本業はイラストレーター兼文筆家の田中ひろみさんが、独学で学んだ禅語を解説してくれた。
修行経験などはない凡夫にとって分かりやすいものだった。
◆八風吹不動天辺月(はっぷうふけどもどうせずてんぺんのつき)
日々の生活である身の回りには、悲風や大嵐が吹き荒れることがある。
自然界・人間界を問わず不幸をもたらす風が来ることもある。
しかし、天にある月は変わらずにそこに存在している。
「八風」とは、欲に捉われたり、褒められたり、けなされたり、享楽を求めたり等の、
総じて人生の苦難にさらされることをいうようだ。
人生にはそういったいろいろな風が吹いている。
心が動揺したり、周囲の他人を気にしすぎているのかもしれない。
だが天にある月は、どんなに風が吹こうとも動きはしない。
月のように微動だにしない心を持って、人からどう思われようと、
どんな出来事があっても冷静に受け止めるべきだそう。
→必要以上に恐れず、流れに身をまかせるのも禅ということなんでしょうね。