木曜日の出張帰りに時間があったので「吾妻の雪うさぎ」が見られるか信夫山の展望台に行ってみました。
前日の嵐とは打って変わって最高の天気だったんですが、山頂付近を雲が覆っていて吾妻小富士は見ることができませんでした。次第に雲が切れてきて青空が広がってきたので、吾妻小富士が顔を出すかと期待して読書をしながらぎりぎりまで待ったが残念!!
4月初めの雪うさぎはもう姿がくっきりと出ているようです。例年より雪解けが早いようですね。ちょうどテレビのニュースでやっていましたが、雪うさぎが早く姿を見せる年は、梅雨が早く夏の暑さが厳しくなるそうです。今年も暑い夏になるんですかね。
種まきうさぎとも言われていてこの姿をみて稲の種まき時期の目安になっていたんですね。それにしてもちょっと早いような気がしますが今年の天候は大丈夫だろうか!!
吾妻山の種まきうさぎにまつわる伝説もあるようです。
昔、田沢村(現在の福島市蓬莱町田沢)の兎田(うさぎでん)に身なし子がいたど、山の奥さ小さな田畑を作って暮らしていた。ある日、山で親子の兎を拾って可愛がっていた。このころ、このあたりでは、日照りが続いて田植えができないひどい不作の年だった。村人は田沢の貝沼(皆沼)は、西山の雷沼(東屋沼)の底とつながっていて、吾妻権現がまつられていたので、ここで雨乞いしたが、さっぱりききめがなかった。そこで村人は山伏の先達(あんない)で大勢雨笠、蓑着て吾妻山さ登って雷沼に「雨たもんたれ龍王やーい」といったが、一粒の雨も降らなかった。
身なし子も裏山さ登って拝んでいると、二羽のトンビが天高く飛んでいた。「トンビ ぴいひょろろ目まわしてみせろ」というと、トンビは急に谷へおりていって白いものをわしづかみにかっさらって西山の方さとんでいってしまったど。飛んでいった先をみると、たまげた。吾妻小富士の横はらに、親子うさぎの雪形がありありとあらわれていた。トンビにさらわれた親子うさぎは実は山神になっていたんだと。
そこで小富士の神に「雨たもんたれ龍王やーい」と拝んで山を降りてみると、びっくりした。家の前の岩室から、水がこんこんわいて川さ流れていたど。「これはありがたい」と田んぼに水をひき、種をまいた。村人にも教えたら、秋になって村中、万年豊作になって、みんなも福しく(裕福)なり、その子は大きくなると長者様になったど。
それから、その田を「兎田」(うさぎでん)と、吾妻山の雪形を「種まき兎」と呼ぶようになり、以来種まき、蚕の掃立(はきたて)の目安となって、村は栄えもうしたど。(福島市蓬莱町にある種まき兎伝説発祥の地・説明板より抜粋)
吾妻山にまつわるいろいろな伝説があるんですね。吾妻山に登り続けているので伝説を調べながら登るといつもと違う吾妻山が楽しめるかもしれない。今年はもっと調べてみよう。
この日展望台でしばらく過ごしたので、福島駅を発着する新幹線の様子を眺めることができました。高いところから眺めているととても300km/hrで走行しているとは思えませんね。ゆったりと時間が流れているような気がします。
福島市の東の方には有名な花見山が展望できました。時間が無くて行くことはできませんでしたが桜の開花は今週末あたりになるようです。ちょっとかすんでいますがいろいろな花が咲いているのがうかがえますね。
南相馬市でも桜が咲き始めました。梅もまだ見ごろでいろいろな花が一斉に咲き始めています。一気に春が訪れたようですね。
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