雲竜渓谷は、女峰山に降った雨が滝から沢となって流れ出たものです。
雲竜渓谷は、Y字峡で二手に分かれています。
左奥は七滝沢に続いています。
そして手前の細い峡谷がアカナ沢です。
アカナ沢は女峰山と赤薙山の間に何段もの滝が連なっています。
この峡谷を上から眺めていると、時々ど〜んガラガラドーンという崩落の響きが谷に響いてきます。
アカナ沢の上で石を落としている猿を見ました。
その猿君をご紹介しましょう。
このアカナ沢から大鹿落としを抜けて一里ヶ曽根に登るルートがあります。
これらの滝をいくつも遡上していきます。
峡谷すぎる狭さですね。
ここへ行った方々は、みな「生きててよかった!」と言うような感想を述べています。
雲竜渓谷から七滝そして前女峰山へ、または黒岩へも登った方がいらっしゃるようです。
私には、その技術も体力もありませんが、アカナ沢の上から石を落としている猿をみていると、猿に命をゆだねるような冒険をしたいとは思いません。
さて、これがアカナ沢の上、つまり雲竜渓谷の左岸から見た前女峰山です。
そして雲竜渓谷の右岸の黒岩から見た前女峰山です。
それでは雲竜渓谷に行ってみましょう。
この堰の上流が雲竜渓谷です。
ここが入り口です。
冬季になると滝が凍り始めます。
ここから先は、1月になると全面凍結の世界になります。
友知らずから奥に進みます。
今年は暖かかったので、氷が不十分でした。
奥に進むと落差160mの雲竜瀑があります。
滝壺が完全には凍結しませんでした。
これは昨年11月に雲竜渓谷の上に登って撮影したものです。
そして、これは今年の夏の画像です。

霧の中でしたが、わずかに風が霧を運んでくれて撮影できました。
この雲竜渓谷の絶景を見渡すことができるのが黒岩です。
黒岩いいとこですよ。
最後に位置関係を示しました。
このブログは、「女峰山の魅力的な黒岩・ちょっと怖い黒岩ルート」「日光にある日本最大の日向防砂ダムとは」「霧の黒岩・女峰山の手前まで」「初めての黒岩「yoyo解説編」と一緒にまとまったシリーズとなっています。