうですね。
たぶん、ちょっとケーキっぽいシュトレンのほうが、
私も含めて、おなじみだと思います。
このシュトレンンは、天然酵母のパン屋さんが、
バイエルン地方の家庭製酵母の味を生かして作ったもの。
全粒粉100パーセントなので、最初から茶色です。
その生地にドライフルーツやナッツが混ぜ込まれて、
焼き上げられます。
焼成したシュトレンは、ひとつずつ、
上質のラム酒に浸された布で包まれます。
味と香りが落ち着くまで、
布に包まれたまま、しばらく静かに寝かされます。
このようなシュトレンは、今でも、
ドイツの昔風の食文化を守る家庭や、
フランスのアルザス地方などで、食べられているそうです。
素材の甘みだけで、素朴な味わいのシュトレン。
(ラム酒が利いています。)
日本のお雑煮のように、
各家庭それぞれの味がするパンなのかもしれません。