アンダンテ ~私の歩幅で~

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ボーナイト

2009年08月23日 | 誕生石
音楽家の名前がつけられた石があるのです。

その名は「モーツァルト石」。

モーツァルト没後200年の1991年。
発見された石に名付けられたのだそうです。
作曲家の名前が鉱物名になったのは、はじめてだとか。

モーツァルト石という名前になったのも、
発見された年が、モーツァルト没後200年であったことが、
大きな理由なのだそうです。

世界で最初の発見は、イタリアでした。

そして、世界で2例目となるモーツァルト石は、
ナント日本で発見されています。

愛媛大学理学部の皆川鉄雄助教授が、
愛媛県大洲市で発見したのだそうです。

色は、褐色。

  思わず、バーバラ・クラフトが描いた
  赤い上着(?)を身につけたモーツァルトの肖像画
  を思い浮かべてしまった私です。


たくさんの素晴らしい曲を作ったモーツァルト。
その一つに、オペラ『魔笛』があります。

『魔笛』の重要な登場人物に、「ザラストロ」がいます。
最初は悪魔と思われていたのが、実は僧侶だった……。

このザラストロのモデルはオーストリアの地質学者である、
ともいわれています。

この地質学者。
名前は Ignaz von Born (ボルン)。

ボルンは、
オペラの登場人物のモデルになった(らしい)だけでなく、
鉱物にも、その名を残しています。


その鉱物とは・・・


■8月23日の誕生石

   ボーナイト (bornite)
     意欲的

 ・英 名bornite
 ・和 名班銅鉱(はんどうこう)
 ・モース硬度
 ・産 地アメリカ合衆国、アフリカなど

ボーナイト。
酸化すると色が変わる鉱物。

産出された直後は、銅赤色。
空気に触れるに従って、紫がかったさまざまな色へと
化学物質が変化していきます。

不透明な石で、金属光沢があります。

オーストリアの地質学者であるボルン氏にちなんで、
ボーナイトと名付けられました。
(発音によって「ブルナイト」とも呼ばれています。)

紫外線などの影響で、色が退化する鉱物はありますが、
空気に触れて色が変化する鉱物というのは、
珍しいように思います。

生まれた途端に肺呼吸を始める人間の赤ちゃんみたいに、
空気に触れた瞬間から、空気と融合していく石は、
新しい環境での適応能力に優れているのかもしれません。


★パワーストーン効果★
生産、行動、前進、進歩を意味する鉱物とされています。
特に精神的な向上に効果がありそうです。
前向きになろうとする時の“お守り”にピッタリかも。


主な参考文献
 ・八川シズエ 著 『パワーストーン百科全書』
(中央アート出版社・2007年)
 ・辰尾良二 著 『宝石・鉱物おもしろガイド』
(築地書館・2008年)
 ・ギャリー・ホール 著 『宝石の写真図鑑』
(日本ヴォーグ社・2007年)


    
■8月23日の誕生花 : ワレモコウ、他
■8月23日の誕生色 : ディープサンフラワー
■8月23日の誕生果 : ルビーオクヤマ


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