困難な場面に遭遇している時、真剣な助言は有難いものだ。
だがそんな助言の多くは、こういうものらしい。
古代ギリシャ(アテナイ)の詩人・政治家アイスキュロスだ。
◆当事者でない人の忠告はもっともなことかもしれないが役に立たない
「手軽なことだ。災難を身に受けていない者が、ひどい目にあっている者らに、あれこれと忠告するのは。」
・きちんと話し合って、それでもだめならば離婚したほうがいいよ。
・辞めて、別の仕事を探した方がいいんじゃないかな。
・学校は、ちゃんと行かなくちゃだめだよ。
・愚痴を言っていても始まらない、ちゃんとやらないと・・
・もっと工夫したり、努力が必要だと思うよ。
たしかに善意の人からの真摯なアドバイスかもしれない。
そしてそのアドバイスは、理路整然としていて、反論が難しいものです。
だがそれは、交通事故に遭ってケガをしている人に対し、
ちゃんと治療したほうがいいですよ、と言って立ち去るのに似ている。
正しいかもしれないが、まったく役に立たないアドバイスだ。
→ああ、そういう人っていますよね。親切ごかしに一般論を述べて去っていく人。
当事者に寄り添っていないアドバイスは、何の役にも立ちませんよね。