村爺のなんでもいいべ

南相馬市の馬事公苑を中心に活動しているディスクゴルフの話題や南相馬の出来事や思いついたことを書いていきます。

追悼詩

2014年03月12日 20時14分26秒 | 震災・放射能

東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から3年を迎えた11日

県主催の東日本大震災追悼復興祈念式が福島市の県文化センターで行われた。

その中で高校生がつづった追悼詩を通して、大切な古里を再生し、未来へと受け継ぐ決意を共有しました。

追悼詩は、雅楽師・東儀秀樹さんが演奏する中、郡山市出身の女優・芦名星さんが被災者に寄り添うように読み上げたようです。

 

東日本大震災追悼復興祈念式追悼詩

2011年3月11日

この日のことを わたしたちは 忘れることはできません。

あの日から

あの東日本大震災から

三年の月日が流れました。

しかし、わたしたちは、決して忘れません。

あの日、奪われた、たくさんの尊い生命のことを。

あの日、失った、ふるさとの、懐かしい父母の匂いを。

あの日、ふるさとに置き去りにした、無数の思い出の手触りを。

あの日、捨てざるを得なかった、平穏な日常の、そのかけがえのない日々のことを。

あの日々は、もう戻らないのでしょうか。

教えてください。

いつ、わたしたちのふるさとは、ふたたび蘇るのですか。

いつ、わたしたちはふるさとに、ふたたび戻れるのですか。

「たとえば」 

磐城桜が丘高校一年 桑原 真子さん

たとえば授業中とか

入浴中とか

ベットの中で

何の前触れもなく

唐突に思うことがある

「帰りたい」って

何ということのない

日常だったけれども

それでも 楽しい毎日だった

でも 今は

帰れないことに 一抹の寂しさを 感じている

これからできることは

いつまでも ふるさとを思い続けること

ただ それだけ

「あの日」

会津学鳳高校 二年 小野木 択真君

あの日 友をなくした人もいる

あの日 家族をなくした人もいる

あの日 夢をなくした人もいる

何もかもが 変わってしまった

でも それでも 人は前に進んでいく

復興に向かって がんばり 続ける

でも それでも 人はあきらめない

希望に向かって がんばり 続ける

今という時を 作るため

未来に向けて わたしたちは 歩き始めています

悲しみは まだ 消えないけれども

苦しみは まだ 多いけれども

いまだに

ふるさとを離れて避難を余儀なくされている人は大勢いて

その悲しみも その苦しみも その切なさも

両手に抱えきれないほど いっぱいです

でも

わたしたちは 受け継ぐのです

ふるさとの無数の思い出や その土地の歴史

そして 亡くなられた方々の魂のすべてを

わたしたちは 受け継ぐのです

ふくしまと呼ぶ わたしたちのふるさとの

例えば 優しい母の手の 温かなぬくもりを 思い出しながら

「受け継ぐ」

 湯本高校 二年 村上 愛美さん

なかったことにはできない

見なかったことにもできない

知らなかったことにもできない

悲しみを わたしたちは

少しずつ 分け合い

悲しみに

少しずつ 向き合い

わたしたちは 受け継ぐ

失ったものたちは もう元には戻らないけれども

いつまでもあなたたちを心に思い

いつまでもふるさとを愛する

わたしたちは 決してあなたたちを忘れないから

 

震災から3年にわたり様々な困難と向き合ってきた福島県民の皆さんを誇りに思います。

それぞれの地域で困難さや復興度も違うでしょうが、

みんなの力でいつかきっと震災前以上の福島を取り戻せるはずです。

未来に向かって歩みを進め続けなければなりませんね。