毎週土曜日は闘病中の妻に会いに行く日。
それが南相馬市から福島市に変わった。
昨年12月に福島医大から南相馬市立病院に転院し退院へ向けてリハビリを頑張っていた。
1月中には退院して自宅へ戻れると思っていたのに。
今年に入り娘たちと面会に行くといつもより元気が無い。
いつもベットから起き上がって元気にリハビリの話をしていたのに、
娘たちと話をして疲れてしまったのかと思っていたが・・・・。
主治医から呼び出しを受け説明を受けて愕然としてしまった。
再発。
奇石的に薬が効いて完治に向かっていたと思っていたがそうではなかったらしい。
このまま治療を続けていても効果が無いので別の治療に切り替えるか?
治療をやめて緩和処置に切り替えるか?
治療をやめると残りの時間が短くなってしまう。
もう治らない病気かもしれない、
それでも少しでも望みをかけて別の治療を試してみることにした。
妻も頑張ると言ってくれた。
治療は南相馬市立病院ではできないので福島医大に再び転院。
福島医大から南相馬市立病院へは自家用車で向かったが、
今回は介護タクシーを依頼してリクライニング車いすで移動。
再び昨年3ヶ月過ごした福島医大に帰ってきた。
なぜか福島医大だと安心感が違う。
わずか1ヵ月で戻ってきた妻を気遣う看護師の皆さん。
たくさんの看護師さんに「一緒に頑張りましょうね」と励まされている。
昨年転院前に連日ナースステーションで皆さんと過ごしていたので人気者になっていたらしい。
担当医の病状説明と今後の治療方針の説明があった。
説明は明るい話はなく望みを絶たれてしまうような話ばかり。
それでも家族と本人の意見を確認して最善を尽くしますと言ってくれた。
妻の残された時間はもう短いかもしれない。
それでも少しでも残された望みにかけてみたい。
今度は毎週土曜日と言わずに会える時には会いに行こうと思う。