アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

スイカ

2010年08月25日 | ことば
夏のくだものといえば、やっぱりスイカ!
冷えたスイカは、たまらなくおいしいです♪

このスイカ。
漢字では「西瓜」と書きますね。

なぜ「西」の瓜?

一般的に「西」といえば西洋。
つまりヨーロッパやアメリカを指すことが多いです。

では、スイカの「西」は?

日本へは、16~17世紀に中国から伝わりました。
中国は日本の西側ですね。

ここで早まってはイケマセン。

さらにさかのぼると、
アフリカ南西部の砂漠地帯に、スイカの野生種があるのだそうです。
そして、アフリカ北部で栽培されるようになったらしい。

約4000年前のエジプトの壁画に、
スイカの栽培の様子が残されているのだとか。

人の手によって栽培されたスイカは、
アフリカからインドへ、そしてシルクロードを通って中国へと
伝わったとみられています。

地中海沿岸やアメリカにも伝わっていきました。

明治時代、アメリカから日本へやってきたスイカの品種が、
日本のスイカ栽培に大きな影響を与えたようです。

日本では、大正から昭和初期にかけて、
アメリカの流れをくむスイカを中心に品種が整えられ、
現在に至っているのだそうです。


暑い夏に食べるスイカ。
のどの乾きを潤してくれる、うれしい果物です。

スイカに塩をふって食べるというのは、
味もですが、塩分補給もできるからなのでしょうね。


スイカが「西瓜」という文字で書かれていると、
「なんで西?」と、ちょっとギモンに思ったりします。

もしも、水分たっぷりで甘いスイカが「水菓」だったなら、
はるかアフリカまでは、たどり着けないかもしれません。