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考えていない 「考える人」

2020-06-05 06:54:46 | 日記
世の中には、間違った思い込みをしてしまうことが多々ある。
中学校の美術だかで出てきた、あのフランスのオーギュスト・ロダンの彫刻の世界的名作「考える人」だ。
あの「考える人」は、何かを考えているわけではないのだそうだ。

◆ロダンの「考える人」は、実は考えてはいない
 あの彫刻像は、何かを考えているのではなく、もともとは「地獄の門」という大作の一部だったようだ。
 そして、あの像は地獄の入り口に落ちていく罪人を見下ろしているのだという。
 したがって、タイトルも地獄の門~詩人~考える人と変遷していった。
 さらに言えば、そのタイトルはロダンではなく、鋳造家のリュディエという人物がつけたそうだ。
 まあ、そんなことを考えなければ、たしかに思慮にふけってているようにも見えるから、それでいいのかもしれませんがね。

 もう一つ、日本にも間違いやすい思い込みがある。
 それは、「灯台下暗し(もとくらし)」という言葉だ。
 意味合いとしては、身近な事情はかえってわかりずらいということだが、港や岬にある船舶の航路標識のことではない。
 航路標識ならば、足下を照らす必要はまったくないからだ。
 これは、もともと昔の照明器具である燭台のことらしい。
 燭台は皿状であるから、当然に足下は暗いわけだ。
 したがって、もとくらしも、元暗しではなく、下暗しが正しいわけだ。
 間違った思い込みは恥ずかしいので、ひとつずつ正していきたいですね。