先般四国のお遍路をした時に、先達さんから教わったことだ。
88か寺の中には、山中にあるものもある。
長い坂道や、3百数十段の階段もある、しかもその一段が30~40cmもあるのだ。
疲れ果てて上を見れば、まだまだ階段は続く。
そんな時のアドバイスは、「な~に、一段ずつ登ればなんということもありませんよ」だ。
おお、そのアドバイスは以前にも聞いたはずだ。
◆マーティン・ルーサー・キング牧師もこう言う
黒人の公民権回復に生涯を捧げ、39歳の若さで銃弾に倒れたあのキング牧師だ。
「長い階段を登るとき、その階段の全てが見えてなくても良いのです。
大事なのは、目の前にある一段を登ることです。」
彼は、困難に立ち向かう時の心構えや勇気と行動力を教えてくれる。
誰しも成し遂げたいことはある、だがそれが大きなことであるほど進路に不安もあるはずだ。
そういう時は、目の前のできることからやれば良いようだ。
それはあたかも、未来の花を咲かせるための種まきのようなものかもしれない。
そしてどんなことでも、踏み出す一歩がそのスタートのようだ。