アンダンテ ~私の歩幅で~

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なぜ1月は「正月」?

2012年01月02日 | 漢字
1月のことを正月(しょうがつ)と呼ぶのは、なぜでしょう?

どうやら中国から入ってきて、定着したようです。
秦の始皇帝の誕生日が1月で「政月(セイグァツ)」と呼ばれており、
それが変化して「正月」と書かれるようになったらしい。

単純に書き方が変化したわけではなく、
意味を保ったまま、文字が変化したようです。

「正」という字は、「一」と「止」から成り立っています。

まず「一」ですが、これは「ひとつ」ではなく、
「□(くにがまえ)」が潰れた形なのだそう。
「□」は囲まれた土地、つまり国を意味します。

次に「止」ですが、これはストップではなく、
進むことを意味しているんです。

囲まれた土地に向かって進んでいく、
すなわち征服すること。

「政」も、もともとは征服するという意味なので、
「政月」と「正月」は、同じことを表しているのです。

初めて中国を統一して皇帝になった人物の誕生月が、
日本では一年のはじまりの月の名前として
今日まで受け継がれているのですね。