アンダンテ ~私の歩幅で~

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「眠」

2011年04月04日 | 漢字
春のお彼岸が過ぎて、
夜よりも、昼の時間が長くなりました。

東京の、本日の日の出は、5時24分。
空が明るくなってから、もう一眠りできそうです。

「眠」という字は、「目」と「民」から成り立っています。

この字からは、「春眠暁を覚えず」のような
“平和の図”を想像したくなるのですが・・・

その昔。
「民」とは、封建社会の中で、奴隷のように使われる人々でした。

当時の奴隷は、逃げ出さないようにと、足を鎖でつながれたうえ、
目をつぶされることも、少なくなかったようです。

その後も「民」は、働くだけの存在だったため、
物事を知ったり、考えたりする必要がないとされてきました。

「民」が盲目であることから、
また、目を閉じると、あたりが暗く感じられることから、
「眼」という文字は、「ねむる」という意味をもつようになったのです。

江戸時代は、庶民文化が発達していたものの、まだまだ封建社会。

安心してぐっすり眠れることは、ごく当たり前のように思えますが、
実は、わりと新しい恵まれた環境なのですね。

■4月4日の誕生花 カスミソウ、他
誕生色ディープオーキッドピンク
誕生果グルグル
誕生石クリソコーラ
ハーブ山 葵


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2 コメント

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麻由子から (→奈々さんへ)
2011-04-08 01:09:12
奈々さん へ

いつもありがとうございます♪

そうなんです。この漢字の由来には、私もびっくりしました。
そして、婚約指輪や結婚指輪って、そうだったのですね!
知りませんでした。
心の豊かさは、ほんとうにそうですね。
指輪も「眠」という漢字も“しあわせ”に感じられる
現代に生きられることを、もっと感謝すべきかもしれません。
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いつも読ませていただいています♪ (奈々)
2011-04-04 20:28:11
麻由子さん、お久しぶりです。
漢字シリーズとても楽しみです♪
ところで、この漢字の由来びっくりですね。
私は、婚約指輪や結婚指輪の起源に似てるなぁと思いました。
あの指輪は元々、無理やり連れてきた結婚相手の女性が逃げ出さないように、鎖で繋いでいた一部を指輪にしたと読んだ事があるものですから。
今では、それを当たり前のように喜べる、指輪も「眠」という漢字も、心の豊かさみたいなものを感じますね。

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