田中猪夫氏なる方の、仕事論を聞いた。
良くは知らない方なのだが、一定の共感は得られた。
それは実際に役に立ちそうな、こんな論だ。
◆効率的とはこういうこと
良く知られていることなのだが、働きアリのコロニーでは全員が忙しく働いているわけではなく、
30%ほどの働きアリは仕事らしい仕事をせずにフラフラしている。
またダーウィンの「進化論」では、環境の変化に対応できない種は滅びると言われている。
氏はこれらも踏まえて、人間社会の組織も、仕事をしっかりとこなす個体だけではなく、
常に余力を持つ個体が必要だと説く。
だが人間社会では、遊んでいれば彼自身が淘汰されてしまう。
そこで必要となるのが、やるべき仕事は効率的に処理して、余力を持つことだそう。
そうすることで、環境の小さな変化にも気づき、やがて訪れるだろう大きな変化にも対応できるのだ。
伝統的な仕事の効率化には下記がある。
・優先順位をつける
・権限を委譲する
・習慣的行動の見直し
・自動化や効率化
・断る勇気を持つ
・休息
・仕事の放棄
だがこれらでは、「劇的」に減らすことはできないそうだ。
氏の説く思考法は3つ、「引いて(俯瞰して)考える」・「既存の知恵を組み合わせる」・「試す」だ。
引いて考えることにより、冷静に最適解が発見でき、既存の知識を組み合わせることで、新たな知見が得られる。
そして試す(失敗する)ことにより、不適切な方針があぶりだされるのだ。
→すぐにうまく進めるのはなかなか難しそうですが、まあ覚えておきましょうか。