アンダンテ ~私の歩幅で~

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憧れのレッスン

2007年05月13日 | ピアノ全般
この指がもっと自由に動いたらなら・・。
この手がもっと開いたなら・・。

ピアノを練習している人ならば、
誰でも、そう思うことはあると思います。

以前の自分と比べると、確かに上達はしているのですが、
もっともっと、と、つい欲が出ますよね。

短期間で、自分の手指を理想に近づけて改造できたなら、
どんなにいいでしょう!

普通に考えると、
長い時間をかけて、
たくさんの練習を積んで
ほんの少しずつ理想に近づけていくのでしょうね。

ところがです。
とっても羨ましいレッスンがあるのです。

「アルペッジョじゃない」でも記述した
『ブラームス回想録集 第1巻』という本の中に、
ピアノ教師としてのブラームス
について書かれた文章があります。

実は、「アルペッジョじゃない」というセリフも、
この章に書かれていました。

クララ・シューマンの薦めで、
ブラームスのレッスンを受けることになった
女流ピアニストの文章です。

手首を楽にする方法たるや類のないもので、
これまで見たことも聞いたこともなかった。
ところが私の手首は、ほとんど苦労しないまま、
二週間ですっかりほぐれていたのである。
ある日、指の付け根の固い出っぱりが、
大方消え失せているのを意気揚々と見せて
「先生のおかげです!」と言ったら、大笑いしていた。
信じられないことだが、レッスンが始まってほんの数週間で、
私の両手の様子は完全に変わってしまったのだ。


何とも羨ましいお話ですよね。

この文章を読んでいて・・・
スーパーピアノレッスンのような雰囲気を
思い浮かべてしまいました。


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2 コメント

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こんばんは (aoinoue)
2007-05-14 23:29:58
僕が先生から言われたことで印象的というかイメージ変わったのは、「全部の指に顔があるつもりで」ということばでした。
確かに全部の指に顔があるつもりで弾くと、すべての指をおろそかにしないように、気を付けて弾くようになりました。
特に左4,5指など。
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麻由子から (→aoinoueさんへ)
2007-05-15 12:31:51
aoinoueさん、こんにちは♪

>「全部の指に顔があるつもりで」

素晴らしい言葉ですね!
すべての指をおろそかにしないように、
また、指先まで神経が行き渡るように、
まず気持ちを指先に伝えて・・・ですね。

私など、人差し指や中指は、適度に独立しているため、
かえっておろそかになっていることがあります。(汗)
薬指や小指は、思うように動かないので気をつけるのに…。(苦笑)

>「全部の指に顔があるつもりで」

ピアノの練習をする度に、思い出したい言葉です。
素敵な言葉を、どうもありがとうございます♪
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