輪葉葉は抽選漏れ

輪葉葉（「わっはっは」と呼ぶそうな）とは、招き猫を販売している所だ。
場所は大分県玖珠郡九重町。四季彩ロードの終点にあたるＴ字路の左手前の角だ。

私が輪葉葉を知ったのは、はたまたま泊まった宿のフロントに置いてあり、輪葉葉の説明を見かけたのだ。
相当な人気らしく遠くからもたくさん来られるそうだ。
縁起がいいとの評判もあるらしく、宝くじが当たったとかもろもろあるそうだ。

早速、宿に泊まった翌日に向かったが、夏休みとの事でお休み。
居合わせたご夫婦に聞くと、先程大阪からわざわざ夏休みを利用して輪葉葉に来られた方が、店がお休みでたいそうガッカリされて帰られたそうだ。

次に来たのは、８月３１日。
ホームページで定休日を確認してきたのに「臨時休業」との事。なんじゃそりゃ！

そして今回。
天気予報は数日前から雨。諦めていたのに７時前に起きた時には曇りで雨は降っていなかった。
「これは行くしかいない！」とばたばた用意してバイクで出かけた。
出かける少し前から弱い雨が降り出したが、大降りにはならないと決め込んで出発。
しかし、雨は強弱を繰り返し、時には土砂降りで容赦ない。
到着する頃には、カッパの中まで浸み込んで冷たい。

予定より少し早く到着し、早速抽選用紙をもらい「名前と住所」を書いて抽選箱へ。
言い忘れたが、ここの招き猫は１日に販売される５１体を朝十時の抽選で買う権利を与えられる。窯だし日というのもあって、その日は倍以上の招き猫が販売されるそうだ。ただし、抽選。

１０時になり、抽選の開始。
強くなった雨が傘をたたき、当選者を読み上げる声がかき消されそうになるのをしっかりと聞く。

しかし、呼ばれなかった。。。残念！

すぐに帰路へと向かった。

雨は相変わらず降り続く。
下着まで浸み込む雨、山中の冷たい空気、腹減った、トイレに行きたい。
つらいだけの山道だったが、山を降りたら暖かい空気があった。
筑後川沿いを走っていたら雨は止み、青空も見えてきた。
澄んだ空気の中に背振が見えた。